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しおりを挟む「...変態って罵られて甘イきしたの?先端から少し精子出てる...」
精子混じりのカウパーが下着越しに溢れ出ると、思わず顔を逸らす。
いつも穏やかで優しい黒田は、俺の前にはいなかった。
「プラグは即ハメ出来るように挿入れてんの...?東條と会う時は毎回...?」
耳朶を甘噛みし、耳穴に直接吹き込むかの如く囁いた言葉は、今まで彼の口から発せられていた声とは打って変わった艶めかしい男の声。
「ね、全部オレに教えてよ...」
ゾクゾク
腰の奥が疼いて堪らない。
無意識にアナルプラグを締め付けては抵抗することをも忘れた。
大人しくなった俺に笑いかけた黒田が上に着ていた服を脱げば、普段の姿からは想像できない肉体美が露になる。
うわ...めちゃくちゃいい身体...。
均等の取れた筋肉に、下着がチラリと見えただけで嫌にドキドキしてしまう。
男の身体も下着も見慣れてるはずなのに、職場の人間だという相乗効果で余計ドキドキしてんのか...?
「男で勃つか不安だったけど、正直君なら余裕だな...」
「え、?あ...っ」
黒田の身体を見て下着を押し上げるほど反応した自身に、綺麗で男らしい手が絡み付く。
「身体すべすべ...その辺の女の人より触り心地いい...」
腹や胸を撫でる手が擽ったい。
下着越しに擦る手にあわせ、腰が淫らに揺らめいてしまう。
「やらし...他の男ともこう言うことしてんの?」
「は、ぁ...っ、たまに...っんん...っ」
「へぇ、でも東條以外の男と連絡取ってないよね?」
何処まで調べてるんだ、こいつ。
「東條さんは、っ...特別だ...んぁ、あっ...普通1回ヤったら、終わり...っ」
黒田の首に腕を回し、自身を擦る手に手を重ねる。
「下、脱ぎたい...っ」
「似合ってるから駄目」
意地でも下着を脱がせてくれない黒田の前で四つん這いになり、下着を横にずらすと目の前でアナルプラグを抜いてやった。
重々しい音を奏でながら落ちたプラグは厭らしく光り、アナルはぽっかりと口を開ける。
「んっ...ほら、俺のこと抱きたいんだろ...?仕方ねぇから特別に即ハメさせてやるよ、黒田先生」
自らの手で尻穴を広げれば、黒田は「くく」と低い声で笑った。
「これは...タダじゃないのも納得だ」
「あっ、や...ぁ、んっなんで...っ」
アナルに挿入されたのは、黒田自身ではなく彼の中指と薬指だった。
今までの男なら理性を飛ばして速攻ハメてくるのに...。
指の腹で内壁を擦られるたび、腰の奥から甘い疼きと快楽が湧き上がる。
「んっ、ぁ...あっ、...指じゃ、やだ...っ」
「何が欲しいの...?」
くちゅくちゅと粘性の含んだ水音。
「は、俺の口から...っ、言わせんのか...」
「確かに、こんな穴を前に我慢出来る男なんていないだろうね...だからこそ」
「あぁんっ...!」
2本の指で前立腺を強く押し込み、黒田の身体が背後から覆い被さった。
「言えよ...何が欲しい」
いつもと違う口調に、酷く興奮する。
背後から伝わる身体の熱や、低い声が頭の中に響くだけで我慢できなかった。
「、黒田先生の...欲し...」
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