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しおりを挟む「それじゃあ挿入れてあげない」
「えっ...」
中から指を引き抜かれたかと思えば、直ぐに別のモノがアナルに触れた。
見なくても分かる。
黒田自身だ。
あまりの熱さに息を飲み、ヒクヒクと蠢くアナルが彼の先端を咥え込もうとする。
「こっちは何が欲しいか聞いてんだけど...」
ずっと不完全燃焼のままだった身体はただひたすらに快楽を求めていたため、気を抜けば腰を振って媚びてしまいそうだ。
プライドなんてもう知らない、何でもいいから早く突いて、この身体の熱を冷まして欲しい。
こんな状況で頼れるのは、この男しかいないのだと言うことは俺が1番理解していた。
「...っ、黒田せんせぇ...先生の、おち〇ぽ...っ、ここに挿入れて...」
ついには尻肉を掴み、左右に割開いたアナルを男に見せつけながらオネダリした。
「...ヤバいな、凶悪...っ」
「は、馬鹿...っ、ゴム着けろ。生で挿入れたら殺す...んんっ、は...ぁ!」
ずぷんっ
亀頭をぱっくりと咥え込んだ瞬間、生だと言うことを強制的に意識させられる。
いつもはゴム特有の滑りにくさを感じていたが、生で挿入れられたことは無く、その違いは明白だった。
やべぇ...生ち〇ぽ...っ
デカ過ぎて腹ん中が苦しい...。
背後から項に口付け、ゆっくりと挿入ってきた黒田自身をすぐ様根元まで咥え込む。
「っ...あー、えっろ...。吸い付いてオレの形になってる...これは君に入れ込む男の気持ちがよく分かるな...」
ずる、と引き抜いた自身を再度奥まで捩じ込まれれば、自然と声が溢れた。
ほんと全然違う、生ってこんなに気持ちいいのかよ...。
「あ、あ...っ、おっき...ぃ...ッ」
「は...声かわいい、顔も見せて」
繋がったまま正常位に変えると、黒田の顔と身体が視界に入り、またしても心拍数が上がった。
「名前、何だっけ」
緩やかに腰を動かし始めた黒田の背中を掴む。
「ん、っ、んっ...鏡、っきょう、や...ッ」
腰を打付けるスピードが早くなり、いつしか肉と肉がぶつかり合う音だけが室内に響いた。
腰使いも身体も顔も、全部がえろ過ぎる。
「ひっ、あっあっ、激しぃ...せんせ、ぇ...激し、...ぃ、んん゛...ッ」
「、ここ気持ちいい?擦ると中締まる...っ」
弱い部分を探られ、前立腺をしつこく捏ねられれば、気持ち良すぎて頭がおかしくなりそうだった。
なんとも呆気なくバレてしまった夜の自分。
職場の人間にこんな姿を晒して、みっともなく喘いで、自分から浅ましく腰を振って、凄く興奮する。
「...っ、名器だな...君のここは完全におま〇こだ...」
俗っぽく、俺のアナルを女性器の名称で呼ばれれば顔が熱くなる。
自分は男で、尻穴は女性器なんかじゃない。
頭の中で必死に否定すればする程、女性器と変わらないんじゃないかと疑ってしまい中のモノをきゅう、と締め付けた。
「あっ...は、君は分かりやすいな...」
黒田と一夜を共にした女は、この男の快楽に歪む顔も、汗でより厭らしく見える身体も、艶めかしい声も、匂いも...全て自分のものにしたいと思ったに違いない。
激しく揺さぶられる視界の中、ラストスパートを物語るかの如く激しいピストンにメロメロになりながら、目の前の男に抱き着いた。
「あ、せんせっ...はぁ、俺イ...く、イっちゃ...ぅ...っ!」
「んっ...いいよ、イくとこ見せて、鏡夜...ッ!」
「や、見な...で、...見、っ~~~ッ♡」
甘い声が脳内に響き、最奥を突かれた瞬間、中から押し出されたかのように精子が溢れ出て下着を汚した。
「はぁ、...あ、嘘っ、...中出て...!」
腹の中に感じるリアルな熱を受け止めては、より興奮して身体を震わせ、彼の背中に強く爪を突き立てた。
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