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第26章 決戦
第213話 決戦に向けて2
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翌日、孤児院に寄って子供らの相手をしたりお姉ちゃんと話をした後、道具などを調達してマリンタウンへ向けて再び旅立った。
すると何といきなり途中の森の中で魔物の集団と遭遇したのだった。しかもこの辺りでは今まで見た事無い奴らばかりであったので、明らかに魔王が新たに遣わした魔物に違いなかった。何はともあれすぐにそいつらを撃退し、事なきを得たのであった。
(まさかまだ魔物達が潜伏していようとは······)と思いながらマリンタウンへ再び向かった。その後も各地で魔物と遭遇しては撃退してを繰り返し、その流れはエルフ領に入ってからの砂漠地帯ででも続いたのだった······。
そして王都を旅立ってちょうど7日目に、「見えたぁ」マリンタウンに到着したのだった。
今回はただマリンタウンに向かう事が目的だったため、宿屋で一泊する事にして手続きをした後は街を散策して過ごした。
翌日、お城には寄らずにそのままマリンタウンを出立して王都へ向かった。帰りは行きほど魔物にも遭遇する事なくスムーズに王都へ向かう事ができ、1日早い6日で王都に到着出来たのだった。
本部に着いてすぐに今回の魔物との遭遇の件を団長に報告しておいた。団長も随時残る団員に見回りをさせると仰って下さり、取り敢えずこの話は一区切りとした。
その後部屋に戻ってジャックやデビットらと今回の出来事で盛り上がりその日は終わった。
その翌日。僕はジェシーの下へと向かっていた。なぜならマリンタウンへ向かう前に孤児院を訪れた際、お姉ちゃんから「ジェシーちゃんがレックス君へ誕生日プレゼントを用意してくれてるから、決戦に向かう前には訪ねてあげてね」と伝えられていたからだ。
というわけで、「ジェシー、入って良いかい?」「レックス! 良いわよ!」いつも以上に元気な返答が返ってきたが、取り敢えず中に入った。
そして中に入ってまず「ジェシー、······ただいま」と挨拶を述べた。ジェシーもそう言われて一瞬驚いた顔をして笑いだし、そして「おかえり、レックス」と述べた。
「ハハッ。そりゃおかしいよね。いつもそうなんだけど、なぜか今回はそう言いたいって思ったもんだから」「けど、本当に今回は旅に出て色々回って来た後なんだから、それで良いんじゃないかしら?」「それも、そっか」そこでまたどちらからともなく笑い出した。
「それで、旅の方はどうだったの?」「うん」とジェシーに尋ねられてウッディに乗ってあちこち回った時と、マリンタウンへ歩いて向かった時の事をそれぞれ話した。
「そっか。······本当に色々な所を回って来たのね?」「うん。······本当に懐かしい所もあったし、懐かしい奴にも会えたりして旅に出て良かったって思ったよ」
「······いよいよ、なのよね?」「うん。2日後には皆と出発する事になってるんだ」そう僕が言った後、暫く沈黙が続いた。
その雰囲気を払拭するように「ところで、お姉ちゃんから聞いたんだけど、何か渡したい物があるんだって?」と聞くと、ジェシーも思い出したかのように「あっ! う、うん」と言って机の引き出しからある物を取り出した。
「レックス。今日お誕生日何でしょ?」「お姉ちゃんから聞いたんだ」「うん。それで、お誕生日プレゼントにこれを渡そうと思って」「これ」ジェシーが手にしていたのは、手作りのミサンガであった。
「ミサンガって言う腕とかに巻き付ける物で、巻き付ける時に願い事を込めながら巻いて自然と切れたらその願い事が叶う物ですって」「そうなんだ」
