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第四章
【3】 闇は嗤い哭く 3
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静まりかえっていた居住スペースから悲鳴が上がる。子供の泣き声がする。
あたしはエスカレーターの手すりを掴むと、勢いをつけて駆け上がった。
どこかの部屋がやられたようだった。また外からか。
さっき史仁がロケットランチャーを使っていた奴を倒したはずだが、武器を破壊しないとダメか。
下階から喊声《かんせい》が聞こえる。あちらこちらからこだましてきた。
――いつの間にか、中にまで侵入されている。
「食料を奪え。使えそうな奴を見つけたら連れて行け!」
指示をする声に、また喚声《かんせい》があがる。
略奪、殺戮だけではない。人をさらっていく気だ。
生きた人間は、奴らにとっても財産なのだろう。吸血鬼と何も変わらない。
亨悟の言う通り、生きるための食料として欲する吸血鬼よりも、たちが悪いかも知れない。
「奴ら、炭鉱の暗闇で吸血鬼と戦うのに慣れてる。甘く見るとやられるぞ」
後ろから追いついてきた亨悟が言った。
もといた階に戻ってくると、大部屋のあたりから人が溢れ出ていた。
だがこのフロアの全員とは思えない。まだ部屋に隠れている人もいるはずだ。
隠れたままでいるべきか、だが今の悲鳴や泣き声で居場所はバレている。部屋が破壊された状況で、冷静でいられるものだろうか。
暴力で秩序は乱されて、迫ってくる驚異を前にただ息をひそめていろというのは、無理があるのかもしれない。
「上の階へ行け!」
あたしの声に、大部屋から出てきた人々は戸惑ったようだった。
あたしもよそ者に違いない。言うことを聞くべきか、聞いていいものか迷っている。
「杏樹達が下で防いでる。さっさと身を隠せ!」
下階から喚声が上がってくる。
「おい、来たぞ!」
武器もなく所在なくうろうろしていた亨悟が叫んだ。あたしはエスカレーターの前で立ちふさがる。
「亨悟、防火扉を閉めて他の階段をふさげ! 何かバリケードになりそうなのないのか」
「俺一人じゃ無理だよ! だいたい階段てどこだよ!」
部屋から大人達が駆けだして、こっちだ、と声をあげる。亨悟はあたしを見たが、あたしは階下の闇の先を見ていた。
男達が駆け上がってくる。銃声がしたが、弾は外れた。
あたしは身を低くして、パドルを両手で握る。床を蹴って、上から飛びかかった。
先頭の男の顔面に踵を食らわせる。顔面の骨がミシリと鳴る感触。
男はエスカレーターの上でひっくり返る。その後ろの男を引っかけた――かに見えた。だが後ろの男の手があがる。
まずい。思った時には銃声が響いていた。
肩に激痛が走る。あつい。
構わずにあたしはパドルを両手で持ち、思い切り振り抜いた。
パドルの平たい所が男の頭にヒットする。男は拳銃を持ったまま、吹っ飛んでいった。
ガタガタと音を立てて、エスカレーターの上に着地する。
後ろ向きに段差を上まであがり、身構えるが、他に上がってくる奴は今のところいないようだった。
来るにしても、エスカレーターの上でひっくりかえった男ふたりの体がバリケードかわりになって、簡単に上がってこれないはずだ。
大きくため息をつく。
ミシミシと体がきしむような音がする。体が急激に回復する時は、傷ついた時と同じくらい激痛が襲ってくる。
銃弾は貫通したのか、肩に違和感はない。
だけど、がくんと膝から力が抜けた。
――――体が重い。血がほしい。
無意識が働きかけてくる。
――血が足りない。
眼下に転がる男達の体から溢れる血の臭いがする。
