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しおりを挟むご飯も一緒に食べて、何故か分からんがお風呂も一緒に入って、一緒のベッドに潜り込んで...
「おやすみー」
「...」
抱かないなんてことがあるか!?
貴様の隣にいるのは色気のない女じゃない。
顔も身体もどこをとっても美しい、色気のある俺がいるんだぞ...!?
それなのに何故抱こうとしない...!!!
少し触れてくる度、こっちは今か今かと身構えていると言うのに。
.........いや、なんかこれ、期待してるみたいじゃないか...?
「...」
微かな呼吸音と、背後に感じる人の熱。
そう言えばこの前、このベッドで黒田に抱かれたんだ。
女物の下着をズラされて、早く欲しいと収縮する穴に彼自身をずっぷり挿入されて...
「...っ」
思い出すだけで身体が疼く。
中がヒクヒクと蠢き、少しずつ硬度を持ちはじめる自身に冷や汗が出た。
トイレで抜くか...、いや、さっき行ったばっかりだ...怪しまれる。
黒田が寝てからこっそり自慰することも考えたが、寝るまで我慢出来るわけがない。
そろり、と手を下半身へ伸ばし既に硬くなった自身に指を絡める。
くそ、自慰なんて相手のいない可哀想な奴が、自分を慰めるためにする行為なのに...っ。
純白でフカフカな掛け布団の中、背を向けて寝る男にバレないように...ゆっくりと擦る。
「...、...」
既に熱を持った身体が、あまり持ちそうにないのは定かだった。
布団の中から微かに聞こえる水音は、彼に聞こえていないだろう。
息を殺し、強く目を瞑る。
イきそうになったらトイレへ駆け込めばいい。
あと少し、あと少しでこの熱を...っ
「鏡夜」
「!!」
「あんまり動かれると眠れないよ」
あ...
ヤバい...
背後から俺の身体を抱き寄せた男の低い声が、鼓膜を震わせる。
ふわりと香るボディーソープの匂いが鼻腔を掠めれば、よりバクバクと心臓が高鳴った。
耳に形のいい唇を押し当てた黒田が小さな声で囁く。
「オレに内緒でオナニーしてんの...?」
ゾクッ
「っ、ぅ...」
「...布団の中、えっちな匂いする...」
パジャマの中に手を差し込みながら首筋にキスを落とせば、ふふっ、と声を漏らしながら笑う。
「ゃ、黒田せんせ、っ...そこ触っちゃ...」
「さっき自分で弄ってただろ...?くちゅくちゅってえっちな音までさせて...」
ぐちゅっ、と亀頭を潰されれば腰が大きく跳ねる。
「あ゛っ...!ひ、ぅう...」
「ね、...握っててあげるから、自分で動いて見せて」
「へ...?」
大きな窓から差し込む月の光が、彼の端正な顔を浮かび上がらせる。
目を細めた姿、緩やかに上げた口角や頬にかかる髪が色っぽい。
掛け布団を捲り、俺の身体が露になると再び小さな声で囁いた。
「できるよね...?鏡夜」
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