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第一章
【1】人は闇を恐れ 2
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ドラッグストアは扉のガラスを割られているが、破片は散らかっていなかった。
がらんとしていて、日の届かない店の奥は暗い。だけど一目で宝の山だと分かった。
さすが人間のいなくなった街。各地で買占めがあったと聞くが、ここには結構残っている。
建物の中に入るのは危険だが、中に入らなければ、ここに来た意味がない。
物陰に気をつけながら店に侵入する。俺は目についた栄養補助スナックの包装を破り捨て、口いっぱいに詰め込んだ。
ぼりぼりと噛みながら、背負っていたリュックを手に持ち直す。なるべく音をたてないように気をつけて、目につくものをどんどん放り込んだ。
栄養補助スナック、鰯の缶詰、カップラーメン、サランラップ、ビニール手袋、抗菌マスク、サプリメントに、スポーツドリンクのペットボトル。ついでにドッグフードにキャットフード。
それから、思わぬものを見つけて、足を止めた。
ドラッグストアにあるとは思わなかった。なぜか大安売りの籠につっこまれた、文房具。
俺ははその山から、少し茶色く変色したノートを2冊と、鉛筆をひと箱掴んで、バッグに放り込む。
宝の山を見てついテンションが上がってしまった。気がつけば、あまり大きくないリュックはパンパンになって、ずっしりと重い。
その辺を探せば、バッグのかわりになるものは見つかるだろう。もっと持ち帰ることもできるが、やめておく。
欲張ると、いざという時に身動きが取れなくなる。何のために大きな袋を持ってこなかったのか。意味がなくなってしまう。
欲張りすぎず。ほどほどに。引き際を見極めろ。
それが生きていくための鉄則だ。何より、自分の安全が大事。
俺はリュックの口をひもで縛って、布のふたをしっかりとしめた。
背負うと、ずっしりとのしかかるようだ。ガシャガシャと音をたてるのが気になったが、せっかく詰め込んだものを減らすほどには潔くなれなかった。
その辺の棚からタオルをとって汗を拭き、首に巻く。
もう一度栄養補助スナックを口に詰め込む。噛み砕く前に、無理矢理飲み込んだ。腹が減りすぎて、食べた実感がわかない。
ビタミン入りのレモン水のペットボトルを一本拾って、一気飲みした。空になったのを商品棚に置くと、新しいのをブルゾンの下のヒップバッグにつっこんでから、重いリュックのショルダーベルトを握りしめた。
外に目をやる。
ビルの外は明るい。向かいの銀行の中庭からあふれかえった緑がまぶしい。
俺は軍手をつけた手で、ずれていたフードを目深にかぶりなおす。首にまいたタオルを鼻まで引き上げて、顔を隠した。
それと同時、後ろから頭に強い力がかかって息をのんだ。
「珍しいな」
笑い含みの女の声がする。
ぎりぎりと何かが頭を締め付ける。ブルゾンのフード越し、後ろから誰かが俺の頭を掴んでいる。
足音ひとつしなかったのに。
俺は慌てて手を振り払い、体を反転させながら後ずさる。
日の差さないドラッグストアの中に、ベージュのケープコートを着た奴が立ってる。
フードを目深にかぶって、首元のボタンをしっかりとしめていた。建物の中だってのに、サングラスをしていて顔が分からない。黒いロングブーツをはいた女。
ガランとした店内に、女の小さな笑いが響く。
「こんな昼間に、日の元を平然と、何をやっている?」
「お前もそうだろ」
ここは、人間のいなくなった街。
光を避ければ、このくらい平気だ。――『奴ら』も。
「えらく重そうな荷物を持ってるな」
女が足を踏み出す。コートの裾がめくれて、高級ブランドのチェック柄が見える。見覚えのある柄だ。
どこから見ていたのか。何を詰めているのを見られただろう。栄養補助剤を食っているところを見られただろうか。
食料は、『奴ら』には無用のものだ。
俺は軍手をした手で、慎重にフードを鼻までずり下げながら、後ずさる。
「罠を仕掛けるんだよ」
降り注ぐ日光のもとに、少しずつ下がる。
「適当な家とか店に置いといて、噂を流すんだよ。あいつら馬鹿だから、すぐ現れる」
