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第24章 王国騎士団
第164話 訓練4~組手大会~
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翌日も準備運動まで終わったところでブライ教官から「では本日の組手大会は取り敢えず名前順で行うため、各自選んだ2種類の武器を取りに行き再びここに戻って来るように」と言われ各自武器を取りに散った。
全員戻って来たところで順番に対決が行われ、大分経って僕の番になった。
最初の相手はメインが小剣、サブがどうやら棍棒のようだった。早速始めたところ、相手が向かって来て小剣を振るって来たところを片方の爪で受け止め、もう片方の爪で相手に打ち込んで勝負あった。相手には申し訳ないがもう1回戦えるんだから最初は勝たせてもらった。
その後もほとんどの相手が小剣または長剣がメインだったので似たように対処して勝ち進んで行った。
途中メインが槍だった相手は流石に連続で突きまくって来たため、相手に向かいながら懐から短剣を相手に投げつけ、相手が怯んだ隙に相手の懐に飛び込み爪を突き付けた。
このように勝ち進んで最後の対決まで残ってしまった。そして最後の相手は······入団試験後の組手大会の時同様デビットとだった。
デビットのメインは当然鞭でサブが槍のようだった。
対決開始早々デビットが鞭を振るって来たのを片方の爪で何と受け止め巻き付かせ、そのまま相手の懐に向かった。しかしデビットも鞭から手を離して槍に持ち替えて突いてきそうだったので、すかさず僕は短剣を投げ付けた。その処理にデビットがもたついている内に懐に飛び込みもう片方の爪を突き付け勝負あった。
流石に僕達の試合展開の流れに全員が見とれていて、終了直後全員から拍手喝采が上がった。
ブライ教官からも「うん。2人ともそれぞれの武器を上手く使い対処出来ておった!」とお褒めの言葉を頂いた。
その後は負けた者同士の対決が始まった。それを見ながら途中で終わったジャックが近付いて来て「お疲れレックス」「やぁジャック」「ホントに凄ぇなお前は。あんな判断や対応を瞬時にやれるなんて」「元々ああなった場合を想定してサブに飛び道具にも使える短剣を選んだんだからね」「なるほどね。事前に把握済みだったってわけか」「そういうこと」と会話した。
そこへ「まさかあんな風に鞭を無力化されるなんてな」と言いながらデビットも僕達に近付いて来た。
「やぁデビット」「試験後の組手大会の時はお前の卑怯な作戦でやられて後味が悪かったが、今回の対決は正真正銘俺の完敗だったよ。それまでも似たように短剣を使っていて分かってはいたはずなのに、あんなにも瞬時に投げ付けられりゃ対処しようが無いんだからなぁ」「ハハハ。どうもありがとう」「ったく」と言い合った後はそれまでの各人の対決の話題をしながら対決を見ていた。
そして負けた者同士の対決も終わったところで「では午前中はこれで終了とし、午後はこちらで組み合わせを決めて再び対決を行う事とする!」とブライ教官から言われ休憩となった。
そして午後になって順次対決が行われ、僕の最初の相手は······ジャックであった。
アイツのメインは何とクロスボウを選んでいた。そしてサブはどうやら小剣のようだった。
対決開始すぐに何本か矢を打って来て当然避ける事に集中した。しかも相手をして分かったのだが、爪で矢を対処するのは若干分が悪いと感じたので片方で短剣を持って対処する事にした。
何とか短剣で矢を対処する事が出来たけど、防戦一方であったので(ここは奇策を講じてみるか)と思いジャックが矢を打ち終えた一瞬の間に短剣をジャック目掛けて投げ付けた。
いきなり短剣が飛んできたためジャックは当然小剣でそれを対処したが、その隙に僕がすぐ近くまで近付き爪を突き付け勝負あった。
