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しおりを挟む「待って...、えっち...するの...?」
「だめ...?」
上気した頬、必死に理性を繋ぎ止めている表情にグッとくる。
興奮していることがひと目でわかり、すり、と背中に肌を寄せられれば尻から脳天までをゾクゾクとした震えが駆け巡った。
「ぁ...っん、でも...隣の部屋に光悦いるし...」
首や耳を何度も食みながら、耳元で囁かれる「お願い」と言う言葉に視界が回る。
アルコールのせいで火照る身体に油を注ぐように囁かれる甘美な言葉は、次第に俺まで昂らせる興奮材料となった。
有無を言わさずパジャマのズボンをゆっくりと下げられ、何にも覆われていない尻肉を片手でわり開く。
「えろすぎ...」
「んっ、ぅ...」
くぱ、と口を開けたアナルに自身の先端を擦り付けられるだけで、息が上がり抵抗する気すら失せてしまうのは
「抱かれるために穿いてきたんだって、期待してもいい...?」
自分も彼にどっぷりと溺れているからだーーーー。
「...ぅん...」
極浅の下着を押し上げ窮屈そうにする自身の先端から、じわりと愛液が染み出す。
「あっ...そこ...」
腕枕をしていた手がパジャマのボタンを器用に外し、乳首に触れる。
「また中に入っちゃったんだね...?吸引してあげようか」
ベッドヘッドの引き出しからゴムとローション、この前のシリコン型のドームを取り出した彼は、無遠慮に乳首を吸引した。
徐々に中から引っ張り出されていく乳首がジンジンと鈍い痛みを放つ。
「は...ぁ...」
項に触れる彼の髪が、擽ったい。
堪らず身を捩る俺のアナルに、ローションを絡めた指がそっと触れる。
「ごめんね...今日、全然余裕ない...」
ずぷぷ、と中に潜り込んでいく指に自然と声が溢れ、思わず両手で口を覆った。
光悦が起きているのか、寝ているのかも分からないこの状況で、安易に声を上げるのは流石にまずい。
「...柔らかいな...、もしかして自分で慣らしてきた...?」
彼の喉が鳴る。
ギュッと目を瞑り、彼の問い掛けに小さく頷きながら、中の指を締め付けた。
恥ずかしい。
慣れないことなんかするんじゃなかった。
どんな顔をすればいいか、彼が今、内心でどんなことを思っているのかが分からない。
目を瞑っていると、何もされない時間が長く感じて不安になってしまう。
「...そっか」
背後から聞こえてきた吐息混じりの声。
ベッドの上に放り投げられていたゴムを手に取ったかと思えば、歯で封を開け慣れた手つきで装着する。
「オレにおま〇こして欲しくて堪らなかったんだ...?お望み通り、奥までおま〇こしてあげようね...?」
「っ...♡」
俗っぽい台詞に身体を熱くしていると横向きからうつ伏せに体勢を変えられ、そのまま尻を割り開く。
シーツに擦れる吸引器に眉尻を下げ、声が溢れ無いよう枕に顔を埋めた。
割り開かれたアナルは何度も収縮を繰り返し、黒田を誘惑する。
アナルヘローションが垂らされ、ゆっくり中へ挿入される彼自身に内壁は打ち震えた。
「ぁ...気持ち...」
項に唇を押し当てながら気持ち良さそうに漏らす声を聞いて、またしてもアナルをキュンキュンと締め付ける。
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