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しおりを挟む触らせていないと言えば嘘になる。
木曜日の夜、響から抱き締められたのだから。
でもその温もりを黒田だと思って安心を得たことも事実。
これを、どう説明すべきかと、どもっていると足元から冷たい声が発せられた。
「へぇ...触らせたんだ」
脹脛を掴む腕に力が篭ったことが分かり、痛みに顔を歪めた俺は、咄嗟に否定した。
「、...違くて...」
「駄目だろ?オレ以外に触らせたら...」
「あっ......!」
聞く耳をもたず、見せ付けるかの如く足の指にねっとりと舌を這わせた彼の冷めた目が、こちらをじっと見据える。
「んっ、ゃ...汚ぃから...っぁ...」
指の間に何度も舌を抜き差しし、だ液で濡れた皮膚に彼の吐息が当たるだけでゾクゾクしてしまう。
「ゃだって...せんせ、っ...ん、ふ...くすぐった...っ」
ぬちゅ くちゅ
脚を割り開かれ、細い紐で覆われたアナルがヒクつけば、彼からパッと顔を逸らした。
こんなのされたことない。
足を舐められるなんて恥ずかしすぎて、死んでしまう...。
にゅるにゅると這う舌の動きがあまりにも卑猥で、その赤い舌で色んなところを舐められる想像をすれば、自身の先端が濡れる。
「は...、鏡夜のおま〇こヒクヒクしてるね...。こんな丸見えの体勢で足舐められて...興奮したんだ?」
「っ、ぅ...う」
否定できない。
俺の下半身は、彼に足を舐められたことにより勃起してしまったのだ。
薄い布地にじんわりと広がったカウパーを見て、黒田は左の口角を吊り上げる。
「ヘンタイ...」
「あ、ぅ...っ♡」
ゾク、と肌が粟立ち、自身の先端からどぷりとカウパーが溢れ出した。
「...鏡夜って、男の相手は慣れてるみたいだけど...童貞、だよね?」
「っ、な...」
突然の質問にたじろぐ。
中学生の時に男が好きだと気付いた。
ずっと響への想いを抱えたままだったから勿論恋愛なんてする暇はなく、大学生になってからのあの一件以来、女嫌いに拍車がかかった。
自分自身を、何かに挿入したことは今までで1度もない。
それを見透かしての質問だったのだろうか。
「...女の子に挿入れてみたくない?」
「は、別に...女なんて...っ」
もじもじとしていた俺に痺れを切らした彼が俺の身体に覆い被さり、ベッドヘッドから使いかけのローションを取り出す。
誰かと使ったのであろうローションを見て、またしても胸がザワついた。
「...っ、それ...」
「童貞の鏡夜が一生懸命腰振ってるところ、見てみたいな」
「え?」
どういうことだ、と口を開く前にどこからともなく取り出された物体に言葉を詰まらせた。
結構大きい。
俺と同じくらいの腰周りだろうか。
女性の腹部から陰部までを再現したそれは、人体とは程遠い滑らかさを持ちつつ、無機質だった。
「据え置き型オナホ...?」
なんで、こんなものがここに...。
まさかこれ、黒田の私物か...?
え
うわ、引くわ...きも...。
「オレが買った物じゃないからそんな目で見るのはやめてくれる?」
「嘘つけ」
「いやいやいや、本当だから...!鏡夜が出て行った後、お前は当分独り身だろうからって光悦が送り付けてきたんだよ」
......ふぅん。
「使ったのか?」
「まさか。オレは鏡夜の中が1番だって知ってるからね...」
「ぁ...っ、耳元で喋るの、やめろって...」
甘く掠れた声で囁かれたまま、据え置き型オナホの腰を掴むよう誘導される。
手に吸い付くような滑らかな肌触り。
「ちゅっ、...ちゅ、挿入れてみよっか...」
彼が俺の背中や項にキスを落とす度、自分の口からは熱い吐息が溢れた。
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