この対決も流石に全員から驚きの声や拍手が送られたのだった。ブライ教官からも「素晴らしい!」と一言言われた。
対決が終わった後「お前あんなの有かよ!」とジャックにボヤかれ、「ハハハ。まさに作戦勝ちってところだよ」「ったくぅ」
「でも今回の対決で爪だと矢とかを相手にするのはキツいって事が分かったから良かったよ」「あぁそうかよ」
「まぁもう1回戦えるんだから良いでしょ?」「ハァー。まぁ、な」と会話を交わした。
そうして僕も含めて勝った者同士の対決は進んでいき、また僕とデビットでの最終対決になるかと思ったら、その直前の対決でデビットが負けてしまったのだった。
対戦相手はメインで何とブーメランを、サブで細剣を選び、相手の武器が何であれまずブーメランを前方に構えて相手の懐に向かい、ある程度近付いたところで細剣を取り出して相手を突く! という作戦のようだ。
デビットも振った鞭をブーメランに絡めてそれを自分の所に引き寄せようとしたところで相手が細剣を取り出しながら飛び込んできてそのまま勝負がついた。
そして僕とその相手(レイルという名前らしい)との対決が開始され、レイルはこれまで通りブーメランを前方に構えて向かって来た。
(だったら······)それに対して僕もレイルに向かって突っ込み、細剣の間合いに入る直前に僕は相手の横側に飛んだ。そしてまた今度は後方に飛んですかさず短剣を投げた。流石に相手はブーメランで防いだが、細剣を取り出す事は出来ず、すかさず僕が相手に近付きブーメランを払い除けて爪を突き付け勝負が決まり、これまた対決後に拍手喝采が上がった。
その後負けた者同士の対決も行われ、それが終わったところでブライ教官から「皆今日は午前、午後ともよく戦った! 今回の組手大会を通して自分が選んだ武器が正しかったか間違っていたかが分かったはずだ! そこで、明日は全員で乗馬訓練を行うが、明後日は武器が正しかった者は再び組手大会を行って各自選んだ武器の扱いを向上させ、間違っていた者は再び塊を用いて武器選びをしてもらう! 良いな!」「「はい!」」「では本日は解散!」と言われ今日の訓練は終わった。
全員戻って来たところで順番に対決が行われ、大分経って僕の番になった。
最初の相手はメインが小剣、サブがどうやら棍棒のようだった。早速始めたところ、相手が向かって来て小剣を振るって来たところを片方の爪で受け止め、もう片方の爪で相手に打ち込んで勝負あった。相手には申し訳ないがもう1回戦えるんだから最初は勝たせてもらった。
その後もほとんどの相手が小剣または長剣がメインだったので似たように対処して勝ち進んで行った。
途中メインが槍だった相手は流石に連続で突きまくって来たため、相手に向かいながら懐から短剣を相手に投げつけ、相手が怯んだ隙に相手の懐に飛び込み爪を突き付けた。
このように勝ち進んで最後の対決まで残ってしまった。そして最後の相手は······入団試験後の組手大会の時同様デビットとだった。
デビットのメインは当然鞭でサブが槍のようだった。
対決開始早々デビットが鞭を振るって来たのを片方の爪で何と受け止め巻き付かせ、そのまま相手の懐に向かった。しかしデビットも鞭から手を離して槍に持ち替えて突いてきそうだったので、すかさず僕は短剣を投げ付けた。その処理にデビットがもたついている内に懐に飛び込みもう片方の爪を突き付け勝負あった。
流石に僕達の試合展開の流れに全員が見とれていて、終了直後全員から拍手喝采が上がった。
ブライ教官からも「うん。2人ともそれぞれの武器を上手く使い対処出来ておった!」とお褒めの言葉を頂いた。
その後は負けた者同士の対決が始まった。それを見ながら途中で終わったジャックが近付いて来て「お疲れレックス」「やぁジャック」「ホントに凄ぇなお前は。あんな判断や対応を瞬時にやれるなんて」「元々ああなった場合を想定してサブに飛び道具にも使える短剣を選んだんだからね」「なるほどね。事前に把握済みだったってわけか」「そういうこと」と会話した。