実際この手で知り合いが何人か死んだし、さらわれた。分かりやすいブービートラップなのに、リスクを冒しても、食料は必要だから。
俺は腰の後ろに、そろそろと手を伸ばした。
女は、サングラスとフードで、表情が分からない。
突然、大きく足を踏み出してきた。たった一足で、距離をつめてくる。赤い皮の長手袋をはめた細い腕が、鋭く掴みかかってくる。
俺は腰に差していた包丁を、逆手に抜いてそのまま振り上げた。
よく砥いだ包丁は、革を切り裂いて女の腕に傷をつける。
血が飛び散ったが、手ごたえが薄い。俺はまた後ろにさがる。煉瓦敷きの歩道にまで後ずさった。
女は切れた長手袋を見て舌打ちした。裂け目から白い肌が覗いていた。もう傷がふさがっている。
舌打ちしたいのはこっちだ。
再び手が伸びて、包丁を戻すより早く、喉を掴まれた。すごい力だ。
「何を怯えている?」
いたぶるような声で女が言う。
構わず包丁を振り下ろそうとした手首も捕まった。
息が苦しい、それよりも首がみしみしと鳴る。歯を食いしばって激痛に声が出るのをこらえる。
首も手首もへし折られそうだ。俺は足を振りあげて、女の腹を力いっぱい蹴りつけた。びくりともしない。
さすがにやばい。せめて、もう少し光の下だったら。
首が痛い。息が苦しい。汗が吹きだす。
女の手が俺のフードを掴む。サングラスの奥の表情が見えない。だけど、愉悦に笑っているのは想像に難くない。
やめろ。声にならない言葉を出す。
「お前が、『同じ』なら、残念だったな。だが、そうじゃないだろう?」
女は楽しげに言う。
やっぱりばれてるよな。ああさすがにやばい。力が入らなくなってきた。
それでも俺はもう一度女を蹴りあげた。もう一度。殺されるよりも、このまま連れ去られる方がまずい。
ガツンと鈍い音がした。
かと思うと、俺は突然、放り出された。受け身も取れずに、背中から地面に落ちた。
咳こみながら、ぐらぐら回る頭を押さえて起き上がる。
振り返ると、ベージュのコートの女が、肩を押さえていた。その手の下に、血の染みがどんどん広がる。
女が振り返る、その目線を追うと、別の人影がある。
フードをすっぽりとかぶった何者かがそこにいた。
長い棒を持っている。身長くらいの長さで、先が平たくなった棒だ。船をこぐパドルのようだった。
赤いチェックのストールポンチョを着ていて、布の長手袋をしている。
足元はジーンズにショートブーツ。フードを目深にかぶり、赤いフレームの眼鏡をかけて、スカーフで顔を覆っている。
女のサングラスと違って、顔が見える。多分、俺と変わらない年くらいの奴。
赤いフードの奴は両手で、パドルを振りかぶった。
「なんだお前は」
女の声が焦りを帯びている。ベージュのコートの肩の染みは止まらない。
赤いフードは何も答えない。
その場でくるりと回って、勢いのまま、パドルを女に叩きつけた。
迷いも容赦もない。遠心力のついたでかい木の棒は、慌てて頭をかばった女の腕にめりこんだ。
女は踏ん張れずに、よろよろと道路に歩み出る。その腕はへし折れて、突き出た骨が見えていた。
普通の人間なら、腕ごと頭を持って行かれただろう。
あふれる血を見て、赤いフードは舌打ちをひとつ。
女がパドルを掴む前に、反対周りに回転すると、また腰を入れて勢いよく振り回す。パドルの平らな部分で、女の頭をぶちのめした。
普通の人間なら首がへし折れる。それでも、女は立っていた。
俺は包丁を腰の鞘にしまって、女に飛びかかった。
ケープコートのフードを引きはがす。勢いでサングラスが落ちた。
悲鳴が響き渡る。日の下にさらされた白い肌が、一瞬で真っ赤になる。熱傷が肌を多い、焼けただれていった。
その喉の奥まで炎症が襲い、悲鳴が途絶える。
太陽に焼かれて、灰になる。
ここは人間のいなくなった街。
――吸血鬼の住む街。
この街には日を遮るビルが多く、地下街がある。奴らが住むには最適の場所だ。
灰色にくすんだ壁づたいに見上げれば、秋の空は遠く、雲もゆるやかに流れている。太陽はまだまだ頭上高い。
近いうちに、夜の長い季節がやってきて、俺たちはますます身を縮こまらせないといけなくなる。
――天高く、馬肥ゆる秋。
これは、「秋は馬が美味しい季節」という意味ではない。だいたい、馬はいつ食べてもうまい。空腹は最高のスパイスだ。
