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第二章
【4】 スワンボートと鯉 2
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「勝手に殺していいのかよ、人間は貴重な資源だろ」
言いながら俺はさりげなく左手をヒップバッグにのばす。
「お前みたいな協調性のないやつ、管理コストがかかるだけで、一利もない」
史仁は馬上から俺を見下ろし、冷ややかに言った。
「天神で騒ぎを起こしたのお前だろう」
「だったらどうだっていうんだよ」
もう情報がまわっているのか。そのせいでこいつは南の方からこっちまで出てきたのか。何らかの招集がかかったのか?
「お前みたいな野蛮なのがいるから、俺たちはいちいち生活を乱されて迷惑なんだよ」
馬上ですらりと背を伸ばして、しっかりと矢で俺をねらっている王子様みたいな史仁は、ボロボロで傷だらけの俺に言い放った。ヤツの近くで、吸血鬼の少女は無邪気に、くるくると日傘をまわしている。
史仁は、吸血鬼と共存を選んだ――否や、吸血鬼に飼われた人間達の一人だ。
吸血鬼だって、いちいち人間を狩って食事をするのが面倒になるらしい。
中には特に凶暴な奴は狩って食うのがいいんだって言うのもいるだろうが、だいたい食事のたびに狩りをしてちゃ食いはぐれることもある。
人間は数を減らしているし、狩り続ければそのうちいなくなる。そう気づいたんだろう。自然の成り行きだ。
やつらは人間を飼うことにした。保護と引き換えに。
誰だって閉じ込められれば反抗するが、そこの人間たちには自由が与えられているらしい。学校や病院に住んで、グラウンドなんかを丸ごと畑や田んぼにして、皆自分たちの糧を得るために働いている。
しかも人間たちは、ほとんどが皆自分の意志でそこにいる。そこにいれば安全で食べ物があるからだ。
かつては吸血鬼を排除しようとしたくせに、人間たちの一部は今や、やつらを病気の人間として憐れみ血を与えながら、保護されて生きている。
日中働く人間たちを見張るのは、日傘やフードやサングラスで防備した吸血鬼たちもだが、ほとんどが人間だ。
やつらが縄張りにしているのは、主だったところで、この先の西新《にしじん》駅すぐ近くの総合病院、それから渡辺通り駅近くの総合病院。それから、史仁達の縄張りの福岡大学とそこの大学病院。
地下鉄駅に隣接で、でかい病院はおあつらえ向きに入院の設備があるから、人間を飼ったり自分たちが住むのに都合が良かったんだろう。特に渡辺通りの方の病院は、上層階が老人ホームだったおかげで、便利だったのに違いない。
何より、病院なら輸血ができる。
やつらはそこで飼った人間から血を抜き取って、その血で生きている。
そうすれば噛みついて死なせることもないし、血を抜かれる方もさほど痛い思いをすることもない。
俺と史仁は、同じ終末後世代。
ただし、俺は人間が文明的生活を守る島の生まれで、やつは吸血鬼に飼われた人間の子供だ。
根本的に違う。
史仁は、人間のくせに人間達の見張りをすると同時に、外敵からのガーディアンでもある。
だからこいつが縄張りを離れてこんなところにいるなんて、絶対におかしい。
「うるせえ、お前みたいなのがいるから、吸血鬼どもを根絶できねーんだろ!」
俺は吸血鬼の少女を指さして怒鳴る。
史仁はキュウと端整な眉を寄せる。まずい。慌てて身を低くしたと同時、頭上を矢が飛んでいった。
俺は手首に巻いていてた投弾帯をほどく。太くなったところに、ヒップバッグから取り出した手製の散弾を装填した。ほとんど同時に腕をふりまわし、史仁めがけて放つ。
散弾は地面に当たって弾け、ネジやら釘やらをばらまいた。
「史仁!」
叫びながら少女が飛び出してくる。飛び散った凶器は少女の頬や腕や身体中に傷を作った。血が吹き出す。
「杏樹《あんじゅ》、危ない!」
「わたしはいいの、史仁に当たったらどうすんのよ!」
少女は血まみれの顔で、ものすごい剣幕で怒鳴って、駆けだしてきた。史仁がハイッと声を上げて馬を繰《く》る。
「当ててるんだよ!」
「お前のノーコン弾なんか当たるか!」
史仁が怒鳴り返してくる。うるせえ!
