apocalypsis

さくら

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tu fui, ego eris

tres

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 次々と流れていく窓の外を、天弥は見つめていた。どこへ向かっているのかも分からず、ひたすら景色を眺めていたのだ。
「天弥。どこへ送って行けばいいんだ?」
 自宅に送っても良いのかどうか分からず訪ねてみた。天弥は答えずに流れ行く消しを眺めている。その様子に、とりあえず食事でもと考える。
「なにか食べたいものはあるか?」
 やはり、返事がない。以前と比べると、少しは分かり会えたような気がしたが、それは斎が勝手にそう思っていただけなのかもしれないと、少し落ち込みを覚えた。
「先生、二人だけで話が出来るところへ行きたいです」
 天弥の要望に斎が考え込む。二人だけ真っ先に思い浮かべたのはホテルだが、この天弥と二人で行くわけにもいかず、思い悩む。
「話を聞かれたくないのなら、車の中が一番だと思うが?」
「では、それでお願いします」
「分かった」
 話ができる所となると、どこかの駐車場に停めるのが一番だが、人通りの少ない場所となるとどういうところがあるか悩む。
「ぞの前に、食事にしないか?」
「そうですね。先生に倒れられたら困りますし……」
 確かに、この先は何があるか分からない状態だ。腹ごしらえはしておきたかった。問題は、飲食店が開いているかだ。昨日の台風以上の暴風に荒れた海、津波にはならなかったようだが、かなりの高波に襲われたところもあるとニュースで知った。海から離れ、内陸部へ行けば少しはマシなのだろうかと考える。最悪、どこかの店が開いていれば食料を買い込むことは出来るだろう。
「どこか店が開いていればそこでいいか?」
「はい」
 方向性は違うが、どちらの天弥も話がし難く続かない。気にしても仕方がないと斎は黙って車を走らせた。
「先生」
「なんだ?」
 突然、天弥が呼びかけてきた。
「手を引こうとは思わないのですか?」
「考えたこともないな」
「そうですか」
 再び天弥が黙り込む。そして、なにかを考えるような表情を浮かべた。
「お前は、なぜ俺を排除しようとした?」
 殺そうとしてまでも、排除したかった理由が分からなかった。
「ずっと、僕の中で眠ってくれていれば、傷つかずに済むから……」
「そうか」
 どのような形でも、守りたいという想いから出てきた行動だったのだ。
 海から離れると、さほど風の影響も少なかったのか、ちらほら人々の活動がある。視界の先に、24時間営業のファストフード天を見つけ、車をその駐車場へ入れる。斎の好む食事では無かったが、この際、贅沢は言っていられなかった。この先、店が開いているかどうかも分からないのだ。
「そういえば、昨日から殆ど食べていませんでした」
 店に不満が無いのか、そう言いながら天弥は車から降りる。斎もその後に続き、くr間を降り店の入口に天弥と共に向かう。
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