いいんじゃないか、ああいう奴らからならもらっても。それにもう死んでるかも知れない。いまあたしが殺した。
それならもう、血をもらったっていいじゃないか。吸血鬼になる心配もない。どうせ殺した。
「紗奈ちゃん、大丈夫?」
声が間近で聞こえて、あたしは顔を上げる。
ちいさな少女が覗き込んでくる。
――なんで、子供が。部屋に隠れているはずじゃないのか。
こんな危険なところにどうして。
あたしみたいなよそ者の、危険な吸血鬼のところに、どうして。
「こっちに来なさい!」
後ろから親が少女の手を引っ張って叱責する。
子供はあたしに手を伸ばしてきた。
「あたしに触るな」
思わず、強く叩きつける。
吸血鬼《あたし》が噛みつかなくたって、この血に触れると感染するかも知れない。
子供の体温が近い。どくんどくんと、血の流れる音がする。
これが自分の傷口が脈打つ音なのか、子供の鼓動なのか、分からなくなった。死体の血よりも、新鮮な人間の血がほしい。
はやく、はやくどこかに行ってくれ。
あたしは吸血鬼になった後、しばらくその町に隠れて過ごしていた。
人の熱と息づかい。
間近の紘平から、町の中のどこかからいつも感じていた。
空腹が身をさいなんで、体が常に重くて、いつか頭も動かなくなるような気がした。
だけど、どうしても人を襲えなかった。
ここを離れれば、知らない土地なら、なんとかなるかもしれない。人を狩れるかもしれない。
どっちにしても、もう、家には帰れない。だからあたしは、住み慣れた場所も、この町も離れることにした。
関門橋は途中の道路を破壊して落とされていて、渡ることができない。
今思えば、杏樹が言っていた地震の頃に、人も吸血鬼も渡ってこないようにしたのかも知れない。
紘平が船を出してくれて、あたしは海の向こう、九州に渡ることにした。少しでも故郷から離れたかった。
よく晴れた日だった。
吸血鬼を警戒して、朝早く港を出て、波の強い海を進む。
ソーラー電池を改造した動力だけでは心許なかったが、なんとか夕方には門司《もじ》港へたどり着いた。
波よけのコンクリートを回り込み、船着き場の端っこに船を寄せる。
「紗奈、本当に行くのか」
日を避けて、赤いポンチョのフードを深くかぶるあたしに、紘平は言った。
コンクリートの地面に降りたって、あたしは紘平を振り返った。
後悔と悲しみでいっぱいの顔で、紘平はあたしを見ていた。
「家に戻ろう。噛みつかなきゃいいんだろ。俺が血をやる」
何度目かの言葉を繰り返す。
「村には帰れない。いつ知られるか分からない。いつ正気を失って、誰かを襲うかわからない。恐いんだ」
あたしも同じ事を返した。
いつ紘平を殺すか分からない。
村の人を殺すか分からない。
それなら――食料にするなら、殺してしまうなら、知らない人間の方がいい。
それならできるかもしれない。
「そんなこと起きない。俺がついてる」
でも、いくら紘平がそう言ってくれたって、今だけのことじゃない。これからずっと、いつまで続くか分からないこと。血をもらい続けて、紘平がどうなるか分からない。
きっといつか、耐えられなくなる。
「無理だよ。どうにもならない」
レトロな煉瓦積みの町並みの向こうへ日が落ちていく。
あたりはもう夕暮れで、茶色の建物が赤く濃く染まっていく。早く陸を離れないと、紘平が危ない。
あたしはもう振り返らなかった。
その後すぐに、吸血鬼に襲われている親子を見つけたのは、本当に偶然だった。
港を歩いていると、悲鳴が聞こえた。
港に停泊した船の上。そこに隠れ住んでいたのかも知れない。
そのあたりの船に転がっていたパドルを持って駆けつけ、あたしは吸血鬼の頭に振り下ろした。