俺は思いきり自転車のペダルを踏み込んだ。三十六計逃げるに如かず、身を翻して真後ろに逃げる。
上半身を前に倒して身を低くしたところで、また頭を空気が切る音がかすめる。矢が飛んでいった。
「相変わらずすばしっこい、逃げるのだけは見事だな」
「うるせえ、生き延びた者勝ちだろ!」
間近の路地へハンドルをきる。
路地の入り口に唐突にある石の鳥居をくぐった。ここは神社の参道を道がぶったぎっていて、鳥居の先は商店街だ。
店や路地が入り組んで、逃げ込むにはちょうどいい。俺はとにかく後ろを見ずに自転車をこいだ。
馬はやっかいだ。蒸気トラクターや俺みたいな自転車では、コンクリートのデコボコ道に翻弄されるが、史仁の馬術はなかなかのもので、軽々と馬をあやつり、障害物を飛び越えてくる。
だが、やつらはおいかけてこなかった。
自分達の縄張りじゃないからか。なにか、厄介な事態になっているのか。
天神で俺が――あの少女が殺した吸血鬼のせいか、炭鉱ヤクザどものせいか。
あちらこちらと路地を曲がりながら南下していくと、城跡の石垣が見えてきた。
大きな公園の前へ出る。蓮の葉がびっしりと水面を覆った濠が見えてきた。大濠公園《おおほりこうえん》だ。
ふらふらと大通りに出てきた人影に、俺はあわててブレーキを握りしめた。それだけじゃ止まりきれず、ハンドルを切って、スライドしながらすっ転んだ。
赤い布をかぶった、見覚えのある背格好の人物だ。
「おい!」
死にたいのか、俺を殺したいのか。島を出て早々に、何度も打ち身をこしらえる羽目になった俺は、自転車を起こしながら、苛立ちまぎれに怒鳴る。
窮地を脱してきて気が立っていた。
「何やってんだお前!」
大きなパドルにすがるようにして、少女が道の真ん中に突っ立っている。赤いストールポンチョの下で、赤い眼鏡が俺を見た。
「……あんたか」
紗奈は、ちゃんと俺を覚えていたらしい。気の強そうな目は相変わらずだが、顔が蒼白だった。
痛みにむかっ腹がたっていたが、頭にのぼった血がひいてく気がした。
「お前、怪我は大丈夫なのか?」
ふらふらしている理由がそれしか思いつかない。怪我をしてるか腹が減ってるか、大抵どちらかだ。
「ちゃんと手当てしないからだろうが。抗生剤と痛み止めがあるぞ」
それ見たことかと言う俺に、紗奈はパドルを杖のようにして歩きだした。こんなでかいもの、かえって邪魔じゃないのか。
「いらない」
どこかで休もうとでもいうのか、公園の方へと向かっている。
「お前な。そんなんで、昨日の奴らとか吸血鬼に会ったらどうするんだよ。他にも変なのがうろうろしてるし」
「昨日はこの辺の家に隠れてたんだけど、なんかバカどもが夜うるさくて」
「炭鉱の奴らこの辺に来たのか」
「うるさいから黙らせたけど。腹が減ったし疲れたし眠い」
俺はおとといの様子を思い出した。あれだけむちゃくちゃできれば、あいつらも追い払えるのかもしれない。
のろのろと歩く紗奈の後ろを、俺は自転車を押しながら、なんとなしについていく。
「とりあえず西の方に来たつもりだったんだけどな」
亨悟と俺の隠れ家からすれば、こっちは南だ。
「お前方向音痴か? 今の時間は太陽と逆に進めばいいだろ」
そうだな、とうつむいたまま少女は皮肉に笑った。いつも憮然としていたのに、急にそんな表情を見せられて、俺は何か気まずい思いになる。
公園の門を通る。
きちんと管理されていたはずの公園は、今は木が鬱蒼と繁って、コンクリートのランニングコースも亀裂だらけでデコボコだ。
その上を、俺は苦労しながら自転車を押して歩く。風が、大きな池にさざ波を立てている。
「西に何かあるのか」
俺の問いに、何も、と彼女は笑う。
「本州から少しでも離れたかっただけ」
そして、暑い、とつぶやく。やたらと疲れた様子に、俺は思いついて言った。
「コーヒー飲まないか?」
唐突な俺の言葉に、紗奈は顔を上げる。眼鏡の奥の目が、もの問いたげに俺を見た。
手当をさせてくれないなら仕方ない。
「俺のおごりだ」
言いながら俺はさりげなく左手をヒップバッグにのばす。
「お前みたいな協調性のないやつ、管理コストがかかるだけで、一利もない」
史仁は馬上から俺を見下ろし、冷ややかに言った。
「天神で騒ぎを起こしたのお前だろう」
「だったらどうだっていうんだよ」
もう情報がまわっているのか。そのせいでこいつは南の方からこっちまで出てきたのか。何らかの招集がかかったのか?
