秘めやかな色欲

おもち

文字の大きさ
上 下
181 / 312

181*

しおりを挟む

「あーあ...」

「...ぅ、...ぁ...♡」

シフォン生地の上や、自分の腹に飛び散った精子を見た黒田は驚いた表情をした後に、ニヤリと笑った。

「挿入れられただけでイくとか、かわいすぎ...」

「あっ、待...まだ...あぁんっ♡」

腰を打ち付ける度に、肌がぶつかる音、粘膜が擦れる音が結合部から響く。

「暑...っ」

腰を揺らしながら、ワイシャツを脱ぎ捨てる彼の身体は、うっすらと汗をおび、月の光で輝いた。

綺麗に筋肉のついた、均等がとれた身体。
伏せられた長い睫毛や通った鼻筋、薄くて形のいい唇...

「ふふ...なに見てんの...?」

切れ長の、目。

整った容姿の中でも特に、この目に見つめられると、身体中が疼いて堪らなくなる。

「...ん、カッコイ...なっ、て...っ...」

「...」

彼の腕が身体のラインをなぞりながら腰を掴む。
ずる、とカリ首まで引き抜かれた瞬間、内腿が震えて思わず振り返った。

「は...っ、あ...や...、ゃら...それ...っカリ、引っかかっ...」

次にされることを安易に想像できてしまい身体を捩るが、彼が腰を掴んでいるせいで逃げることは出来ない。
逃げようとする自分とは裏腹に、一際太いカリ首の部分が肉を引っ張り、抜けないようにと内壁が必死に吸い付いている様はさぞ滑稽だろう。

「君を見てると...、意地悪したくなる...」

「...や、...いじわる、ゃだ...っ...」


どちゅっ...!

「ひああ゛っ、...あ...ぁ゛...♡」

先端から根元までを一気に突き刺され、大袈裟な程身体を仰け反らせては、中イきした。

...、すご過ぎる...
頭が...ぱちぱちする...

霞む意識を引きずり出すように、彼は休む暇すら与えてくれない。

「っ...は、ぁ...鏡夜はほんと...結腸が弱いね?こうやって...んっ...」

「ンあ、あっ♡ゃ...待っれ、まっ...ぇえ...♡」

「、奥を軽く突くだけで...」

「んっ♡ぉ゛...お...っ♡」

「すぐ女の子みたいにイっちゃうもんね...、?」

「や、ぁ...っ~~~~♡」

声にもならない声を漏らし喉を晒せば、彼が喉仏に噛み付く。

そんな少しの衝撃で中をキュッと締め付ければ、黒田が首元で小さく呻いた。

「う、っ...」

全身が気持ちいい。

「鏡夜...、どうしよ...本当に好き...」

正常に働かない脳でも、彼への愛しさはとめどなく溢れ、肩で息をしたままぎゅう、と抱き締める。

「...っ、...かわい...♡」

締め付けの強さに眉間へシワを刻んだ黒田だったが、その柔らかな抱擁に安心感さえ覚えた。

まさかこの歳になって頭を撫で撫でされるとは誰も思うまい。
今までの男にもこう言うことをしていたんじゃないかと思えば、少なからず黒田の執着心や独占欲に拍車をかけることは確かだった。

「...鏡夜、もうオレ以外の男と絶対にこんなことしちゃダメだよ?」

「...?」

そんなの当たり前だろう。
お互いの想いが通じあっているのであれば、他の人間に抱いてもらう必要はない。
少し前までの自分では、1人の人間に愛してもらうと言うことさえ考えられなかった訳だが

愛しいと言う感情を教えてくれたのは、紛れもない貴方だ。


「君がオレのモノである以上...、オレのことだけ見てて。オレも...鏡夜のことだけ見てるから」
しおりを挟む
感想 87

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

処理中です...