秘めやかな色欲

おもち

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自分の意思とは関係なく溢れ出る潮が辺りを濡らすと、糸が切れてしまった人形のように動けなくなった。

「...ぁ......あ、...っ♡」

指1本動かすことすら億劫で、薄れゆく意識の中、震えた吐息を口から零す。

ビクビクと震える身体。
痙攣する腹筋。

もう、前も後ろも完全におかしくなってしまった。

潮に混じって流れ出る精子に、ほぼ色はない。
奥まで注がれた黒田の熱を感じれば、懲りることも無く彼を締め付ける。

その締め付けに反応する黒田自身には、流石に重たい頭を振った。

「も、...ゃら...っ...イきたくな...ッ...」

酷くか細い声が自分の喉を突き破る。
その声は、いつものように淡々とした冷えきった声ではない。

不憫に思える程の弱々しい声音だったが、俺を見下す男2人はそんな声にも興奮した。

「っ、もうイけそうにないのに、お前の声とその匂いで射精そう...」

「ぁ゛っ...ゃ...!ま、た...おっきくなっえ...、♡」

「...、ほんと...どんどん匂いが濃くなっていくな。鏡夜...僕のも咥えて?オナホみたいに扱ってあげる...」

「ひっ、ぁ...!」

ベッドの上で仰向けにのびていた俺の体勢をバックに変えた黒田が、ギリギリまで自身を引く。
アナルの入口に太いカリ首が引っ掛かった状態で、背中を一撫でされた。

撫でられた箇所が熱くて、気持ちよくて思わず鼻にかかった声が漏れる。

「んぁ、あ゛...♡ぉ、...なほ...っ、て...♡」

酷いことをされる。

これからまた、結腸を突かれ口をオナホにされてち〇ぽに串刺しにされると分かっているのに

「そんな...の、ッだめ...だよ...♡」

身体はそれを期待しているかのように昂った。

はぁ、はぁと乱れた呼吸にギラギラと光る4つの目。
いつもより乱暴なのに、どこかで自制をしているのだと分かる黒田の姿や、眉間にシワを刻みながら火照る身体を持て余す光悦が俺の身体に、手を伸ばす。

「まっ、待っぇ...せんせ...も、奥ゃだ...お願い、奥突かれたらッおかしくなる...♡、死ぬのやら...っ死にたくな...♡」

恐怖でカチカチと歯を鳴らし小刻みに震える身体を、黒田は愛しいものを見るような目で見つめ、甘く囁いた。

「大丈夫...、気持ちいいことをするだけだよ...」

「ゃ゛、だめ、待っ...、お゛...っ!、...ッーーーー♡!」

ギリギリまで引き抜いていた自身を一気に挿入され、呼吸が止まる。
目の前に火花が散り、身体が大きく脈打った。

そして容赦なく、喘ぎを漏らす口に栓をされる。

「!?んぐ、ぅ...ふ...っ♡」

喉の奥まで突き刺さったそれに涙が浮かんだ。

「ぁっ、つ...メスイキしてるからって、噛みちぎるなよ...?」
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