「お前みたいな野蛮なのがいるから、俺たちはいちいち生活を乱されて迷惑なんだよ」
馬上ですらりと背を伸ばして、しっかりと矢で俺をねらっている王子様みたいな史仁は、ボロボロで傷だらけの俺に言い放った。ヤツの近くで、吸血鬼の少女は無邪気に、くるくると日傘をまわしている。
史仁は、吸血鬼と共存を選んだ――否や、吸血鬼に飼われた人間達の一人だ。
吸血鬼だって、いちいち人間を狩って食事をするのが面倒になるらしい。
中には特に凶暴な奴は狩って食うのがいいんだって言うのもいるだろうが、だいたい食事のたびに狩りをしてちゃ食いはぐれることもある。
人間は数を減らしているし、狩り続ければそのうちいなくなる。そう気づいたんだろう。自然の成り行きだ。
やつらは人間を飼うことにした。保護と引き換えに。
誰だって閉じ込められれば反抗するが、そこの人間たちには自由が与えられているらしい。学校や病院に住んで、グラウンドなんかを丸ごと畑や田んぼにして、皆自分たちの糧を得るために働いている。
しかも人間たちは、ほとんどが皆自分の意志でそこにいる。そこにいれば安全で食べ物があるからだ。
かつては吸血鬼を排除しようとしたくせに、人間たちの一部は今や、やつらを病気の人間として憐れみ血を与えながら、保護されて生きている。
日中働く人間たちを見張るのは、日傘やフードやサングラスで防備した吸血鬼たちもだが、ほとんどが人間だ。
やつらが縄張りにしているのは、主だったところで、この先の西新《にしじん》駅すぐ近くの総合病院、それから渡辺通り駅近くの総合病院。それから、史仁達の縄張りの福岡大学とそこの大学病院。
地下鉄駅に隣接で、でかい病院はおあつらえ向きに入院の設備があるから、人間を飼ったり自分たちが住むのに都合が良かったんだろう。特に渡辺通りの方の病院は、上層階が老人ホームだったおかげで、便利だったのに違いない。
何より、病院なら輸血ができる。
やつらはそこで飼った人間から血を抜き取って、その血で生きている。
そうすれば噛みついて死なせることもないし、血を抜かれる方もさほど痛い思いをすることもない。
俺と史仁は、同じ終末後世代。
ただし、俺は人間が文明的生活を守る島の生まれで、やつは吸血鬼に飼われた人間の子供だ。
根本的に違う。
史仁は、人間のくせに人間達の見張りをすると同時に、外敵からのガーディアンでもある。
だからこいつが縄張りを離れてこんなところにいるなんて、絶対におかしい。
「うるせえ、お前みたいなのがいるから、吸血鬼どもを根絶できねーんだろ!」
俺は吸血鬼の少女を指さして怒鳴る。
史仁はキュウと端整な眉を寄せる。まずい。慌てて身を低くしたと同時、頭上を矢が飛んでいった。
俺は手首に巻いていてた投弾帯をほどく。太くなったところに、ヒップバッグから取り出した手製の散弾を装填した。ほとんど同時に腕をふりまわし、史仁めがけて放つ。
散弾は地面に当たって弾け、ネジやら釘やらをばらまいた。
「史仁!」
叫びながら少女が飛び出してくる。飛び散った凶器は少女の頬や腕や身体中に傷を作った。血が吹き出す。
「杏樹《あんじゅ》、危ない!」
「わたしはいいの、史仁に当たったらどうすんのよ!」
少女は血まみれの顔で、ものすごい剣幕で怒鳴って、駆けだしてきた。史仁がハイッと声を上げて馬を繰《く》る。
「当ててるんだよ!」
「お前のノーコン弾なんか当たるか!」
史仁が怒鳴り返してくる。うるせえ!