「うん。私も自分の分のを一緒に作ったの」「2つも作ったんだ」「メリッサさんなんて、アッシュさんにアリス、自分の分の3つも同時に作ってたのよ」「3つも!?」それはまた凄い。
と驚いている僕に改めて「レックス」「うん?」「······お誕生日、おめでとう」「ありがとう、ジェシー」
お礼を述べた後、「それから······」とジェシーは引き出しから別の物を取り出した。
「これ」と厚めの紙を渡してきた。「これは?」「ひっくり返してみて」と言われてひっくり返してみると「これ!?」「メリッサさんが孤児院の子供達に書いてもらった、寄せ書きよ」そこには、子供達からの色々なメッセージが書かれていたのだった。
「みんな······」とその寄せ書きをしみじみ見ていたら、(ん?)ある人物からのメッセージを見て苦笑いを浮かべながら「あ、あいつめぇ······」と言葉を溢したのだった。
「レックス?」ジェシーが聞いてきたので「ここ」とそのメッセージを見せたら、ジェシーも「これ!?」と驚きながら見た。
そこには、"げんきげんき ケリー"とケリーからあの時僕に言った言葉がそのまま書かれていたのだった。
「あいつ他に書くこと無かったのか」「けど、ケリーらしくて良いんじゃない?」「それも、そうだね」
改めてしみじみと寄せ書きを見たところである決意を固めた。
「ジェシー」「ん?」「ミサンガに込める願い事決めたよ」「えっ?」「さっきまでは誤った運命を回避出来ますようにって願いを込めようと考えていたけど、今は······」ジェシーの方を見て、「魔王軍との戦いに勝利し、もう一度君や子供達と再会出来ますようにって願いを込めるよ」と伝えた。
「レックス」それを聞いてジェシーは涙目になり、「それじゃあ、私も······」と目を閉じた後、「もう一度、必ずレックスと会えますようにって」とレックスを見据えて「願いを込めるわ」と言った時には涙を流していた。
「ジェシー」「······レックス」そう呼び合って、どちらからともなく告白されたクリスマスの夜以来のキスをしたのだった······。
召集日前日。この日は僕を始め各々が好きなように(僕とジャックとデビットは一緒に特訓を行い、兄ちゃんとアリスはお姉ちゃんからミサンガをもらった後はそれぞれの想い人と過ごし、他の人や他の種族の者達もそれぞれ好きなように)時間を費やした。そして······。
召集日当日の昼過ぎ、サンドリア城前広場。
そこには既に僕達を含め決戦に挑む有志の者達が集結していた。そこへパーシバル団長が現れ「諸君、ついにこの日がやって来た!」と叫んだ。
「我々はこれより、亜人領の魔王城へ向け出立する!」「うぉーー!!」団長の叫びに多くの者が呼応した。
「なお、今後我々の名称を多くの種族の有志が集まった集合体として、"連合軍"と統一して呼び合う事となった」と伝えられ、(そういえば、前もこの時に連合軍という言葉を初めて聞いたんだった)と前世の事を思い返していた。
「まずは連合軍の集合場所である魔王城直前の森へ向かう! いざ······」団長が体を前に向き直し、「出陣!!」「うぉーー!!」団長の叫びと皆の雄叫びを合図に隊列が歩みを始めた。
城門までの街道には王都に住んでいる人達や連合軍に参加した人の関係者らが見送りに来ていて、「頑張れよー!」「魔王を倒してきてくれー!」「必ず帰ってきてねー!」などと思い思いの言葉を叫び、参加者らも手を振ったり言葉を返したりしてそれに答えていた。
僕もそんな人達の中で偶々お姉ちゃんの姿を見掛ける事ができ、隣にいた兄ちゃんと共にお姉ちゃんに向かってミサンガを巻き付けた方の腕を振った。
お姉ちゃんもそれに気付いたみたいでミサンガを巻き付けた方の腕を振り返してくれた。
それを見送った後兄ちゃんと笑みをこぼし合って再び前を向いて歩き続けたのだった。