ぐしゃり、と音を立てて、その一発で吸血鬼の頭はひしゃげて潰れた。自分の体が思ったよりも早く強く動くことに困惑した。
それよりも、むせかえるような血の臭いが潮風に混じって、あたりに充満していた。
――――血だ。
大人がふたり転がっていて、子供は倒れた吸血鬼とあたしをせわしなく見ている。
怪我をしているのか、誰かの血なのか分からないが、血まみれだった。
怯えた目。
時折、今もあの顔が蘇る。
それから、あたしを押さえつけたあの男の目。あの恐怖。あの痛み。
得体の知れないものを見る少女の目と交錯する。
あれは、あのときのあたし。
そして今のあたしは、あのときの男だ。
自分が生きるために、他者を殺す。同胞を――元、同胞を。
怪我をして、庇護者を失って、子供がたったひとりで、放っておけばどうせ死ぬ。
こんなところで死ぬんなら、血をもらったって同じじゃないか。
吸血鬼が噛みつけば大抵は死ぬ。殺してしまうけど、ただただ死ぬよりも、他の存在の命を長らえるだけ、意義があるんじゃないか。
もしかしたら、吸血鬼になれば生き延びるかもしれない。
でも、それは、この子のためなのだろうか。あたしのエゴじゃないのか。あたしと同じ苦しみを与えることになるのに。
でも、そんなの。どうだっていいじゃないか。
どうせ死ぬのに。それにあたしの方がすごく腹が減って死にそうだ。
殺したっていいじゃないか。
――でも、怪我をしているなら、手当をして。
あたしのいた集落のような所にたどり着ければ。
この子を守ってくれるような人間に出会えれば、あるいは。
「行け」
気がつくと声を吐き出していた。混乱した顔で少女があたしを見た。
そして今あたしは、目の前の少女を見る。
暗い病院の中、大人達の怒号と悲鳴の中、略奪と暴力の中で、あたしを気遣って足を止めた少女。
この子を殺したくない。
「さっさと逃げろ」
大人が駆けてきて、少女を引っ張っていく。それに心底ホッとした。
杏樹に言われなくても、このままだと身も心も保《も》たないのは分かっていた。
あたしはエスカレーターの手すりを掴むと、勢いをつけて駆け上がった。
どこかの部屋がやられたようだった。また外からか。
さっき史仁がロケットランチャーを使っていた奴を倒したはずだが、武器を破壊しないとダメか。
下階から喊声《かんせい》が聞こえる。あちらこちらからこだましてきた。
――いつの間にか、中にまで侵入されている。
「食料を奪え。使えそうな奴を見つけたら連れて行け!」
指示をする声に、また喚声《かんせい》があがる。
略奪、殺戮だけではない。人をさらっていく気だ。
生きた人間は、奴らにとっても財産なのだろう。吸血鬼と何も変わらない。
亨悟の言う通り、生きるための食料として欲する吸血鬼よりも、たちが悪いかも知れない。
「奴ら、炭鉱の暗闇で吸血鬼と戦うのに慣れてる。甘く見るとやられるぞ」
後ろから追いついてきた亨悟が言った。
もといた階に戻ってくると、大部屋のあたりから人が溢れ出ていた。
だがこのフロアの全員とは思えない。まだ部屋に隠れている人もいるはずだ。
隠れたままでいるべきか、だが今の悲鳴や泣き声で居場所はバレている。部屋が破壊された状況で、冷静でいられるものだろうか。
暴力で秩序は乱されて、迫ってくる驚異を前にただ息をひそめていろというのは、無理があるのかもしれない。
「上の階へ行け!」
あたしの声に、大部屋から出てきた人々は戸惑ったようだった。
あたしもよそ者に違いない。言うことを聞くべきか、聞いていいものか迷っている。
「杏樹達が下で防いでる。さっさと身を隠せ!」
下階から喚声が上がってくる。
「おい、来たぞ!」
武器もなく所在なくうろうろしていた亨悟が叫んだ。あたしはエスカレーターの前で立ちふさがる。
