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第17章 ダークエルフの復讐
第105話 危機
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救護所を設けているスペース近くの森の茂みの中から救護所にいる生徒を矢で狙っている者がおり、タイミングを計って······放たれた!
直後、「キャーーッ!」誰かの悲鳴が救護所内全体に響き渡った。
悲鳴が聞こえた場所の近くにいた先生とサポート科の隊長、護衛の任務に就いていた武力科の数人が駆け付けた。
そこで矢で襲われた生徒を発見し、すぐに先生がダークエルフの仕業と判断して「敵襲ー! 敵襲だーー!」と叫んだ。
その叫びを聞いてアリスとメリッサにも緊張が走った。アリスは思わず心で(レックス)と思った。
一方、前線の戦況は未だ膠着状態が続いていた。指令部もどうしたものかと考えあぐねていた。
そこへ「た、大変です!」森の方から1人の生徒が走って来た。
「どうした!」「きゅ、救護所が敵の襲撃を受けています!」「「「何だと!」じゃと!」だって!」ジルコニー、ハウル、フィンラルが一斉に反応した。
「茂みの中から矢を放ってきているため、救護所周辺は混乱状態です!」「おのれ、いつの間に森の中に入り込んだんだ」「今はそれどころじゃなかろう! どうするんじゃ!?」
ハウルに急かされたため「っく、バーミリアン! とにかくこの事をすぐアッシュに伝え対処させるんだ!」「分かりました!」ジルコニーはすぐ近くにいたバーミリアンにアッシュへの伝言を言い付け、バーミリアンは最前線に向かった。
その最前線では依然押しつ押されずの状態が続いていた。その最中「アッシュ!」バーミリアン先生がやって来た。
「バーミリアン先生!」「アッシュ大変だ! 救護所が敵の襲撃を受けているそうだ!」「「「何だって!?」」」兄ちゃんや僕を始め、その場にいた者が反応してしまった。
「それで校長がお前に伝えて対処させろと」そ、そんなと僕は思いつつ兄ちゃんを見た。
アッシュも(対処しろっつったって、この状況さえギリギリ持ち堪えてるってのに、救護所へ人を送ったらこっちがもたなくなるじゃないか! けどそれだと救護所が······)そこまで考えて脳裏にメリッサやアリスの姿が浮かんだ。
(どうすりゃ良いんだ······メリッサ)悩んだ挙げ句アッシュは愛する人の名前を心の中で呟いた。
その時、以前迷いの森でメリッサにーーその時その時最善だと判断した事を自信もってすれば、周りの皆も従ったり協力してくれるはずよーーと言われた事を思い出した。
(最善だと判断した事を······)そう思いひと呼吸置いたところで、「バーミリアン先生! すぐ左方にいる3年のAクラスを率いて救護所の救援に向かって下さい! その際魔法科隊長に抜けた穴のカバーをお願いして下さい!」「分かった!」とバーミリアン先生に伝えた。
続いて反対側にいた先生に「先生は右方にいる2年のSクラスを率いて救援に向かって下さい! 抜けた穴は俺達でカバーします!」「分かった!」と伝えた。
そして「この辺りにいる者は徐々に右方に展開するんだ! 絶対に敵の突破を許すな!」とそれぞれに指示を出し、それを聞いた全員も「了解!!」と応じたのだった。
(凄い! 兄ちゃんの指示に先生も生徒も皆が従った)と感心しつつレックスも改めて目の前の敵を倒していったのだった。
頭の中では(アリス、お姉ちゃん。無事でいてね)と思いながら······。
その頃ハウルやジルコニーらがいる場所とは反対方向に設けられている敵側の指令部では、ルーチェがほくそ笑みながら「どうやら敵が混乱しだしてきたようだな」「はい。奴等の後方部隊への奇襲作戦が成功した模様で、奴等は慌てて作戦の変更を余儀なくされているのかと」「ならば、この機会を逃す手はあるまい」「はいっ!」部下の1人とそんな会話をしていた。
(いよいよだ。もうじき我が積年の恨みを晴らす事が出来る!)と思いつつ「ここで一気に奴等を畳み掛けるぞ!」と指示を出し、部下達も「「「はっ!」」」と応じて動き出そうとした。
その直後、「「······ウォー!!」」自分達の遥か後方から大勢の声が聞こえてきた。「なん······っ!?」ルーチェは振り返ってその声の正体を知り驚いた······。
一方ハウルらも、アッシュの指示を受けて救護所周辺へ救援に向かったバーミリアンともう1人の先生が率いた生徒らを認識しており、前線の戦力が減少してしまった事にハウルは(このままでは前線部隊が突破されるのも時間の問題じゃ。とはいえ一体どうすれば······)と考えていた時、遠くの方から「ハウル殿ーー!」大きな声で自分を呼ぶ声が聞こえた。
声の聞こえた方を見てみたら、誰かがこちらへ走って来ている姿を確認した。
その人物が何者か認識出来たところでハウルは「よーやく来てくれたか!」と1人喜んでいた。
