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日曜日
しおりを挟む「確かに俺は普通に女の子が好きだったし、先生以外の男なんて絶対御免だけどさ...」
そのままソファーに押し倒されたかと思うと、先程意識させた貞操帯の上から彼自身を擦り付けられた。
「あ、っ...う...」
いやらしい光景に、キュッと下唇を噛む。
「政宗のこと抱いたら、他の身体じゃ満足出来ないよ...例え胸が大きくて、柔らかくていい匂いがする女の子でも」
「なんで...」
「性に淡白そうな先生が本当は淫乱で浅ましくて、他のどの子よりもいやらしく見えるから。中も気持ちいいし...胸も敏感で凄くかわいい」
私に触れる程度のキスを落とした神崎は、目を細めて笑った。
「やっぱり今日行くのやーめた。体調不良って嘘ついちゃお」
「わ、ごめん...私のせいで...」
「いや、俺そもそもにプール好きじゃないから。色んな人の体液が滲み出た水で遊びたくないの。だから、先生が気にする必要ないよ。今日明日はずっと一緒にいようね?」
「うん...」
ほっ、と胸をなで下ろすが、一瞬考える。
いや待て、何安心してんだ。
こいつと一緒にいること自体安心できないじゃないか...!
スマホを掴んだ神崎は文章を早打ちし、次第にニヤリと口角を上げた。
「さ、何して遊ぼっか」
その笑みを見て、ああ、今日1日中ちょっかいを出されて弄ばれるんだろうな、と思ったことは言うまでもない。
日曜日
ついに、ついにこの日が来た。
面倒な排泄も、この枷からも、全てから開放される日が、とうとうやってきたのだ。
結局元妻について知っていることは教えて貰えず、寝る時間はかなり減ったが、今日の私はいつも以上に早起きだった。
思い返せばとても長くて辛い1週間...。
二度とこんな思いはしたくない。
早速すやすやと眠る神崎を叩き起し、鍵を強請る。
「...んー、今日は早起きだな...7時って...」
「鍵!」
「わかったわかった、大きい声出すなよ...」
薄目で時計を見た彼は、低く呻きながら財布を指さした。
「俺の財布、持ってきてくれる?外してあげるから」
意地でもベッドから動きたくないのだろう。
目線だけを動かしたかと思うと、またもや枕に顔を埋めた。
「あー...ねみ...」
艶やかな上半身をブランケットから覗かせ、起きたばかりの色っぽい声音が口から漏れると、貞操帯を外される前だと言うのに軽く反応してしまう。
彼の言う通り、財布を鞄から抜き取り、掌にそっと乗せた。
「ん、ありがと」
財布を開くとブラックカードや、高校生が持つ金額ではない程のお札が目に飛び込んでくる。
ボンボンめ...。
「ほら...鍵あったよ。自分で外す?それとも俺に外してもらいたい?」
「自分で外します」
「えー、そこは神崎に外してもらいたいって言うところじゃないの?ふて寝不可避」
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