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第17章 ダークエルフの復讐
第101話 大戦準備~アッシュ~
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「アッシュ! ちょっと来てくれ!」担任の先生に呼ばれたので俺は廊下に出た。
「実はサポート科から薬の調合素材の調達を頼まれたんだ。これがそのリストなんだが、頼めるか?」とリストを渡された。
リストを見たところ、どれもが強力な魔物からしか入手出来ない物ばかりのようだが、問題はなさそうだった。
「大丈夫です。これなら問題ありませんよ」「そうか。出来るだけ早目に集めてやってくれ」「分かりました!」と答えて先生は戻られた。
(さて······)改めてリストを見て考えた。(コイツらならフレッドとボブの2人に、コイツのためにシーランにも声を掛けておくか)といつも連携がとれている2人に加え、ある魔物対策に以前ブラックスコーピオンのクエストの際参加してもらった海人族の彼も誘おうと考えた。
そして、(あと1人ぐらいは欲しいところだなぁ······)と教室の中を見たところで、ある人物に目が留まった。(······あいつにも声を掛けるとするか)と考えてその人物の所へ歩み寄った。
その人物のいる席に着いたところで「······何の用だ? アッシュ」と言われ、アッシュは「お前に頼みがある、オリバー」目の前のオリバー・クンツェンに話し掛けた。
「先生からダークエルフ達との戦いに向けての薬作りに必要な素材集めを頼まれて、どれも魔物から入手しなければならないものばかり何だ。その魔物討伐を手伝ってくれ」
「フンッ。何で俺が」「どの魔物も以前俺達が相手をした奴等ばかりで、その時お前が一番上手く立ち回って相手をしていたからだ」「何?」オリバーに先ほど先生から渡されたリストを見せてやった。
「······確かに、あの時はそうだったなぁ」と当時の事を思い返しながらそう言った。「だが、あの時は、な」と言いながらリストを返してきた。
「何?」「今の俺があの時と違うのは貴様が一番分かっているはずだろ」と言いながら俺を睨んできた。
(やはりこの間のレックスとの騒動のせいで、完全に落ち込んでやる気を失くしてやがるか)だったら······。
「そう言って逃げる気か?」「何?」「やろうと思えばやれる事をやろうとしないんだからな、逃げていると言われても仕方がないだろ」「てめぇ······いい加減にしろよ、アッシュ!」オリバーは立ち上がって俺の胸元をつかんで今にも殴りかかってくるぐらいの感じだった。
「お、おいお前ら!」「「アッシュさん!」」流石にこの雰囲気を見て心配になったクラスメイトやフレッドにボブらが声を掛けてきたが、お構いなしに俺は続けた。
「そうじゃないって言うなら、今こそ名誉を挽回するチャンスだろ!」「何?」「これでお前がこの素材集めをリードすれば、十分学校のためになってピエールやお前の家の人もお前を見直すことにもなるだろ!」「······」そこまで聞いて流石にオリバーも黙り込んだ。
そして、「フッ、良いだろ。貴様の企みに乗ってやるよ、アッシュ」と言って胸元をつかんでいた手を離した。
「じゃあすぐ準備をして校門で待っててくれ」「ああ」と言ってオリバーは教室を出て行った。
その後すぐ俺は「フレッド! ボブ! お前達もだ! すぐ出掛ける準備をしろ!」「「は、はい! アッシュさん!」」と言って2人は教室を出て行った。俺もシーランに声を掛け、了解してくれたので校門で集合と伝え、俺も準備をした後校門へ向かった。
そして全員が揃ったところで素材集めに向かった。やはり予想していた通り魔物の討伐はそれほど苦労はしなかった。中でも俺とフレッドにボブの連携はもちろんだったが、意外とオリバーとの連携も上手くでき、最後の相手はあっという間に倒せたのだった······。
そのためその日の内に頼まれていた物を全て集め終え、先生に提出する事が出来た。
その後も先生から度々素材集めを頼まれ、その都度3人に声を掛けて取り組み、すぐに集め終えることが出来た。
「今回もあっという間に揃えてくれたな、お前達」頼んでいた素材を引き取りながら先生はそう仰った。