俺たち人間はいつも飢えていて、吸血鬼に怯えて生きている。
がらんとしていて、日の届かない店の奥は暗い。だけど一目で宝の山だと分かった。
さすが人間のいなくなった街。各地で買占めがあったと聞くが、ここには結構残っている。
建物の中に入るのは危険だが、中に入らなければ、ここに来た意味がない。
物陰に気をつけながら店に侵入する。俺は目についた栄養補助スナックの包装を破り捨て、口いっぱいに詰め込んだ。
ぼりぼりと噛みながら、背負っていたリュックを手に持ち直す。なるべく音をたてないように気をつけて、目につくものをどんどん放り込んだ。
栄養補助スナック、鰯の缶詰、カップラーメン、サランラップ、ビニール手袋、抗菌マスク、サプリメントに、スポーツドリンクのペットボトル。ついでにドッグフードにキャットフード。
それから、思わぬものを見つけて、足を止めた。
ドラッグストアにあるとは思わなかった。なぜか大安売りの籠につっこまれた、文房具。
俺ははその山から、少し茶色く変色したノートを2冊と、鉛筆をひと箱掴んで、バッグに放り込む。
宝の山を見てついテンションが上がってしまった。気がつけば、あまり大きくないリュックはパンパンになって、ずっしりと重い。
その辺を探せば、バッグのかわりになるものは見つかるだろう。もっと持ち帰ることもできるが、やめておく。
欲張ると、いざという時に身動きが取れなくなる。何のために大きな袋を持ってこなかったのか。意味がなくなってしまう。
欲張りすぎず。ほどほどに。引き際を見極めろ。
それが生きていくための鉄則だ。何より、自分の安全が大事。
俺はリュックの口をひもで縛って、布のふたをしっかりとしめた。
背負うと、ずっしりとのしかかるようだ。ガシャガシャと音をたてるのが気になったが、せっかく詰め込んだものを減らすほどには潔くなれなかった。
その辺の棚からタオルをとって汗を拭き、首に巻く。
もう一度栄養補助スナックを口に詰め込む。噛み砕く前に、無理矢理飲み込んだ。腹が減りすぎて、食べた実感がわかない。
ビタミン入りのレモン水のペットボトルを一本拾って、一気飲みした。空になったのを商品棚に置くと、新しいのをブルゾンの下のヒップバッグにつっこんでから、重いリュックのショルダーベルトを握りしめた。
外に目をやる。
ビルの外は明るい。向かいの銀行の中庭からあふれかえった緑がまぶしい。
俺は軍手をつけた手で、ずれていたフードを目深にかぶりなおす。首にまいたタオルを鼻まで引き上げて、顔を隠した。
それと同時、後ろから頭に強い力がかかって息をのんだ。
「珍しいな」
笑い含みの女の声がする。
ぎりぎりと何かが頭を締め付ける。ブルゾンのフード越し、後ろから誰かが俺の頭を掴んでいる。
足音ひとつしなかったのに。
俺は慌てて手を振り払い、体を反転させながら後ずさる。
日の差さないドラッグストアの中に、ベージュのケープコートを着た奴が立ってる。
フードを目深にかぶって、首元のボタンをしっかりとしめていた。建物の中だってのに、サングラスをしていて顔が分からない。黒いロングブーツをはいた女。
ガランとした店内に、女の小さな笑いが響く。
「こんな昼間に、日の元を平然と、何をやっている?」
「お前もそうだろ」
ここは、人間のいなくなった街。
光を避ければ、このくらい平気だ。――『奴ら』も。
「えらく重そうな荷物を持ってるな」
女が足を踏み出す。コートの裾がめくれて、高級ブランドのチェック柄が見える。見覚えのある柄だ。
どこから見ていたのか。何を詰めているのを見られただろう。栄養補助剤を食っているところを見られただろうか。
食料は、『奴ら』には無用のものだ。
俺は軍手をした手で、慎重にフードを鼻までずり下げながら、後ずさる。
「罠を仕掛けるんだよ」
降り注ぐ日光のもとに、少しずつ下がる。
「適当な家とか店に置いといて、噂を流すんだよ。あいつら馬鹿だから、すぐ現れる」
実際この手で知り合いが何人か死んだし、さらわれた。分かりやすいブービートラップなのに、リスクを冒しても、食料は必要だから。
俺は腰の後ろに、そろそろと手を伸ばした。
女は、サングラスとフードで、表情が分からない。
