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しおりを挟む「...出してるところ見せて」
一体何を出せと言うのだろう。
それを問い詰める時間すら与えられない。
しかしながら、さっき精子を出したはずの奥底から、何かがせり上がってくることは確かだった。
「く、ひ...ぃっ、め、だめだめ...っ!出る、でるっ、ァっ...ぅ、んん゛...♡」
勢い良く尿道から飛び出たのは、透明な液体。
「あ...あ゛...、ぁ...」
未知の経験と快感に、頭が真っ白になり、ただ絶え間なく湧き出るその液体を眺めることしか出来なかった。
声を漏らしながら辺りに液体を撒き散らす姿を見られても、羞恥すら感じないのはどうしたものか。
「...は、男でも潮吹けるって...本当だったんだ」
「ぅ、...んぁ...あ...」
身体を小刻みに震わせ、頭上に掲げていた腕をダラりと下ろせば、小さく呟いた黒田を無視してそのまま目を瞑った。
...身体が重くて、ダルい。
このまま身体を拭いて、服を着せて髪の毛を乾かしてベッドまで運んで欲しい...。
「...鏡夜」
「...」
「鏡夜」
「...、なんだよ...」
しつこく名前を呼ぶ彼のせいで、気持ちよく眠ることすら出来ない。
薄らと目を開けると、俺の顔を心配そうに見つめる黒田と目が合った。
「大丈夫?」
「...」
自分も知識だけはあったが、ノンケの彼からすれば男が本当に潮を吹く生き物だとは思っていなかったのだろう。
今更心配してもおせぇ...、やられる側は擽ったいし、結構体力を使う。
疲れたから、このまま寝かせて欲しいと切実に思っている最中、俺に追い打ちをかけるかの如く彼が口を開いた。
「...、もう1回さっきのやっていい?」
「......あ?俺を殺す気か?」
「潮吹いてる時の顔、すげぇ唆る...もう1回見せて」
..........絶対無理だ、死ぬ。
「ね?」
柔らかな笑みを浮かべた彼が、再度乳首を口に含み、未だビクビクと震える俺自身に手をかけた。
ぐちゅ ぐちゅっ ぐちゅぐちゅ
「んひぃいっ!あ゛、ばか...っ、ふ...ぁあ゛♡壊れぅ...死、っんん、死ぬ...っはッ、ひァあ゛...~~~~♡♡」
ビクンッ
爪先から脳天までを稲妻が駆け巡る。
「あ...っ、あ...また...出て...っ♡」
またしても勢い良く飛び出た潮に意識を手放しかけながら、彼の身体にしがみつく。
彼の腹筋に自身が擦れるだけで、尿道から出る勢いが増すと、堪らずに唇を噛んだ。
「凄い量...」
「んっ、ぁ...ごめ...止まんな、くて...っ、せんせのからだ、汚れて...っ」
ローションでぬるぬるになった身体に、自分の体液をぶっ掛けているのが、ようやく羞恥に感じた。
「気にしなくていい...、だから...もう1回させて」
「っ、...ふざけんな...」
ざぶ、とバスタブに滑り落ちたところを彼が抱き抱える。
「っと...」
手足が痺れて、意識が朦朧とする。
そんな中、筋肉に覆われた厚い胸板に指を滑らせて呟いた。
「...続きは...ベッドでして...」
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