175 / 224
第24章 王国騎士団
第175話 任務4~幽霊退治~
しおりを挟む
スカルキャッスルに入り1階のエントランス部分で左右に分かれて僕達はベアーズを頼りに進んで行った。
そのベアーズは早速最初の部屋に反応したのだった。僕達は警戒しながら部屋のドアを開けたが、中には誰も何も存在しなかった。しかしベアーズがある場所を見て唸り続けていたため、オリバー隊長は魔法部隊に姿を見せる魔法をかけるよう言い、ネールが"ライト"を放ったところ、ベアーズが唸っていた辺りに幽霊系の魔物が出現した。
「コイツらはファントムだ! 魔法部隊、頼むぞ!」「了解!」と言ってダニーが"ピュアラ"を放ってファントムを消滅させた。
目の前の魔物を倒してホッとしていたが、ベアーズがすぐに部屋を出て行ってしまったので、僕達は慌てて後を追った。
そのベアーズは隣の部屋を通り過ごしてその次の部屋の前で止まり、また唸りだした。
その部屋のドアをまた警戒しながら開け、やはり誰も何も存在しなかったのでベアーズを見たら、またある場所を見て唸っていたので"ライト"をかけてもらったら、さっきのとは違う魔物が出現した。
「今度はレイスか。気を付けろ! コイツはさっきの奴より厄介な相手だ!」オリバー隊長が叫んだ直後、レイスは僕達に向かって来た。すぐさま僕達は避けたが確かに厄介そうな相手だと感じた。
しかしそんなレイス相手でもネールとダニーは動じず目を合わせて無言で頷き、ネールが火炎を放ち、それにレイスが怯えだしたところですかさずダニーが"ピュア"を放ってレイスを倒すことが出来た。
レイスを倒してすぐ僕達はあいつを探したが、今回ベアーズはまだ部屋の中に留まっていた。それを確認してようやくホッとしたのだった。
そして部屋を出てまた次の部屋へ行こうとしたら、ベアーズが何もない通路の先を見て唸りだした。
それを見てオリバーはベアーズが唸っている先を見てみたら「おい、レックス、デビット。どうやら俺達が付いてきて正解だったみたいだぜ」「「えっ?」」「あれを見ろ」と言われて通路の先の方を見てみると······何かが動いたように見えた。
「た、隊長。あ、あれは一体?」「おそらくゾンビの群れだろう」「ゾ、ゾンビ!?」と驚いていたら奴らは立ち上がってこちらに向かって来た。
「来るぞ! 今回は俺達の出番だ!」「は、はい!」「はい」デビットは少々怯えていたが、取り敢えず3人で立ち向かった。
奴らの攻撃をオリバー隊長が防ぎつつ、僕とデビットとで短剣スキルの”ダブルスラスト“や槍スキルの“乱れ打ち”を駆使して奴らを倒していった。そんな僕達の、特に僕の様子を見てネールは少々感心していた。その最中、ベアーズは何かを感じてその場を離れだした。
程なくして何とかゾンビを全滅させてネール達の下に戻った。
「どうやらそっちも少しは成長しているようだな」「まぁね。でもそれはお互い様だろ」「フッ」僕とネールが言葉を交わしたところでオリバー隊長が「おい、ベアーズはどうした?」ベアーズの事を聞いたら、ネールは黙って少し先を指差した。
そちらを見たら、そこにはもう次の部屋の前で唸っているベアーズがいた。僕達は呆気にとられつつベアーズの唸った部屋に向かった······。
一方、反対の右半分を進んでいるジャック達は······。「うおりゃあー!」「てぇい!」ズバッ! こちらも通路にいたゾンビ達をライアンやジャックが対応して何とか倒したところだった。
「まさか幽霊系の魔物だけじゃなくゾンビまでいたとはな。オリバーに声を掛けて正解だったぜ」とシュバイン隊長は呟いていた。
その後両方とも幽霊系魔物やゾンビに遭遇する度に倒していき、1階を一通り回って2階に向かい、こちらでも幽霊系の魔物に遭遇したので魔法部隊が倒していった。
そして2階も一通り回ったところで予定どおり1階の中央エントランス部分で合流し、2人の隊長はお互いの様子を報告し合った。
「やはり幽霊系だけじゃなくゾンビも双方に結構いたか」「あぁ。本当にお前達に来てもらって正解だったぜ」
「しかし、なぜ幽霊系魔物やゾンビがこんなにもこの城に出没しだしたんだ?」「確かに、こんだけ多いとなると何か理由があるはずだろうな」「ああ」
