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しおりを挟む長いキスにきゅうん、と胸が締め付けられる。
色っぽい...艶やかな姿を目の当たりにした自身がビクン、と反応して先端からはとめどなく愛液が垂れた。
愛しい。
自分のモノだと言う証をつけたい。
唇を離して黒田の首筋に唇を寄せ、皮膚をキツく吸い上げる。
「んっ...」
キスマークって、こうやってつけるのであってるのかな...?
過去に身体を重ねた男には、絶対に痕をつけさせない。
その痕は所有者がいると言う証になるからだ。
『 キスマークなんかつけてみろ。貴様とは二度と会わない』
拒絶をする俺の姿を見れば、彼らは痕を残すことも、発言することも諦めた。
俺を求める男にとって俺の存在は絶対だったが、証は残さずとも付き合って欲しい、君以外のことは考えられない、今まで会った人物の中で1番魅力的だ、そんなセリフを浴びせた男達はもちろん俺を独り占めしたがった。
でも俺は、そいつらのモノになるつもりなんて更々なかったんだ。
俺の機嫌を伺うばかりで、強引な誘いは一切しない。
俺に気に入られたい一心で煽て、崇める男たちと過ごす日々は、今思えば刺激がなくて退屈だったのだろう。
「あは、...キスマークつけちゃった...♡」
「...」
首筋につけられた噛み跡のお返しと言わんばかりにつけたキスマークは紅く色付き、鏡に視線を送った彼は無表情のまま俺の腕を強く掴んだ。
少し、痛い。
「っ、...もしかして、怒った...?」
初めてのわりには上手につけられたと思ったのに、彼は口を結んだままで何も言わない。
にも関わらず、さっきよりも彼自身は大きくなっているような...。
「せんせ...?」
「...オレももっとつけていい?全身に痕つけさせて...」
くちゅ、と音を奏でながら自身が触れ合えば、忘れていた射精感が込み上げる。
腰を抱く男らしい手、耳を噛みながら囁く甘い声、ボディーソープの香りの中に微かに感じる黒田の匂い。
安心する。
強引で、しつこくて、俺を散々連れ回したこの人なら...
「いいよ...、もっとつけて...♡」
所有者の証をつけられてもいいと、思った。
2本の触れ合う自身を握り込み、上下しながら扱く彼の手に高い嬌声が零れる。
身体の至る所にキスを落とし、歯を立て、皮膚を吸う。
彼は飽きることなく俺の身体に朱の花を咲かせていった。
握りこまれた2本の自身から精子が溢れれば、一切の毛のない腹部を卑猥に彩る。
そんな姿を見て黒田は口角を吊り上げた。
「こんな恥ずかしい身体、オレ以外には見せられないな...?」
射精したばかりの俺を再びバスタブのふちに座らせた彼は、太ももの付け根にキスを落とし、またしても皮膚を吸い上げた。
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