111 / 312
111*
しおりを挟む「...出してるところ見せて」
一体何を出せと言うのだろう。
それを問い詰める時間すら与えられない。
しかしながら、さっき精子を出したはずの奥底から、何かがせり上がってくることは確かだった。
「く、ひ...ぃっ、め、だめだめ...っ!出る、でるっ、ァっ...ぅ、んん゛...♡」
勢い良く尿道から飛び出たのは、透明な液体。
「あ...あ゛...、ぁ...」
未知の経験と快感に、頭が真っ白になり、ただ絶え間なく湧き出るその液体を眺めることしか出来なかった。
声を漏らしながら辺りに液体を撒き散らす姿を見られても、羞恥すら感じないのはどうしたものか。
「...は、男でも潮吹けるって...本当だったんだ」
「ぅ、...んぁ...あ...」
身体を小刻みに震わせ、頭上に掲げていた腕をダラりと下ろせば、小さく呟いた黒田を無視してそのまま目を瞑った。
...身体が重くて、ダルい。
このまま身体を拭いて、服を着せて髪の毛を乾かしてベッドまで運んで欲しい...。
「...鏡夜」
「...」
「鏡夜」
「...、なんだよ...」
しつこく名前を呼ぶ彼のせいで、気持ちよく眠ることすら出来ない。
薄らと目を開けると、俺の顔を心配そうに見つめる黒田と目が合った。
「大丈夫?」
「...」
自分も知識だけはあったが、ノンケの彼からすれば男が本当に潮を吹く生き物だとは思っていなかったのだろう。
今更心配してもおせぇ...、やられる側は擽ったいし、結構体力を使う。
疲れたから、このまま寝かせて欲しいと切実に思っている最中、俺に追い打ちをかけるかの如く彼が口を開いた。
「...、もう1回さっきのやっていい?」
「......あ?俺を殺す気か?」
「潮吹いてる時の顔、すげぇ唆る...もう1回見せて」
..........絶対無理だ、死ぬ。
「ね?」
柔らかな笑みを浮かべた彼が、再度乳首を口に含み、未だビクビクと震える俺自身に手をかけた。
ぐちゅ ぐちゅっ ぐちゅぐちゅ
「んひぃいっ!あ゛、ばか...っ、ふ...ぁあ゛♡壊れぅ...死、っんん、死ぬ...っはッ、ひァあ゛...~~~~♡♡」
ビクンッ
爪先から脳天までを稲妻が駆け巡る。
「あ...っ、あ...また...出て...っ♡」
またしても勢い良く飛び出た潮に意識を手放しかけながら、彼の身体にしがみつく。
彼の腹筋に自身が擦れるだけで、尿道から出る勢いが増すと、堪らずに唇を噛んだ。
「凄い量...」
「んっ、ぁ...ごめ...止まんな、くて...っ、せんせのからだ、汚れて...っ」
ローションでぬるぬるになった身体に、自分の体液をぶっ掛けているのが、ようやく羞恥に感じた。
「気にしなくていい...、だから...もう1回させて」
「っ、...ふざけんな...」
ざぶ、とバスタブに滑り落ちたところを彼が抱き抱える。
「っと...」
手足が痺れて、意識が朦朧とする。
そんな中、筋肉に覆われた厚い胸板に指を滑らせて呟いた。
「...続きは...ベッドでして...」
20
お気に入りに追加
853
あなたにおすすめの小説



身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

皇帝陛下の精子検査
雲丹はち
BL
弱冠25歳にして帝国全土の統一を果たした若き皇帝マクシミリアン。
しかし彼は政務に追われ、いまだ妃すら迎えられていなかった。
このままでは世継ぎが産まれるかどうかも分からない。
焦れた官僚たちに迫られ、マクシミリアンは世にも屈辱的な『検査』を受けさせられることに――!?



ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる