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第20章 将来
第127話 夏季休暇
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というわけで僕達は突然夏季休暇となったんだけど、何をしよう。
まぁ取り敢えず今やらなければならないのは、やはり先ほどの試験の1問目を答えられるようにする事だな。
そう、"卒業後、どんな組織に所属し、どんな仕事を行いたいのか"を。
どんな組織にはもう騎士団にと決めているから良いとして、後はどんな仕事をしたいのか、だな。
(やっぱりそのためには色々経験した方が良いだろうから、暫くは寄付金稼ぎも兼ねて頼み事を引き受けるか、ギルドのクエストを、ん?)そこまで考えてある疑問が湧いた。
(そういえば、休暇中はギルドのクエストを受けられないのかなぁ?)と。
もし受けられるのなら経験積みも兼ねて受けたいところだし、(······取り敢えず、先生に聞いてきてみるか)と思い立ってハインリヒ先生の下に向かった。
ハインリヒ先生の下を訪れ、「ハインリヒ先生」「ん、何だい? レックス君」「夏季休暇中はギルドのクエストは受けられないのでしょうか?」と尋ねた。
「ギルドのクエストか。何故だい?」「もし受けられるのであれば、将来の事を考えるために経験積みも兼ねて受けたいと思いまして」
「そういう理由なら今まで通り受付時に学校IDを提出すれば問題ないし、受付時にそう説明すれば納得してもらえるだろう」「分かりました。ありがとうございます」
「まぁ向こうもクエストを完了してもらえると助かるだろうから、頑張るんだね」「はい!」と言ってハインリヒ先生の下を離れた。
そしてそれから再びギルドのクエストを受けるようにした。
ただし今回からは今まで受けた事の無いようなクエストを選ぶ事にしたので、流石に最初はレナさんも不思議に思ったが、事情を説明したら納得して受理してもらえた。
そうして数日色々なクエストを行ってきたが、どれも心の底から行いたかったと思えるものはなかった。
そして他のクラスも今期の課程が終了した日、アリスと夕ご飯を食べながら夏季休暇中の事、とりわけ村へ帰省するのかどうかについて話し合った。
「それで、今年は村への帰省はどうするの?」「そうだなぁ。取り敢えず明後日から数日は帰省しようとは考えてるよ。僕も今度はいつ帰れるようになるか分からないだろうから」「確かにそうね」
「んで、数日したら王都に帰ってギルドのクエストを受け続けるつもりだよ」「ギルドのクエストを? どうして?」と聞かれたので、将来やりたい事を探すためや夏季休暇中も受けられると先生から聞いた事などを説明した。
「確かに、それならクエストを受けた方が良いかもしれないわね」「だろ?」
その時、「レックス!」と聞き慣れた声で名前を呼ばれたので、その方向を見たら「やぁジェシー」ジェシーがすぐ近くに立っていた。
「こんばんは、ジェシー」「こんばんは、アリス」僕を介して2人とも顔見知りとなったので、普通に挨拶を交わした。
「2人で何の話をしてたの?」「夏季休暇をどう過ごすのかって話さ」「そっか。······レックスはどうするの?」
「うん。取り敢えず明後日から数日は村に帰省して、数日したら王都に帰ってギルドのクエストを受けようと考えてるんだ」「ギルドのクエストを?」
「うん。将来やりたい事を見つけるためにね」「そうなんだ。ねぇ、レックス達の村ってどこなの?」「王都から西へ1日半くらいの所にある周りが森で囲まれたウッド村って所さ」「そうなんだ」
そこまで聞いたところでジェシーは黙りこみ、その後突然「ねぇ、私も行っても良いかしら?」
「「えっ?」」「行ってもって、ウッド村に?」「うん」とジェシーは答えたが、「僕達は問題ないし、村の方も問題無いと思うけど、ジェシーこそ大丈夫なの? 家の人との事とか」と尋ねた。
すると「家の方は問題無いわ。これまでも休暇の時には何度か外泊した事があるから」「なら、大丈夫か」「そうね」「やった!」とジェシーは喜んだ。
ということで、今年は僕とアリス、そしてジェシーの3人で村に帰省する事となった······。
まぁ取り敢えず今やらなければならないのは、やはり先ほどの試験の1問目を答えられるようにする事だな。
そう、"卒業後、どんな組織に所属し、どんな仕事を行いたいのか"を。
どんな組織にはもう騎士団にと決めているから良いとして、後はどんな仕事をしたいのか、だな。
(やっぱりそのためには色々経験した方が良いだろうから、暫くは寄付金稼ぎも兼ねて頼み事を引き受けるか、ギルドのクエストを、ん?)そこまで考えてある疑問が湧いた。
(そういえば、休暇中はギルドのクエストを受けられないのかなぁ?)と。
もし受けられるのなら経験積みも兼ねて受けたいところだし、(······取り敢えず、先生に聞いてきてみるか)と思い立ってハインリヒ先生の下に向かった。
ハインリヒ先生の下を訪れ、「ハインリヒ先生」「ん、何だい? レックス君」「夏季休暇中はギルドのクエストは受けられないのでしょうか?」と尋ねた。
「ギルドのクエストか。何故だい?」「もし受けられるのであれば、将来の事を考えるために経験積みも兼ねて受けたいと思いまして」
「そういう理由なら今まで通り受付時に学校IDを提出すれば問題ないし、受付時にそう説明すれば納得してもらえるだろう」「分かりました。ありがとうございます」
「まぁ向こうもクエストを完了してもらえると助かるだろうから、頑張るんだね」「はい!」と言ってハインリヒ先生の下を離れた。
そしてそれから再びギルドのクエストを受けるようにした。
ただし今回からは今まで受けた事の無いようなクエストを選ぶ事にしたので、流石に最初はレナさんも不思議に思ったが、事情を説明したら納得して受理してもらえた。
そうして数日色々なクエストを行ってきたが、どれも心の底から行いたかったと思えるものはなかった。
そして他のクラスも今期の課程が終了した日、アリスと夕ご飯を食べながら夏季休暇中の事、とりわけ村へ帰省するのかどうかについて話し合った。
「それで、今年は村への帰省はどうするの?」「そうだなぁ。取り敢えず明後日から数日は帰省しようとは考えてるよ。僕も今度はいつ帰れるようになるか分からないだろうから」「確かにそうね」
「んで、数日したら王都に帰ってギルドのクエストを受け続けるつもりだよ」「ギルドのクエストを? どうして?」と聞かれたので、将来やりたい事を探すためや夏季休暇中も受けられると先生から聞いた事などを説明した。
「確かに、それならクエストを受けた方が良いかもしれないわね」「だろ?」
その時、「レックス!」と聞き慣れた声で名前を呼ばれたので、その方向を見たら「やぁジェシー」ジェシーがすぐ近くに立っていた。
「こんばんは、ジェシー」「こんばんは、アリス」僕を介して2人とも顔見知りとなったので、普通に挨拶を交わした。
「2人で何の話をしてたの?」「夏季休暇をどう過ごすのかって話さ」「そっか。······レックスはどうするの?」
「うん。取り敢えず明後日から数日は村に帰省して、数日したら王都に帰ってギルドのクエストを受けようと考えてるんだ」「ギルドのクエストを?」
「うん。将来やりたい事を見つけるためにね」「そうなんだ。ねぇ、レックス達の村ってどこなの?」「王都から西へ1日半くらいの所にある周りが森で囲まれたウッド村って所さ」「そうなんだ」
そこまで聞いたところでジェシーは黙りこみ、その後突然「ねぇ、私も行っても良いかしら?」
「「えっ?」」「行ってもって、ウッド村に?」「うん」とジェシーは答えたが、「僕達は問題ないし、村の方も問題無いと思うけど、ジェシーこそ大丈夫なの? 家の人との事とか」と尋ねた。
すると「家の方は問題無いわ。これまでも休暇の時には何度か外泊した事があるから」「なら、大丈夫か」「そうね」「やった!」とジェシーは喜んだ。
ということで、今年は僕とアリス、そしてジェシーの3人で村に帰省する事となった······。
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