そして······ジェシーもまた城の自室の窓よりベアーズを抱きながらその様子を見守り、(レックス······必ず、帰ってきてね)と心で願いながらベアーズを抱く腕に力を込めたのだった······。
すると何といきなり途中の森の中で魔物の集団と遭遇したのだった。しかもこの辺りでは今まで見た事無い奴らばかりであったので、明らかに魔王が新たに遣わした魔物に違いなかった。何はともあれすぐにそいつらを撃退し、事なきを得たのであった。
(まさかまだ魔物達が潜伏していようとは······)と思いながらマリンタウンへ再び向かった。その後も各地で魔物と遭遇しては撃退してを繰り返し、その流れはエルフ領に入ってからの砂漠地帯ででも続いたのだった······。
そして王都を旅立ってちょうど7日目に、「見えたぁ」マリンタウンに到着したのだった。
今回はただマリンタウンに向かう事が目的だったため、宿屋で一泊する事にして手続きをした後は街を散策して過ごした。
翌日、お城には寄らずにそのままマリンタウンを出立して王都へ向かった。帰りは行きほど魔物にも遭遇する事なくスムーズに王都へ向かう事ができ、1日早い6日で王都に到着出来たのだった。
本部に着いてすぐに今回の魔物との遭遇の件を団長に報告しておいた。団長も随時残る団員に見回りをさせると仰って下さり、取り敢えずこの話は一区切りとした。
その後部屋に戻ってジャックやデビットらと今回の出来事で盛り上がりその日は終わった。
その翌日。僕はジェシーの下へと向かっていた。なぜならマリンタウンへ向かう前に孤児院を訪れた際、お姉ちゃんから「ジェシーちゃんがレックス君へ誕生日プレゼントを用意してくれてるから、決戦に向かう前には訪ねてあげてね」と伝えられていたからだ。
というわけで、「ジェシー、入って良いかい?」「レックス! 良いわよ!」いつも以上に元気な返答が返ってきたが、取り敢えず中に入った。
そして中に入ってまず「ジェシー、······ただいま」と挨拶を述べた。ジェシーもそう言われて一瞬驚いた顔をして笑いだし、そして「おかえり、レックス」と述べた。
「ハハッ。そりゃおかしいよね。いつもそうなんだけど、なぜか今回はそう言いたいって思ったもんだから」「けど、本当に今回は旅に出て色々回って来た後なんだから、それで良いんじゃないかしら?」「それも、そっか」そこでまたどちらからともなく笑い出した。
「それで、旅の方はどうだったの?」「うん」とジェシーに尋ねられてウッディに乗ってあちこち回った時と、マリンタウンへ歩いて向かった時の事をそれぞれ話した。
「そっか。······本当に色々な所を回って来たのね?」「うん。······本当に懐かしい所もあったし、懐かしい奴にも会えたりして旅に出て良かったって思ったよ」
「······いよいよ、なのよね?」「うん。2日後には皆と出発する事になってるんだ」そう僕が言った後、暫く沈黙が続いた。
その雰囲気を払拭するように「ところで、お姉ちゃんから聞いたんだけど、何か渡したい物があるんだって?」と聞くと、ジェシーも思い出したかのように「あっ! う、うん」と言って机の引き出しからある物を取り出した。
「レックス。今日お誕生日何でしょ?」「お姉ちゃんから聞いたんだ」「うん。それで、お誕生日プレゼントにこれを渡そうと思って」「これ」ジェシーが手にしていたのは、手作りのミサンガであった。
「ミサンガって言う腕とかに巻き付ける物で、巻き付ける時に願い事を込めながら巻いて自然と切れたらその願い事が叶う物ですって」「そうなんだ」
「うん。私も自分の分のを一緒に作ったの」「2つも作ったんだ」「メリッサさんなんて、アッシュさんにアリス、自分の分の3つも同時に作ってたのよ」「3つも!?」それはまた凄い。
と驚いている僕に改めて「レックス」「うん?」「······お誕生日、おめでとう」「ありがとう、ジェシー」
