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「シャワーありがと」
上裸でリビングにもどった光悦の肉体美に、ほぼ寝かけていた脳が覚醒する。
「わあ~...!えっちらね...!」
「鏡夜、起きなくていいから」
テーブルや床に転がった酒瓶や缶を片付けている黒田が、呆れたように口にした。
「食べる?」
両手を広げて口角を上げる光悦のえちえちボディーに、涎が止まらない。
カッコイイ、美味しそう。
乳首がえっち...腹筋舐めたい...。
「食べう...!」
「食べない。光悦、Tシャツはそこに置いといたから...それ使って」
「ん、どうも」
背後のダイニングテーブルに置かれたTシャツを着るべく後ろを振り向いた瞬間
「ひん...っ」
彼の背中には月を見上げる大蛇の刺青がデカデカと入っていることに気付いた。
和彫りの刺青を目の当たりにして、ああ光悦って、本当にそっちの人なんだ...と思ったことは言うまでもないだろう。
「ふあ...、流石に酒が入るとねみぃな...鏡夜真ん中にして川の字で寝よ」
「何言ってんの。オレと鏡夜がベッド、お前がソファー」
「え」
俺の前に背中を差し出した黒田が、なんとおんぶをしてくれると言う。
「ちうしたるな、黒田」
嬉々として背中に飛び乗り、綺麗な項に口付ける。
「毛布もそこに用意してるから、寝る時使って」
「うわ、僕マジで1人なんだ...」
「鏡夜はオレ以外の人と一緒に眠れないからね」
バレてる。
脚で扉を開ける黒田は、リビングに光悦を残し、さっさと寝室へ入ってしまう。
外の明かりがうっすら室内に入り込み、薄暗い中、ベッドへゆっくりと降ろされた。
「うふふ...黒田お酒の匂いする~」
真っ白な羽毛布団を上から被せ、目にかかる前髪をサラリと手で退かしてくれる彼が、優しく額へ口付けを落とした。
「寒くない?」
「うん!黒田、腕まくらして♡」
「いいよ」
彼に背中を向ければ、後ろからギュッて抱き締めてくる。
お腹に回った手、呼吸音、彼の体温や腕枕全てが心地いい。
安心する、すぐ寝ちゃいそう。
今日はいっぱい飲んでお話したな...楽しかった...。
「...ん?黒田...なんか後ろあたって...」
「...」
「わ...」
......黒田の黒田がビンビンなんだけど...!
尻の割れ目に擦り付け、耳元で小さな喘ぎを零す。
「はぁ、...は...会いに来てくれた時からずっと、こうしたくて堪らなかった...。ごめん、眠いよね...分かってるんだけど...」
ちゅっ、ちゅっ、とリップ音を奏でながら首筋にキスを落とされ、身体がぶるりと震えた。
「あっ...」
「我慢出来ない...」
そんなえろい声で囁かれたら...勃ってしまう...
「鏡夜...オレのためにこんなえろい下着穿いてきたの...?セックスするためのパンツだよね?これ...」
パジャマの中に手を突っ込み、下着をまさぐる黒田。
今日は確か、家でシャワー浴びて、念入りに中解して...極浅の黒ビキニ且つOバックの下着、穿いたんだっけ。
彼の喉がゴクリと鳴る。
「...脱がせていい...?」
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