俺は思いきり自転車のペダルを踏み込んだ。三十六計逃げるに如かず、身を翻して真後ろに逃げる。
上半身を前に倒して身を低くしたところで、また頭を空気が切る音がかすめる。矢が飛んでいった。
「相変わらずすばしっこい、逃げるのだけは見事だな」
「うるせえ、生き延びた者勝ちだろ!」
間近の路地へハンドルをきる。
路地の入り口に唐突にある石の鳥居をくぐった。ここは神社の参道を道がぶったぎっていて、鳥居の先は商店街だ。
店や路地が入り組んで、逃げ込むにはちょうどいい。俺はとにかく後ろを見ずに自転車をこいだ。
馬はやっかいだ。蒸気トラクターや俺みたいな自転車では、コンクリートのデコボコ道に翻弄されるが、史仁の馬術はなかなかのもので、軽々と馬をあやつり、障害物を飛び越えてくる。
だが、やつらはおいかけてこなかった。
自分達の縄張りじゃないからか。なにか、厄介な事態になっているのか。
天神で俺が――あの少女が殺した吸血鬼のせいか、炭鉱ヤクザどものせいか。
あちらこちらと路地を曲がりながら南下していくと、城跡の石垣が見えてきた。
大きな公園の前へ出る。蓮の葉がびっしりと水面を覆った濠が見えてきた。大濠公園《おおほりこうえん》だ。
ふらふらと大通りに出てきた人影に、俺はあわててブレーキを握りしめた。それだけじゃ止まりきれず、ハンドルを切って、スライドしながらすっ転んだ。
赤い布をかぶった、見覚えのある背格好の人物だ。
「おい!」
死にたいのか、俺を殺したいのか。島を出て早々に、何度も打ち身をこしらえる羽目になった俺は、自転車を起こしながら、苛立ちまぎれに怒鳴る。
窮地を脱してきて気が立っていた。
「何やってんだお前!」
大きなパドルにすがるようにして、少女が道の真ん中に突っ立っている。赤いストールポンチョの下で、赤い眼鏡が俺を見た。
「……あんたか」
紗奈は、ちゃんと俺を覚えていたらしい。気の強そうな目は相変わらずだが、顔が蒼白だった。
痛みにむかっ腹がたっていたが、頭にのぼった血がひいてく気がした。
「お前、怪我は大丈夫なのか?」
ふらふらしている理由がそれしか思いつかない。怪我をしてるか腹が減ってるか、大抵どちらかだ。
「ちゃんと手当てしないからだろうが。抗生剤と痛み止めがあるぞ」
それ見たことかと言う俺に、紗奈はパドルを杖のようにして歩きだした。こんなでかいもの、かえって邪魔じゃないのか。
「いらない」
どこかで休もうとでもいうのか、公園の方へと向かっている。
「お前な。そんなんで、昨日の奴らとか吸血鬼に会ったらどうするんだよ。他にも変なのがうろうろしてるし」
「昨日はこの辺の家に隠れてたんだけど、なんかバカどもが夜うるさくて」
「炭鉱の奴らこの辺に来たのか」
「うるさいから黙らせたけど。腹が減ったし疲れたし眠い」
俺はおとといの様子を思い出した。あれだけむちゃくちゃできれば、あいつらも追い払えるのかもしれない。
のろのろと歩く紗奈の後ろを、俺は自転車を押しながら、なんとなしについていく。
「とりあえず西の方に来たつもりだったんだけどな」
亨悟と俺の隠れ家からすれば、こっちは南だ。
「お前方向音痴か? 今の時間は太陽と逆に進めばいいだろ」
そうだな、とうつむいたまま少女は皮肉に笑った。いつも憮然としていたのに、急にそんな表情を見せられて、俺は何か気まずい思いになる。
公園の門を通る。
きちんと管理されていたはずの公園は、今は木が鬱蒼と繁って、コンクリートのランニングコースも亀裂だらけでデコボコだ。
その上を、俺は苦労しながら自転車を押して歩く。風が、大きな池にさざ波を立てている。
「西に何かあるのか」
俺の問いに、何も、と彼女は笑う。
「本州から少しでも離れたかっただけ」
そして、暑い、とつぶやく。やたらと疲れた様子に、俺は思いついて言った。
「コーヒー飲まないか?」
唐突な俺の言葉に、紗奈は顔を上げる。眼鏡の奥の目が、もの問いたげに俺を見た。
手当をさせてくれないなら仕方ない。
「俺のおごりだ」
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