フィンラルが「来てくれたかって、誰がだ? ハウル」と聞くと、ハウルはジルコニーやフィンラルに顔を向け「儂らへの、援軍じゃ!」と力強く答えた。
直後、「キャーーッ!」誰かの悲鳴が救護所内全体に響き渡った。
悲鳴が聞こえた場所の近くにいた先生とサポート科の隊長、護衛の任務に就いていた武力科の数人が駆け付けた。
そこで矢で襲われた生徒を発見し、すぐに先生がダークエルフの仕業と判断して「敵襲ー! 敵襲だーー!」と叫んだ。
その叫びを聞いてアリスとメリッサにも緊張が走った。アリスは思わず心で(レックス)と思った。
一方、前線の戦況は未だ膠着状態が続いていた。指令部もどうしたものかと考えあぐねていた。
そこへ「た、大変です!」森の方から1人の生徒が走って来た。
「どうした!」「きゅ、救護所が敵の襲撃を受けています!」「「「何だと!」じゃと!」だって!」ジルコニー、ハウル、フィンラルが一斉に反応した。
「茂みの中から矢を放ってきているため、救護所周辺は混乱状態です!」「おのれ、いつの間に森の中に入り込んだんだ」「今はそれどころじゃなかろう! どうするんじゃ!?」
ハウルに急かされたため「っく、バーミリアン! とにかくこの事をすぐアッシュに伝え対処させるんだ!」「分かりました!」ジルコニーはすぐ近くにいたバーミリアンにアッシュへの伝言を言い付け、バーミリアンは最前線に向かった。
その最前線では依然押しつ押されずの状態が続いていた。その最中「アッシュ!」バーミリアン先生がやって来た。
「バーミリアン先生!」「アッシュ大変だ! 救護所が敵の襲撃を受けているそうだ!」「「「何だって!?」」」兄ちゃんや僕を始め、その場にいた者が反応してしまった。
「それで校長がお前に伝えて対処させろと」そ、そんなと僕は思いつつ兄ちゃんを見た。
アッシュも(対処しろっつったって、この状況さえギリギリ持ち堪えてるってのに、救護所へ人を送ったらこっちがもたなくなるじゃないか! けどそれだと救護所が······)そこまで考えて脳裏にメリッサやアリスの姿が浮かんだ。
(どうすりゃ良いんだ······メリッサ)悩んだ挙げ句アッシュは愛する人の名前を心の中で呟いた。
その時、以前迷いの森でメリッサにーーその時その時最善だと判断した事を自信もってすれば、周りの皆も従ったり協力してくれるはずよーーと言われた事を思い出した。
(最善だと判断した事を······)そう思いひと呼吸置いたところで、「バーミリアン先生! すぐ左方にいる3年のAクラスを率いて救護所の救援に向かって下さい! その際魔法科隊長に抜けた穴のカバーをお願いして下さい!」「分かった!」とバーミリアン先生に伝えた。
続いて反対側にいた先生に「先生は右方にいる2年のSクラスを率いて救援に向かって下さい! 抜けた穴は俺達でカバーします!」「分かった!」と伝えた。
そして「この辺りにいる者は徐々に右方に展開するんだ! 絶対に敵の突破を許すな!」とそれぞれに指示を出し、それを聞いた全員も「了解!!」と応じたのだった。
(凄い! 兄ちゃんの指示に先生も生徒も皆が従った)と感心しつつレックスも改めて目の前の敵を倒していったのだった。
頭の中では(アリス、お姉ちゃん。無事でいてね)と思いながら······。
その頃ハウルやジルコニーらがいる場所とは反対方向に設けられている敵側の指令部では、ルーチェがほくそ笑みながら「どうやら敵が混乱しだしてきたようだな」「はい。奴等の後方部隊への奇襲作戦が成功した模様で、奴等は慌てて作戦の変更を余儀なくされているのかと」「ならば、この機会を逃す手はあるまい」「はいっ!」部下の1人とそんな会話をしていた。
(いよいよだ。もうじき我が積年の恨みを晴らす事が出来る!)と思いつつ「ここで一気に奴等を畳み掛けるぞ!」と指示を出し、部下達も「「「はっ!」」」と応じて動き出そうとした。
その直後、「「······ウォー!!」」自分達の遥か後方から大勢の声が聞こえてきた。「なん······っ!?」ルーチェは振り返ってその声の正体を知り驚いた······。
一方ハウルらも、アッシュの指示を受けて救護所周辺へ救援に向かったバーミリアンともう1人の先生が率いた生徒らを認識しており、前線の戦力が減少してしまった事にハウルは(このままでは前線部隊が突破されるのも時間の問題じゃ。とはいえ一体どうすれば······)と考えていた時、遠くの方から「ハウル殿ーー!」大きな声で自分を呼ぶ声が聞こえた。
声の聞こえた方を見てみたら、誰かがこちらへ走って来ている姿を確認した。
その人物が何者か認識出来たところでハウルは「よーやく来てくれたか!」と1人喜んでいた。
フィンラルが「来てくれたかって、誰がだ? ハウル」と聞くと、ハウルはジルコニーやフィンラルに顔を向け「儂らへの、援軍じゃ!」と力強く答えた。
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