お礼を述べた後、「それから······」とジェシーは引き出しから別の物を取り出した。
「これ」と厚めの紙を渡してきた。「これは?」「ひっくり返してみて」と言われてひっくり返してみると「これ!?」「メリッサさんが孤児院の子供達に書いてもらった、寄せ書きよ」そこには、子供達からの色々なメッセージが書かれていたのだった。
「みんな······」とその寄せ書きをしみじみ見ていたら、(ん?)ある人物からのメッセージを見て苦笑いを浮かべながら「あ、あいつめぇ······」と言葉を溢したのだった。
「レックス?」ジェシーが聞いてきたので「ここ」とそのメッセージを見せたら、ジェシーも「これ!?」と驚きながら見た。
そこには、"げんきげんき ケリー"とケリーからあの時僕に言った言葉がそのまま書かれていたのだった。
「あいつ他に書くこと無かったのか」「けど、ケリーらしくて良いんじゃない?」「それも、そうだね」
改めてしみじみと寄せ書きを見たところである決意を固めた。
「ジェシー」「ん?」「ミサンガに込める願い事決めたよ」「えっ?」「さっきまでは誤った運命を回避出来ますようにって願いを込めようと考えていたけど、今は······」ジェシーの方を見て、「魔王軍との戦いに勝利し、もう一度君や子供達と再会出来ますようにって願いを込めるよ」と伝えた。
「レックス」それを聞いてジェシーは涙目になり、「それじゃあ、私も······」と目を閉じた後、「もう一度、必ずレックスと会えますようにって」とレックスを見据えて「願いを込めるわ」と言った時には涙を流していた。
「ジェシー」「······レックス」そう呼び合って、どちらからともなく告白されたクリスマスの夜以来のキスをしたのだった······。
召集日前日。この日は僕を始め各々が好きなように(僕とジャックとデビットは一緒に特訓を行い、兄ちゃんとアリスはお姉ちゃんからミサンガをもらった後はそれぞれの想い人と過ごし、他の人や他の種族の者達もそれぞれ好きなように)時間を費やした。そして······。
召集日当日の昼過ぎ、サンドリア城前広場。
そこには既に僕達を含め決戦に挑む有志の者達が集結していた。そこへパーシバル団長が現れ「諸君、ついにこの日がやって来た!」と叫んだ。
「我々はこれより、亜人領の魔王城へ向け出立する!」「うぉーー!!」団長の叫びに多くの者が呼応した。
「なお、今後我々の名称を多くの種族の有志が集まった集合体として、"連合軍"と統一して呼び合う事となった」と伝えられ、(そういえば、前もこの時に連合軍という言葉を初めて聞いたんだった)と前世の事を思い返していた。
「まずは連合軍の集合場所である魔王城直前の森へ向かう! いざ······」団長が体を前に向き直し、「出陣!!」「うぉーー!!」団長の叫びと皆の雄叫びを合図に隊列が歩みを始めた。
城門までの街道には王都に住んでいる人達や連合軍に参加した人の関係者らが見送りに来ていて、「頑張れよー!」「魔王を倒してきてくれー!」「必ず帰ってきてねー!」などと思い思いの言葉を叫び、参加者らも手を振ったり言葉を返したりしてそれに答えていた。
僕もそんな人達の中で偶々お姉ちゃんの姿を見掛ける事ができ、隣にいた兄ちゃんと共にお姉ちゃんに向かってミサンガを巻き付けた方の腕を振った。
お姉ちゃんもそれに気付いたみたいでミサンガを巻き付けた方の腕を振り返してくれた。
それを見送った後兄ちゃんと笑みをこぼし合って再び前を向いて歩き続けたのだった。
そして······ジェシーもまた城の自室の窓よりベアーズを抱きながらその様子を見守り、(レックス······必ず、帰ってきてね)と心で願いながらベアーズを抱く腕に力を込めたのだった······。
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