「亨悟、防火扉を閉めて他の階段をふさげ! 何かバリケードになりそうなのないのか」
「俺一人じゃ無理だよ! だいたい階段てどこだよ!」
部屋から大人達が駆けだして、こっちだ、と声をあげる。亨悟はあたしを見たが、あたしは階下の闇の先を見ていた。
男達が駆け上がってくる。銃声がしたが、弾は外れた。
あたしは身を低くして、パドルを両手で握る。床を蹴って、上から飛びかかった。
先頭の男の顔面に踵を食らわせる。顔面の骨がミシリと鳴る感触。
男はエスカレーターの上でひっくり返る。その後ろの男を引っかけた――かに見えた。だが後ろの男の手があがる。
まずい。思った時には銃声が響いていた。
肩に激痛が走る。あつい。
構わずにあたしはパドルを両手で持ち、思い切り振り抜いた。
パドルの平たい所が男の頭にヒットする。男は拳銃を持ったまま、吹っ飛んでいった。
ガタガタと音を立てて、エスカレーターの上に着地する。
後ろ向きに段差を上まであがり、身構えるが、他に上がってくる奴は今のところいないようだった。
来るにしても、エスカレーターの上でひっくりかえった男ふたりの体がバリケードかわりになって、簡単に上がってこれないはずだ。
大きくため息をつく。
ミシミシと体がきしむような音がする。体が急激に回復する時は、傷ついた時と同じくらい激痛が襲ってくる。
銃弾は貫通したのか、肩に違和感はない。
だけど、がくんと膝から力が抜けた。
――――体が重い。血がほしい。
無意識が働きかけてくる。
――血が足りない。
眼下に転がる男達の体から溢れる血の臭いがする。
いいんじゃないか、ああいう奴らからならもらっても。それにもう死んでるかも知れない。いまあたしが殺した。
それならもう、血をもらったっていいじゃないか。吸血鬼になる心配もない。どうせ殺した。
「紗奈ちゃん、大丈夫?」
声が間近で聞こえて、あたしは顔を上げる。
ちいさな少女が覗き込んでくる。
――なんで、子供が。部屋に隠れているはずじゃないのか。
こんな危険なところにどうして。
あたしみたいなよそ者の、危険な吸血鬼のところに、どうして。
「こっちに来なさい!」
後ろから親が少女の手を引っ張って叱責する。
子供はあたしに手を伸ばしてきた。
「あたしに触るな」
思わず、強く叩きつける。
吸血鬼《あたし》が噛みつかなくたって、この血に触れると感染するかも知れない。
子供の体温が近い。どくんどくんと、血の流れる音がする。
これが自分の傷口が脈打つ音なのか、子供の鼓動なのか、分からなくなった。死体の血よりも、新鮮な人間の血がほしい。
はやく、はやくどこかに行ってくれ。
あたしは吸血鬼になった後、しばらくその町に隠れて過ごしていた。
人の熱と息づかい。
間近の紘平から、町の中のどこかからいつも感じていた。
空腹が身をさいなんで、体が常に重くて、いつか頭も動かなくなるような気がした。
だけど、どうしても人を襲えなかった。
ここを離れれば、知らない土地なら、なんとかなるかもしれない。人を狩れるかもしれない。
どっちにしても、もう、家には帰れない。だからあたしは、住み慣れた場所も、この町も離れることにした。
関門橋は途中の道路を破壊して落とされていて、渡ることができない。
今思えば、杏樹が言っていた地震の頃に、人も吸血鬼も渡ってこないようにしたのかも知れない。
紘平が船を出してくれて、あたしは海の向こう、九州に渡ることにした。少しでも故郷から離れたかった。
よく晴れた日だった。
吸血鬼を警戒して、朝早く港を出て、波の強い海を進む。
ソーラー電池を改造した動力だけでは心許なかったが、なんとか夕方には門司《もじ》港へたどり着いた。
波よけのコンクリートを回り込み、船着き場の端っこに船を寄せる。