2人がそんな話をしていたら、ベアーズが2階へ続く階段の、裏側の柱部分に向かい、その部分に向かって唸りだした。
(あそこは······)と僕が思っているとオリバー隊長がベアーズに「この先にも何かいるのか?」と尋ねたらベアーズは唸りながら首を縦に振った。
「やはりまだ何かいやがったか」「しかし、確かにこの先何かあるようだが······」とオリバー隊長は目の前の柱に薄ら付いている線に手を当てて言ったが「どうやって進めばいいんだ?」と悩んでいた。そこで僕はある場所に向かった。
「レックス?」そんな僕の動きに気付いたジャックが声を掛け、他の皆も僕を見た。
その僕は(確かこの辺りに······あった!)そう思って目の前の壁にあったレバーを引いた。すると先ほどの壁が動いて階段が現れ、その一部始終を見ていたベアーズを含め全員がとても驚いていた。
そしてオリバー隊長が「レ、レックス! 何でそこにレバーがあって、そのレバーがここのだと分かったんだ?」と聞いたので、レックスは「前に来た時もそうでしたから」と答えたら全員が「「え゛っ」」と呆気に取られた顔になった。
「ま、前にって?」「ひょ、ひょっとして······2、3年前にスカルキングを倒したクラスって?」「······はい。僕達のクラスです」と答えたら、全員が今度は呆然としだした。
そのベアーズは早速最初の部屋に反応したのだった。僕達は警戒しながら部屋のドアを開けたが、中には誰も何も存在しなかった。しかしベアーズがある場所を見て唸り続けていたため、オリバー隊長は魔法部隊に姿を見せる魔法をかけるよう言い、ネールが"ライト"を放ったところ、ベアーズが唸っていた辺りに幽霊系の魔物が出現した。
「コイツらはファントムだ! 魔法部隊、頼むぞ!」「了解!」と言ってダニーが"ピュアラ"を放ってファントムを消滅させた。
目の前の魔物を倒してホッとしていたが、ベアーズがすぐに部屋を出て行ってしまったので、僕達は慌てて後を追った。
そのベアーズは隣の部屋を通り過ごしてその次の部屋の前で止まり、また唸りだした。
その部屋のドアをまた警戒しながら開け、やはり誰も何も存在しなかったのでベアーズを見たら、またある場所を見て唸っていたので"ライト"をかけてもらったら、さっきのとは違う魔物が出現した。
「今度はレイスか。気を付けろ! コイツはさっきの奴より厄介な相手だ!」オリバー隊長が叫んだ直後、レイスは僕達に向かって来た。すぐさま僕達は避けたが確かに厄介そうな相手だと感じた。
しかしそんなレイス相手でもネールとダニーは動じず目を合わせて無言で頷き、ネールが火炎を放ち、それにレイスが怯えだしたところですかさずダニーが"ピュア"を放ってレイスを倒すことが出来た。
レイスを倒してすぐ僕達はあいつを探したが、今回ベアーズはまだ部屋の中に留まっていた。それを確認してようやくホッとしたのだった。
そして部屋を出てまた次の部屋へ行こうとしたら、ベアーズが何もない通路の先を見て唸りだした。
それを見てオリバーはベアーズが唸っている先を見てみたら「おい、レックス、デビット。どうやら俺達が付いてきて正解だったみたいだぜ」「「えっ?」」「あれを見ろ」と言われて通路の先の方を見てみると······何かが動いたように見えた。
「た、隊長。あ、あれは一体?」「おそらくゾンビの群れだろう」「ゾ、ゾンビ!?」と驚いていたら奴らは立ち上がってこちらに向かって来た。
「来るぞ! 今回は俺達の出番だ!」「は、はい!」「はい」デビットは少々怯えていたが、取り敢えず3人で立ち向かった。
奴らの攻撃をオリバー隊長が防ぎつつ、僕とデビットとで短剣スキルの”ダブルスラスト“や槍スキルの“乱れ打ち”を駆使して奴らを倒していった。そんな僕達の、特に僕の様子を見てネールは少々感心していた。その最中、ベアーズは何かを感じてその場を離れだした。
程なくして何とかゾンビを全滅させてネール達の下に戻った。
「どうやらそっちも少しは成長しているようだな」「まぁね。でもそれはお互い様だろ」「フッ」僕とネールが言葉を交わしたところでオリバー隊長が「おい、ベアーズはどうした?」ベアーズの事を聞いたら、ネールは黙って少し先を指差した。
