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第五章
【2】 絶望するにはまだ早い 1
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俺は隠れ家に隠してた包丁やらカセットコンロやら、粉末を詰め込んだペットボトルを取り出して、リュックに詰め込んだ。
また亨悟を自転車の荷台に乗せて、ひたすら漕ぐ。紗奈はさっきと同じように俺の横を走っている。
日は昇ったが、空を覆う雲がどんどん分厚くなって、ソーラー自転車は役に立たない。しかも潮風が強くて、全然進まない。ただひたすらもどかしかった。
俺は一昨日の天神からの戻りと同じように、また愛宕大橋を進む。だけど空が澄んでいたあの時と違って、暗雲の下の海は荒れて暗い。
荒れ狂う風に紛れて、爆音が聞こえてきた。
バイクが数台、音が追ってくる。俺たちのことを待ち伏せていたのか知らないが、まだいたのか。ほんとにしつこい。
波に荒れた海にも、灯りが見える。
ヤクザだか吸血鬼だかわからないが、姪浜の渡船場からじゃなくたって、船があれば能古島には来られる。
ヨットハーバー、沈みかけの長浜の漁船、博多ふ頭、海の中道、天神の出会い橋。海に停泊している遊覧船。それとも全く別のところから。いくらでも。
分かっていたことだが、焦りが募る。
全員殺して、島のことを守らないといけない。
――こんな天気、七穂の喘息も心配だ。
俺は迷わず、橋のすぐ横の住宅街に曲がった。団地の中をジグザグに走り抜けると、その先は住宅街《マリナタウン》だ。
こじゃれた家の並ぶ辺りは、迷路みたいになっている。知らずに入り込んだら、通り抜けることもできない。
爆音がついて来るのを確認しながら、路地を曲がった。
「頭を下げろ!」
かがみながら叫ぶと、紗奈は走りながら、慌てて頭を下げる。
こういうことがあろうかと、この辺りは罠を仕込んである。道路にピンと張ったワイヤーに、紗奈のパドルが少し引っかかった。
その後ろを、爆音が追いかけてくる。
バイクで突っ込んできた奴の上半身が、ワイヤーに真っ二つにされて、吹っ飛んでいった。
後部席に二人乗りしてた奴は、運転手を無くしたバイクごと壁に激突する。空が暗いおかげで、ワイヤーが目立たなかったのが幸いした。
続いてきたバイクの運転手は、頭を下げてワイヤーを避けた。
それを見て紗奈は、手近なカーブミラーを力いっぱい蹴りつける。蹴倒された鉄の棒が、ヤクザの脳天にぶつかって、バイクごとひっくり返った。
向かってくる奴をパドルで叩きのめしたのを横目に見ながら、俺は紗奈が格闘してる間にも、ぐいぐいと自転車を漕いで進んでいた。
何も心配なんか必要ない。あいつは吸血鬼だ。
走って追いついてくるのを見て、俺は思わず言っていた。
「なんか元気だな」
朝見かけたときも、病院から出てきたときも、ふらふらしていたくせに。
紗奈は、そうかな、とつぶやく。
「お前の血のおかげかな」
あーあ、と亨悟が後ろで声を上げた。
「なんかお前らヤラシーな。ずるい」
「うるせえ黙って掴まってろ」
ジグザグに進みながら、海へ向かう。そうしてる間に、大粒の雨が叩きつけるように降り出した。
視界も悪いし、体が重い。本当にタイミングが悪い。
学校の前を通り過ぎて、渡船場へ差し掛かった時、前方から銃声が鳴り響いた。銃弾が俺たちをかすめて、間近の木陰に弾ける。いや、木陰にいた何か。
――吸血鬼ども。
この道は、地下鉄駅へもまっすぐに続いている。あいつら、来てやがったのか。
再び銃声が弾ける。チケット売り場の窓口にライフルを据えた津崎さんが、渡船場で待ち構えていた。
銃声が響くたび、俺たちを追って来てたヤクザたちがひっくり返っていく。
俺は渡船場のバス乗り場に、ノーブレーキで滑り込んだ。亨悟が地面に転がり落ちる。
俺も自転車を乗り捨てて、飛び降りた。チケット売り場に駆け込む。
「津崎さん!」
元自衛隊の津崎さんは表情ひとつ変えず、こちらを見もせず、弾を装填しながら言った。