突然、大きく足を踏み出してきた。たった一足で、距離をつめてくる。赤い皮の長手袋をはめた細い腕が、鋭く掴みかかってくる。
俺は腰に差していた包丁を、逆手に抜いてそのまま振り上げた。
よく砥いだ包丁は、革を切り裂いて女の腕に傷をつける。
血が飛び散ったが、手ごたえが薄い。俺はまた後ろにさがる。煉瓦敷きの歩道にまで後ずさった。
女は切れた長手袋を見て舌打ちした。裂け目から白い肌が覗いていた。もう傷がふさがっている。
舌打ちしたいのはこっちだ。
再び手が伸びて、包丁を戻すより早く、喉を掴まれた。すごい力だ。
「何を怯えている?」
いたぶるような声で女が言う。
構わず包丁を振り下ろそうとした手首も捕まった。
息が苦しい、それよりも首がみしみしと鳴る。歯を食いしばって激痛に声が出るのをこらえる。
首も手首もへし折られそうだ。俺は足を振りあげて、女の腹を力いっぱい蹴りつけた。びくりともしない。
さすがにやばい。せめて、もう少し光の下だったら。
首が痛い。息が苦しい。汗が吹きだす。
女の手が俺のフードを掴む。サングラスの奥の表情が見えない。だけど、愉悦に笑っているのは想像に難くない。
やめろ。声にならない言葉を出す。
「お前が、『同じ』なら、残念だったな。だが、そうじゃないだろう?」
女は楽しげに言う。
やっぱりばれてるよな。ああさすがにやばい。力が入らなくなってきた。
それでも俺はもう一度女を蹴りあげた。もう一度。殺されるよりも、このまま連れ去られる方がまずい。
ガツンと鈍い音がした。
かと思うと、俺は突然、放り出された。受け身も取れずに、背中から地面に落ちた。
咳こみながら、ぐらぐら回る頭を押さえて起き上がる。
振り返ると、ベージュのコートの女が、肩を押さえていた。その手の下に、血の染みがどんどん広がる。
女が振り返る、その目線を追うと、別の人影がある。
フードをすっぽりとかぶった何者かがそこにいた。
長い棒を持っている。身長くらいの長さで、先が平たくなった棒だ。船をこぐパドルのようだった。
赤いチェックのストールポンチョを着ていて、布の長手袋をしている。
足元はジーンズにショートブーツ。フードを目深にかぶり、赤いフレームの眼鏡をかけて、スカーフで顔を覆っている。
女のサングラスと違って、顔が見える。多分、俺と変わらない年くらいの奴。
赤いフードの奴は両手で、パドルを振りかぶった。
「なんだお前は」
女の声が焦りを帯びている。ベージュのコートの肩の染みは止まらない。
赤いフードは何も答えない。
その場でくるりと回って、勢いのまま、パドルを女に叩きつけた。
迷いも容赦もない。遠心力のついたでかい木の棒は、慌てて頭をかばった女の腕にめりこんだ。
女は踏ん張れずに、よろよろと道路に歩み出る。その腕はへし折れて、突き出た骨が見えていた。
普通の人間なら、腕ごと頭を持って行かれただろう。
あふれる血を見て、赤いフードは舌打ちをひとつ。
女がパドルを掴む前に、反対周りに回転すると、また腰を入れて勢いよく振り回す。パドルの平らな部分で、女の頭をぶちのめした。
普通の人間なら首がへし折れる。それでも、女は立っていた。
俺は包丁を腰の鞘にしまって、女に飛びかかった。
ケープコートのフードを引きはがす。勢いでサングラスが落ちた。
悲鳴が響き渡る。日の下にさらされた白い肌が、一瞬で真っ赤になる。熱傷が肌を多い、焼けただれていった。
その喉の奥まで炎症が襲い、悲鳴が途絶える。
太陽に焼かれて、灰になる。
ここは人間のいなくなった街。
――吸血鬼の住む街。
この街には日を遮るビルが多く、地下街がある。奴らが住むには最適の場所だ。
灰色にくすんだ壁づたいに見上げれば、秋の空は遠く、雲もゆるやかに流れている。太陽はまだまだ頭上高い。
近いうちに、夜の長い季節がやってきて、俺たちはますます身を縮こまらせないといけなくなる。
――天高く、馬肥ゆる秋。
これは、「秋は馬が美味しい季節」という意味ではない。だいたい、馬はいつ食べてもうまい。空腹は最高のスパイスだ。
俺たち人間はいつも飢えていて、吸血鬼に怯えて生きている。
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