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しおりを挟む自身の先端から精子を撒き散らし、歪む視界の中、あまりの気持ちよさに四肢を震わせる。
「残念...オレより先にイっちゃったね...」
「お゛っ、ん...あぁ、待、って、まっれ゛...ぇ♡」
俺がイったことにより、彼のタガが外れ何度も激しく腰を打ち付けられた。
結腸を擽り、前立腺を擦られる度に声を漏らして涙を流した。
かわいい、かわいいと 甘い声で囁かれる度に脳が蕩け、腰が疼く。
こんなの、勘違いしそうになる。
「は、...も、イく...っ...」
俺を気遣って装着した0.01mmのゴムの厚さすら煩わしく感じて、揺さぶられながら唇を噛み締めた。
「っ、鏡夜...」
ドクン、ドクンと脈打つ彼自身から精子が出ていることが分かれば、その凶悪さに身震いする。
「はあ...っ、黒田、せんせ...」
ただ、ゴムの隔たりで奥に届くことの無い熱や、噛んだ唇に滲む血が不愉快だった。
「抜くよ...、っ」
「んっ...ぁ」
「見て、すげぇ出た...」
引き抜かれた彼自身に目を向ければ、ゴムの中には濃い精子が溜まっている。
昨日もシたのに...こいつ結構性欲強い...。
「唇、少し血が滲んでるね...後で薬を塗ろうか」
「いや...いい」
未だに硬度を保った自身からゴムを外した彼が、俺の目の前にソレをぶら下げれば、嫌な予感が頭を過ぎった。
「...んだよ」
「口開けて」
「...」
ニコリと笑う彼は、冗談を言っているつもりはないのだろう。
「ほら、早く」
彼の笑顔に怯み、小さく口を開ければあろうことかゴムの中に出した精子を口腔に流し込まれた。
「飲んで...」
最悪だ。
男の精子を体内に入れるなんて気持ちが悪い。
ただ、この体勢なだけに舌の上に広がる精子は、嫌でも喉奥まで流れていこうとする。
吐き出そうと思っても、彼が顎を無理矢理持ち上げるせいで...
「ん、ぅ...」
器官をねっとりと撫でながら、精子は胃の中に落ちていった。
初めて飲み込んだ男の味は苦くて甘い、正直、想像以上の不快感はなかった。
...自ら欲する程のものでないことは確かだが。
「趣味悪ぃんだよ...」
「いい子だね...かわいい」
「抱き着くな、暑苦しい」
...にしても黒田の...まだ勃起してる。
「おい...それ」
「?ああ、大丈夫だよ。少しすればおさまる」
ベッドから降りた黒田が寝室を出ていくと、一気に身体が重くなった。
「はぁ...」
2日連続でエッチしてしまった...。
つーか、この2日でめちゃくちゃ親睦深めてないか...?
下着買って貰ったり、一緒にご飯食べに行ったり、またこいつの家に来たり...
つか、大体買い物に付き合ったのも、こいつにハッキリ言ってやりたかったからなのに。
「鏡夜、水飲む?」
部屋に戻ってきた黒田から水を受け取り、身体を起こす。
今、言った方がいいかな...。
期待させるようなことを言うな、視界に入るな、貴様のせいで私生活に支障が出てる、って...?
いやいやいや。
それじゃあまるで、俺がこいつのことを気にしているみたいじゃないか。
それはそれで、すげぇムカつくんだけど。
「電話、鳴ってるよ」
「...どうせ今日の男からだろ...。別にいいよ、ブロックすればいいだけだし」
「東條って書いてある」
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