そちらを見たら、そこにはもう次の部屋の前で唸っているベアーズがいた。僕達は呆気にとられつつベアーズの唸った部屋に向かった······。
一方、反対の右半分を進んでいるジャック達は······。「うおりゃあー!」「てぇい!」ズバッ! こちらも通路にいたゾンビ達をライアンやジャックが対応して何とか倒したところだった。
「まさか幽霊系の魔物だけじゃなくゾンビまでいたとはな。オリバーに声を掛けて正解だったぜ」とシュバイン隊長は呟いていた。
その後両方とも幽霊系魔物やゾンビに遭遇する度に倒していき、1階を一通り回って2階に向かい、こちらでも幽霊系の魔物に遭遇したので魔法部隊が倒していった。
そして2階も一通り回ったところで予定どおり1階の中央エントランス部分で合流し、2人の隊長はお互いの様子を報告し合った。
「やはり幽霊系だけじゃなくゾンビも双方に結構いたか」「あぁ。本当にお前達に来てもらって正解だったぜ」
「しかし、なぜ幽霊系魔物やゾンビがこんなにもこの城に出没しだしたんだ?」「確かに、こんだけ多いとなると何か理由があるはずだろうな」「ああ」
2人がそんな話をしていたら、ベアーズが2階へ続く階段の、裏側の柱部分に向かい、その部分に向かって唸りだした。
(あそこは······)と僕が思っているとオリバー隊長がベアーズに「この先にも何かいるのか?」と尋ねたらベアーズは唸りながら首を縦に振った。
「やはりまだ何かいやがったか」「しかし、確かにこの先何かあるようだが······」とオリバー隊長は目の前の柱に薄ら付いている線に手を当てて言ったが「どうやって進めばいいんだ?」と悩んでいた。そこで僕はある場所に向かった。
「レックス?」そんな僕の動きに気付いたジャックが声を掛け、他の皆も僕を見た。
その僕は(確かこの辺りに······あった!)そう思って目の前の壁にあったレバーを引いた。すると先ほどの壁が動いて階段が現れ、その一部始終を見ていたベアーズを含め全員がとても驚いていた。
そしてオリバー隊長が「レ、レックス! 何でそこにレバーがあって、そのレバーがここのだと分かったんだ?」と聞いたので、レックスは「前に来た時もそうでしたから」と答えたら全員が「「え゛っ」」と呆気に取られた顔になった。
「ま、前にって?」「ひょ、ひょっとして······2、3年前にスカルキングを倒したクラスって?」「······はい。僕達のクラスです」と答えたら、全員が今度は呆然としだした。
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
転生をしたら異世界だったので、のんびりスローライフで過ごしたい。
みみっく
ファンタジー
どうやら事故で死んでしまって、転生をしたらしい……仕事を頑張り、人間関係も上手くやっていたのにあっけなく死んでしまうなら……だったら、のんびりスローライフで過ごしたい!
だけど現状は、幼馴染に巻き込まれて冒険者になる流れになってしまっている……
飯屋の娘は魔法を使いたくない?
秋野 木星
ファンタジー
3歳の時に川で溺れた時に前世の記憶人格がよみがえったセリカ。
魔法が使えることをひた隠しにしてきたが、ある日馬車に轢かれそうになった男の子を助けるために思わず魔法を使ってしまう。
それを見ていた貴族の青年が…。
異世界転生の話です。
のんびりとしたセリカの日常を追っていきます。
※ 表紙は星影さんの作品です。
※ 「小説家になろう」から改稿転記しています。

転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。

家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。
その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。
異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる