秘めやかな色欲

96*

｢ゃ...っ違、...ぅ...｣

｢ねぇ...腰、振るのやめていいって誰が言った...？｣

後ろを女性器と例えた彼に怒りたい気持ちを堪えて、ゆっくりと腰を前後する。

｢んくっ、ふ...ぅ...｣

オナホの中に自身が深々と突き刺さると、アナルに挿入されていた2本の指が抜け落ちそうになってしまう。

代わりに腰を引けば中は指で満たされ、オナホは俺を離すまいと、自身にねっとりと絡み付いた。

｢はぁっ...♡こ、れ...っ無理...｣

気持ちが良すぎて動けない。
震える四肢を必死に支え、跨っているオナホにしがみつく。

肩越しに彼の顔を見れば、彼は口端をペロリと舐めて見せた。

｢えろい顔...｣

｢ん...っ｣

案外あっさりと抜かれた指に、返って寂しさを感じる。

呼吸をするかのように開閉する薄桃色の穴は、黒田からすれば奥まで埋めて欲しそうに見えた。

｢...な、に見て...｣

両手で尻肉を割り開き、蠢くアナルを凝視されていることに気付けば、堪らず頬が熱くなる。

｢舐めてあげようかなって...｣

｢っ、嘘...やだ...、や...せんせ...！｣

彼の手を振りほどくべく腰を捩ると、あろうことか黒田は、本当にその双丘の間へ顔を埋めたではないか。

｢鏡夜のおま〇こ、やらしい匂いがする...｣

｢！、っ嫌、や...っ、あぁん...っ！｣

熱い舌が割り開かれた穴につぷ、と挿入されれば目を見開く。
ゾワゾワとした感覚が身体中を駆け巡り、内壁を舌で舐められるだけでひっきりなしに喘ぎが溢れた。

｢あ゛っ、あぁ...♡中、舐め...ちゃ、ぁ...あっ♡｣

涎が顎を伝い、シーツを汚す。

じゅるるっ

｢っひぃん゛♡ぉ゛...吸、の...っ、だめぇ...♡｣

｢...っ、ん...凄いえっちな声...｣

｢待っ、ゆび...っ♡一緒に挿入れ...んん゛ぅ...っ♡｣

にゅるにゅると抜き差しされる舌の他に、アナルに再び挿入された指に頭が真っ白になった。

自身の先端からカウパーを漏らしながら中イきしても、彼の舌や指が止まることはない。

しっかりハマって抜け出せないオナホの中にある自身は、これでもかと言う程に反り返り、精子を吐き出す準備をしている。

｢...ひっ、くぅう...♡も、やら...っぁ♡そこ、弄ん...なっ、て...っ♡｣

｢は...ぁ、そこ？｣

ぐるりと内壁を舐め回しかながら前立腺をコリコリと刺激されれば、嫌でも腰が跳ね、嫌でも甘い嬌声が口から飛び出した。

｢...そこって？｣

アナルから口を離した彼が言わせたい言葉なんて、こっちはお見通しだ。

｢ぉ...尻...っ、...｣

｢お尻...？おかしいな、前はちゃんと言えたよね？もう忘れちゃった...？｣

両手の人差し指をアナルにハメ、そのまま左右にぐぱ、と開かれると、中のピンク色が奥まで晒されてしまう。

ローションが口を開けたアナルをより卑猥に彩ると、彼が喉を鳴らした。

｢こんなに大きくお口開けて...トロトロに濡れてるのにお尻だなんて...｣

｢っ...｣

｢このまま挿入れちゃおうかな...？｣

ゾクッ

え、俺がオナホに挿入れたまま、黒田が俺の中に...？

指と舌であんなに気持ちよかったのに、もっと奥まで届いたりなんかしたら...

｢や...やだ、...このままは...っ♡｣

想像しただけで、腰が疼いてアナルがキュンキュンする。

｢このまま挿入れて欲しいクセに...｣