2人の男に狙われてます

おもち

文字の大きさ
132 / 197

日曜日

しおりを挟む

「確かに俺は普通に女の子が好きだったし、先生以外の男なんて絶対御免だけどさ...」

そのままソファーに押し倒されたかと思うと、先程意識させた貞操帯の上から彼自身を擦り付けられた。

「あ、っ...う...」

いやらしい光景に、キュッと下唇を噛む。

「政宗のこと抱いたら、他の身体じゃ満足出来ないよ...例え胸が大きくて、柔らかくていい匂いがする女の子でも」

「なんで...」

「性に淡白そうな先生が本当は淫乱で浅ましくて、他のどの子よりもいやらしく見えるから。中も気持ちいいし...胸も敏感で凄くかわいい」

私に触れる程度のキスを落とした神崎は、目を細めて笑った。

「やっぱり今日行くのやーめた。体調不良って嘘ついちゃお」

「わ、ごめん...私のせいで...」

「いや、俺そもそもにプール好きじゃないから。色んな人の体液が滲み出た水で遊びたくないの。だから、先生が気にする必要ないよ。今日明日はずっと一緒にいようね?」

「うん...」

ほっ、と胸をなで下ろすが、一瞬考える。
いや待て、何安心してんだ。

こいつと一緒にいること自体安心できないじゃないか...!

スマホを掴んだ神崎は文章を早打ちし、次第にニヤリと口角を上げた。

「さ、何して遊ぼっか」

その笑みを見て、ああ、今日1日中ちょっかいを出されて弄ばれるんだろうな、と思ったことは言うまでもない。

日曜日

ついに、ついにこの日が来た。
面倒な排泄も、この枷からも、全てから開放される日が、とうとうやってきたのだ。

結局元妻について知っていることは教えて貰えず、寝る時間はかなり減ったが、今日の私はいつも以上に早起きだった。

思い返せばとても長くて辛い1週間...。
二度とこんな思いはしたくない。

早速すやすやと眠る神崎を叩き起し、鍵を強請る。

「...んー、今日は早起きだな...7時って...」

「鍵!」

「わかったわかった、大きい声出すなよ...」

薄目で時計を見た彼は、低く呻きながら財布を指さした。

「俺の財布、持ってきてくれる?外してあげるから」

意地でもベッドから動きたくないのだろう。
目線だけを動かしたかと思うと、またもや枕に顔を埋めた。

「あー...ねみ...」

艶やかな上半身をブランケットから覗かせ、起きたばかりの色っぽい声音が口から漏れると、貞操帯を外される前だと言うのに軽く反応してしまう。

彼の言う通り、財布を鞄から抜き取り、掌にそっと乗せた。

「ん、ありがと」

財布を開くとブラックカードや、高校生が持つ金額ではない程のお札が目に飛び込んでくる。

ボンボンめ...。

「ほら...鍵あったよ。自分で外す?それとも俺に外してもらいたい?」

「自分で外します」

「えー、そこは神崎に外してもらいたいって言うところじゃないの?ふて寝不可避」
しおりを挟む
感想 17

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

完成した犬は新たな地獄が待つ飼育部屋へと連れ戻される

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

カテーテルの使い方

真城詩
BL
短編読みきりです。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

処理中です...