「紗奈、本当に行くのか」
日を避けて、赤いポンチョのフードを深くかぶるあたしに、紘平は言った。
コンクリートの地面に降りたって、あたしは紘平を振り返った。
後悔と悲しみでいっぱいの顔で、紘平はあたしを見ていた。
「家に戻ろう。噛みつかなきゃいいんだろ。俺が血をやる」
何度目かの言葉を繰り返す。
「村には帰れない。いつ知られるか分からない。いつ正気を失って、誰かを襲うかわからない。恐いんだ」
あたしも同じ事を返した。
いつ紘平を殺すか分からない。
村の人を殺すか分からない。
それなら――食料にするなら、殺してしまうなら、知らない人間の方がいい。
それならできるかもしれない。
「そんなこと起きない。俺がついてる」
でも、いくら紘平がそう言ってくれたって、今だけのことじゃない。これからずっと、いつまで続くか分からないこと。血をもらい続けて、紘平がどうなるか分からない。
きっといつか、耐えられなくなる。
「無理だよ。どうにもならない」
レトロな煉瓦積みの町並みの向こうへ日が落ちていく。
あたりはもう夕暮れで、茶色の建物が赤く濃く染まっていく。早く陸を離れないと、紘平が危ない。
あたしはもう振り返らなかった。
その後すぐに、吸血鬼に襲われている親子を見つけたのは、本当に偶然だった。
港を歩いていると、悲鳴が聞こえた。
港に停泊した船の上。そこに隠れ住んでいたのかも知れない。
そのあたりの船に転がっていたパドルを持って駆けつけ、あたしは吸血鬼の頭に振り下ろした。
ぐしゃり、と音を立てて、その一発で吸血鬼の頭はひしゃげて潰れた。自分の体が思ったよりも早く強く動くことに困惑した。
それよりも、むせかえるような血の臭いが潮風に混じって、あたりに充満していた。
――――血だ。
大人がふたり転がっていて、子供は倒れた吸血鬼とあたしをせわしなく見ている。
怪我をしているのか、誰かの血なのか分からないが、血まみれだった。
怯えた目。
時折、今もあの顔が蘇る。
それから、あたしを押さえつけたあの男の目。あの恐怖。あの痛み。
得体の知れないものを見る少女の目と交錯する。
あれは、あのときのあたし。
そして今のあたしは、あのときの男だ。
自分が生きるために、他者を殺す。同胞を――元、同胞を。
怪我をして、庇護者を失って、子供がたったひとりで、放っておけばどうせ死ぬ。
こんなところで死ぬんなら、血をもらったって同じじゃないか。
吸血鬼が噛みつけば大抵は死ぬ。殺してしまうけど、ただただ死ぬよりも、他の存在の命を長らえるだけ、意義があるんじゃないか。
もしかしたら、吸血鬼になれば生き延びるかもしれない。
でも、それは、この子のためなのだろうか。あたしのエゴじゃないのか。あたしと同じ苦しみを与えることになるのに。
でも、そんなの。どうだっていいじゃないか。
どうせ死ぬのに。それにあたしの方がすごく腹が減って死にそうだ。
殺したっていいじゃないか。
――でも、怪我をしているなら、手当をして。
あたしのいた集落のような所にたどり着ければ。
この子を守ってくれるような人間に出会えれば、あるいは。
「行け」
気がつくと声を吐き出していた。混乱した顔で少女があたしを見た。
そして今あたしは、目の前の少女を見る。
暗い病院の中、大人達の怒号と悲鳴の中、略奪と暴力の中で、あたしを気遣って足を止めた少女。
この子を殺したくない。
「さっさと逃げろ」
大人が駆けてきて、少女を引っ張っていく。それに心底ホッとした。
杏樹に言われなくても、このままだと身も心も保《も》たないのは分かっていた。
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