そこへ「まさかあんな風に鞭を無力化されるなんてな」と言いながらデビットも僕達に近付いて来た。
「やぁデビット」「試験後の組手大会の時はお前の卑怯な作戦でやられて後味が悪かったが、今回の対決は正真正銘俺の完敗だったよ。それまでも似たように短剣を使っていて分かってはいたはずなのに、あんなにも瞬時に投げ付けられりゃ対処しようが無いんだからなぁ」「ハハハ。どうもありがとう」「ったく」と言い合った後はそれまでの各人の対決の話題をしながら対決を見ていた。
そして負けた者同士の対決も終わったところで「では午前中はこれで終了とし、午後はこちらで組み合わせを決めて再び対決を行う事とする!」とブライ教官から言われ休憩となった。
そして午後になって順次対決が行われ、僕の最初の相手は······ジャックであった。
アイツのメインは何とクロスボウを選んでいた。そしてサブはどうやら小剣のようだった。
対決開始すぐに何本か矢を打って来て当然避ける事に集中した。しかも相手をして分かったのだが、爪で矢を対処するのは若干分が悪いと感じたので片方で短剣を持って対処する事にした。
何とか短剣で矢を対処する事が出来たけど、防戦一方であったので(ここは奇策を講じてみるか)と思いジャックが矢を打ち終えた一瞬の間に短剣をジャック目掛けて投げ付けた。
いきなり短剣が飛んできたためジャックは当然小剣でそれを対処したが、その隙に僕がすぐ近くまで近付き爪を突き付け勝負あった。
この対決も流石に全員から驚きの声や拍手が送られたのだった。ブライ教官からも「素晴らしい!」と一言言われた。
対決が終わった後「お前あんなの有かよ!」とジャックにボヤかれ、「ハハハ。まさに作戦勝ちってところだよ」「ったくぅ」
「でも今回の対決で爪だと矢とかを相手にするのはキツいって事が分かったから良かったよ」「あぁそうかよ」
「まぁもう1回戦えるんだから良いでしょ?」「ハァー。まぁ、な」と会話を交わした。
そうして僕も含めて勝った者同士の対決は進んでいき、また僕とデビットでの最終対決になるかと思ったら、その直前の対決でデビットが負けてしまったのだった。
対戦相手はメインで何とブーメランを、サブで細剣を選び、相手の武器が何であれまずブーメランを前方に構えて相手の懐に向かい、ある程度近付いたところで細剣を取り出して相手を突く! という作戦のようだ。
デビットも振った鞭をブーメランに絡めてそれを自分の所に引き寄せようとしたところで相手が細剣を取り出しながら飛び込んできてそのまま勝負がついた。
そして僕とその相手(レイルという名前らしい)との対決が開始され、レイルはこれまで通りブーメランを前方に構えて向かって来た。
(だったら······)それに対して僕もレイルに向かって突っ込み、細剣の間合いに入る直前に僕は相手の横側に飛んだ。そしてまた今度は後方に飛んですかさず短剣を投げた。流石に相手はブーメランで防いだが、細剣を取り出す事は出来ず、すかさず僕が相手に近付きブーメランを払い除けて爪を突き付け勝負が決まり、これまた対決後に拍手喝采が上がった。
その後負けた者同士の対決も行われ、それが終わったところでブライ教官から「皆今日は午前、午後ともよく戦った! 今回の組手大会を通して自分が選んだ武器が正しかったか間違っていたかが分かったはずだ! そこで、明日は全員で乗馬訓練を行うが、明後日は武器が正しかった者は再び組手大会を行って各自選んだ武器の扱いを向上させ、間違っていた者は再び塊を用いて武器選びをしてもらう! 良いな!」「「はい!」」「では本日は解散!」と言われ今日の訓練は終わった。
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