「ほんとにお前は無茶だな」
追いかけてきたヤクザに、犬が吠えながら飛びかかる。
亨悟は這いずるように歩いてくると、チケット売り場の椅子にへたり込んだ。俺は亨悟の前にかがんで顔を覗き込む。
「おい、亨悟生きてるな」
「お前の運転に振り回されて死にそうだ」
「そりゃ良かった」
死にそうなら生きてる。
俺の言葉に亨悟は顔を歪めた。
「ボウガン貸せ。俺もここで粘る」
言われるままに、俺はヤクザからせしめたボウガンと矢を亨悟の膝元に落とした。亨悟はそれを拾わず、俺に手を出す。
「テルミットは」
「持ってきたけど」
「よこせ。狼煙をあげといてやる」
「気をつけて使えよ、巻き込まれるなよ。雨降ってるし」
俺はリュックから一つ、粉末を詰め込んだペットボトルを取り出した。
中には、カチコチになった使い捨てカイロから取り出した粉や、粉々にした一円玉なんかを混ぜた黒い粉末が詰まっている。
津崎さんがいて、爆発物の扱いを間違えることなんかないだろうが。
俺はペットボトルを亨悟に渡しながら言った。
「俺が出たら、残りの船を壊せ」
ああ、と亨悟はうなづいた。それから、小さく笑う。
「今度連れてってくれよ。お前の家」
「……ああ」
「七穂ちゃんに会いたいなー。いい子なんだろうなーお前と違って。これ落ち着いたら、お前んちでゆっくり寝たい」
「ふざけんな、七穂には絶対会わせないからな」
図々しい言葉に、俺は笑った。何か言いたかったが時間も惜しくて、俺たちはグータッチをした。
それから俺はさっさと船着き場に向かう。紗奈がついてくるのに気づいて、俺は亨悟の方を指さした。
「お前もここで守れ。亨悟を頼む」
普通、知り合ったばかりの奴を島には連れて行かない。何より、吸血鬼なんか。
こんな場所まできて今更だけど。
俺の意図を察して、紗奈は頑として言った。
「今は夜じゃないけど、太陽がない。あたしに有利だ。連れてけ」
それは敵も有利ってことだ。
迷っている暇はない。
俺は何も言わず、太陽光パネルをつけたモーターボートに飛び乗った。風が吹き荒れ、横殴りに雨が叩きつけてくる。波が高くて、着地と同時に膝をついてしまった。
島のほうがよく見えない。
だが暗雲にまぎれるようにして、山から煙が上がっているのが見えた。救援の狼煙なのか、ただ家が燃えているのかもわからない。
狼煙なら上げる煙の量や、色や、間隔を調整してメッセージを伝えるが、この悪天候じゃ、煙が上がってるのが見えるだけマシだ。
俺が物心ついてあの狼煙を使ってるところなんて見たことないし、大人たちだってよくわかってないかもしれない。
船にエンジンを入れようとしたが、全然点火しない。太陽光パネルも死んでる。
オールを持ったが、波が荒れて、遅々として進まない。手漕ぎではとても島までつける気がしなかった。
途中でひっくり返るかもしれない。
「くそ」
こうなったら、水汽船のほうがいいか。だが時間がかかる。もどかしくて苛立った。
「お前が漕ぐよりあたしが漕いだ方がなんとかなる。諦めるな。海を見張ってろ」
紗奈は、血まみれのパドルを海に突き立てた。
「あきらめてなんかねーよ!」
焦りを指摘されて、俺は喚いた。
俺も負けじとオールを波に突き立てる。絶対に何が何でも、あきらめてたまるか。
後ろで突然、炎が弾けた。振り返ると、今度は爆音と共に白い煙が弾けた。水蒸気爆発だ。
亨悟の奴、あいつ、ほんとにやったのか。無事だといいけど。
――あれが、少しでも、島の人たちへの警告になれば。
顔を戻して、息を切らしながら、とにかく波と格闘し続ける。
紗奈のおかげか、ぐいぐいと船が進む。遠くに思えた島が、どんどん近づいて来る。
頭上には暗雲。どす黒い雲の下で、海もどす黒い色をしている。
水平線はなぜか滲んだ絵具のような紺藍の色をしていた。風にあおられて、近づいて来る島の木々がざわざわとゆれている。
島の北側で、たくさんの明かりが海に向けて飛んでいくのが見えた。城の浦だ。
火矢だろうか。
目を凝らせば、あちら側の海に明かりがちらちら見える。船が何隻かいる。
オールを握る手が、焦りと雨で滑るのをこらえながら、俺は必死で波を掻いた。
また亨悟を自転車の荷台に乗せて、ひたすら漕ぐ。紗奈はさっきと同じように俺の横を走っている。
日は昇ったが、空を覆う雲がどんどん分厚くなって、ソーラー自転車は役に立たない。しかも潮風が強くて、全然進まない。ただひたすらもどかしかった。
俺は一昨日の天神からの戻りと同じように、また愛宕大橋を進む。だけど空が澄んでいたあの時と違って、暗雲の下の海は荒れて暗い。
荒れ狂う風に紛れて、爆音が聞こえてきた。
バイクが数台、音が追ってくる。俺たちのことを待ち伏せていたのか知らないが、まだいたのか。ほんとにしつこい。
波に荒れた海にも、灯りが見える。
ヤクザだか吸血鬼だかわからないが、姪浜の渡船場からじゃなくたって、船があれば能古島には来られる。
ヨットハーバー、沈みかけの長浜の漁船、博多ふ頭、海の中道、天神の出会い橋。海に停泊している遊覧船。それとも全く別のところから。いくらでも。
分かっていたことだが、焦りが募る。
全員殺して、島のことを守らないといけない。
――こんな天気、七穂の喘息も心配だ。
俺は迷わず、橋のすぐ横の住宅街に曲がった。団地の中をジグザグに走り抜けると、その先は住宅街《マリナタウン》だ。
こじゃれた家の並ぶ辺りは、迷路みたいになっている。知らずに入り込んだら、通り抜けることもできない。
爆音がついて来るのを確認しながら、路地を曲がった。
「頭を下げろ!」
かがみながら叫ぶと、紗奈は走りながら、慌てて頭を下げる。
こういうことがあろうかと、この辺りは罠を仕込んである。道路にピンと張ったワイヤーに、紗奈のパドルが少し引っかかった。
その後ろを、爆音が追いかけてくる。
バイクで突っ込んできた奴の上半身が、ワイヤーに真っ二つにされて、吹っ飛んでいった。
後部席に二人乗りしてた奴は、運転手を無くしたバイクごと壁に激突する。空が暗いおかげで、ワイヤーが目立たなかったのが幸いした。
続いてきたバイクの運転手は、頭を下げてワイヤーを避けた。
それを見て紗奈は、手近なカーブミラーを力いっぱい蹴りつける。蹴倒された鉄の棒が、ヤクザの脳天にぶつかって、バイクごとひっくり返った。
向かってくる奴をパドルで叩きのめしたのを横目に見ながら、俺は紗奈が格闘してる間にも、ぐいぐいと自転車を漕いで進んでいた。
何も心配なんか必要ない。あいつは吸血鬼だ。
走って追いついてくるのを見て、俺は思わず言っていた。
「なんか元気だな」
朝見かけたときも、病院から出てきたときも、ふらふらしていたくせに。
紗奈は、そうかな、とつぶやく。
「お前の血のおかげかな」
あーあ、と亨悟が後ろで声を上げた。
「なんかお前らヤラシーな。ずるい」
「うるせえ黙って掴まってろ」
ジグザグに進みながら、海へ向かう。そうしてる間に、大粒の雨が叩きつけるように降り出した。
視界も悪いし、体が重い。本当にタイミングが悪い。
学校の前を通り過ぎて、渡船場へ差し掛かった時、前方から銃声が鳴り響いた。銃弾が俺たちをかすめて、間近の木陰に弾ける。いや、木陰にいた何か。
――吸血鬼ども。
この道は、地下鉄駅へもまっすぐに続いている。あいつら、来てやがったのか。
再び銃声が弾ける。チケット売り場の窓口にライフルを据えた津崎さんが、渡船場で待ち構えていた。
銃声が響くたび、俺たちを追って来てたヤクザたちがひっくり返っていく。
俺は渡船場のバス乗り場に、ノーブレーキで滑り込んだ。亨悟が地面に転がり落ちる。
俺も自転車を乗り捨てて、飛び降りた。チケット売り場に駆け込む。
「津崎さん!」
元自衛隊の津崎さんは表情ひとつ変えず、こちらを見もせず、弾を装填しながら言った。
「ほんとにお前は無茶だな」
追いかけてきたヤクザに、犬が吠えながら飛びかかる。
亨悟は這いずるように歩いてくると、チケット売り場の椅子にへたり込んだ。俺は亨悟の前にかがんで顔を覗き込む。
「おい、亨悟生きてるな」
「お前の運転に振り回されて死にそうだ」
「そりゃ良かった」
死にそうなら生きてる。
俺の言葉に亨悟は顔を歪めた。
「ボウガン貸せ。俺もここで粘る」
言われるままに、俺はヤクザからせしめたボウガンと矢を亨悟の膝元に落とした。亨悟はそれを拾わず、俺に手を出す。
「テルミットは」
「持ってきたけど」
「よこせ。狼煙をあげといてやる」
「気をつけて使えよ、巻き込まれるなよ。雨降ってるし」
俺はリュックから一つ、粉末を詰め込んだペットボトルを取り出した。
中には、カチコチになった使い捨てカイロから取り出した粉や、粉々にした一円玉なんかを混ぜた黒い粉末が詰まっている。
津崎さんがいて、爆発物の扱いを間違えることなんかないだろうが。
俺はペットボトルを亨悟に渡しながら言った。
「俺が出たら、残りの船を壊せ」
ああ、と亨悟はうなづいた。それから、小さく笑う。
「今度連れてってくれよ。お前の家」
「……ああ」
「七穂ちゃんに会いたいなー。いい子なんだろうなーお前と違って。これ落ち着いたら、お前んちでゆっくり寝たい」
「ふざけんな、七穂には絶対会わせないからな」
図々しい言葉に、俺は笑った。何か言いたかったが時間も惜しくて、俺たちはグータッチをした。
それから俺はさっさと船着き場に向かう。紗奈がついてくるのに気づいて、俺は亨悟の方を指さした。
「お前もここで守れ。亨悟を頼む」
普通、知り合ったばかりの奴を島には連れて行かない。何より、吸血鬼なんか。
こんな場所まできて今更だけど。
俺の意図を察して、紗奈は頑として言った。
「今は夜じゃないけど、太陽がない。あたしに有利だ。連れてけ」
それは敵も有利ってことだ。
迷っている暇はない。
俺は何も言わず、太陽光パネルをつけたモーターボートに飛び乗った。風が吹き荒れ、横殴りに雨が叩きつけてくる。波が高くて、着地と同時に膝をついてしまった。
島のほうがよく見えない。
だが暗雲にまぎれるようにして、山から煙が上がっているのが見えた。救援の狼煙なのか、ただ家が燃えているのかもわからない。
狼煙なら上げる煙の量や、色や、間隔を調整してメッセージを伝えるが、この悪天候じゃ、煙が上がってるのが見えるだけマシだ。
俺が物心ついてあの狼煙を使ってるところなんて見たことないし、大人たちだってよくわかってないかもしれない。
船にエンジンを入れようとしたが、全然点火しない。太陽光パネルも死んでる。
オールを持ったが、波が荒れて、遅々として進まない。手漕ぎではとても島までつける気がしなかった。
途中でひっくり返るかもしれない。
「くそ」
こうなったら、水汽船のほうがいいか。だが時間がかかる。もどかしくて苛立った。
「お前が漕ぐよりあたしが漕いだ方がなんとかなる。諦めるな。海を見張ってろ」
紗奈は、血まみれのパドルを海に突き立てた。
「あきらめてなんかねーよ!」
焦りを指摘されて、俺は喚いた。
俺も負けじとオールを波に突き立てる。絶対に何が何でも、あきらめてたまるか。
後ろで突然、炎が弾けた。振り返ると、今度は爆音と共に白い煙が弾けた。水蒸気爆発だ。
亨悟の奴、あいつ、ほんとにやったのか。無事だといいけど。
――あれが、少しでも、島の人たちへの警告になれば。
顔を戻して、息を切らしながら、とにかく波と格闘し続ける。
紗奈のおかげか、ぐいぐいと船が進む。遠くに思えた島が、どんどん近づいて来る。
頭上には暗雲。どす黒い雲の下で、海もどす黒い色をしている。
水平線はなぜか滲んだ絵具のような紺藍の色をしていた。風にあおられて、近づいて来る島の木々がざわざわとゆれている。
島の北側で、たくさんの明かりが海に向けて飛んでいくのが見えた。城の浦だ。
火矢だろうか。
目を凝らせば、あちら側の海に明かりがちらちら見える。船が何隻かいる。
オールを握る手が、焦りと雨で滑るのをこらえながら、俺は必死で波を掻いた。
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