「次があったらその時も頼むな」「はい。ところで先生、ダークエルフ達との戦いの準備の方は?」「ああ、今あちこちで順調に何とか出来つつある状態だ。お前達も各武器の特訓に励んでおけよ。恐らく戦いが始まれば、養成学校内ではお前達も主戦力となってもらうだろうからな」と仰って先生はその場を離れた。
「お、俺達が、主戦力?」「す、凄い」ボブとフレッドがそう言い合い、オリバーも驚いた顔をしていた。
「そう驚く事でも無いだろ。最近の素材集めの実績を考えれば、ああ言われてもおかしくはないだろう」と俺がそう言うと、「確かにそうかもな」とオリバーが答えた。
「取り敢えず、教室に戻るぞ」「「はい!」」「おう」と教室に戻る事にした。
(それにしても、本当に4人で戦ったら上手いぐらいあっという間に終わらせられているよなぁ······)と俺は改めてそう思いながら教室に向かった。
「実はサポート科から薬の調合素材の調達を頼まれたんだ。これがそのリストなんだが、頼めるか?」とリストを渡された。
リストを見たところ、どれもが強力な魔物からしか入手出来ない物ばかりのようだが、問題はなさそうだった。
「大丈夫です。これなら問題ありませんよ」「そうか。出来るだけ早目に集めてやってくれ」「分かりました!」と答えて先生は戻られた。
(さて······)改めてリストを見て考えた。(コイツらならフレッドとボブの2人に、コイツのためにシーランにも声を掛けておくか)といつも連携がとれている2人に加え、ある魔物対策に以前ブラックスコーピオンのクエストの際参加してもらった海人族の彼も誘おうと考えた。
そして、(あと1人ぐらいは欲しいところだなぁ······)と教室の中を見たところで、ある人物に目が留まった。(······あいつにも声を掛けるとするか)と考えてその人物の所へ歩み寄った。
その人物のいる席に着いたところで「······何の用だ? アッシュ」と言われ、アッシュは「お前に頼みがある、オリバー」目の前のオリバー・クンツェンに話し掛けた。
「先生からダークエルフ達との戦いに向けての薬作りに必要な素材集めを頼まれて、どれも魔物から入手しなければならないものばかり何だ。その魔物討伐を手伝ってくれ」
「フンッ。何で俺が」「どの魔物も以前俺達が相手をした奴等ばかりで、その時お前が一番上手く立ち回って相手をしていたからだ」「何?」オリバーに先ほど先生から渡されたリストを見せてやった。
「······確かに、あの時はそうだったなぁ」と当時の事を思い返しながらそう言った。「だが、あの時は、な」と言いながらリストを返してきた。
「何?」「今の俺があの時と違うのは貴様が一番分かっているはずだろ」と言いながら俺を睨んできた。
(やはりこの間のレックスとの騒動のせいで、完全に落ち込んでやる気を失くしてやがるか)だったら······。
「そう言って逃げる気か?」「何?」「やろうと思えばやれる事をやろうとしないんだからな、逃げていると言われても仕方がないだろ」「てめぇ······いい加減にしろよ、アッシュ!」オリバーは立ち上がって俺の胸元をつかんで今にも殴りかかってくるぐらいの感じだった。
「お、おいお前ら!」「「アッシュさん!」」流石にこの雰囲気を見て心配になったクラスメイトやフレッドにボブらが声を掛けてきたが、お構いなしに俺は続けた。
「そうじゃないって言うなら、今こそ名誉を挽回するチャンスだろ!」「何?」「これでお前がこの素材集めをリードすれば、十分学校のためになってピエールやお前の家の人もお前を見直すことにもなるだろ!」「······」そこまで聞いて流石にオリバーも黙り込んだ。
そして、「フッ、良いだろ。貴様の企みに乗ってやるよ、アッシュ」と言って胸元をつかんでいた手を離した。
「じゃあすぐ準備をして校門で待っててくれ」「ああ」と言ってオリバーは教室を出て行った。
その後すぐ俺は「フレッド! ボブ! お前達もだ! すぐ出掛ける準備をしろ!」「「は、はい! アッシュさん!」」と言って2人は教室を出て行った。俺もシーランに声を掛け、了解してくれたので校門で集合と伝え、俺も準備をした後校門へ向かった。
そして全員が揃ったところで素材集めに向かった。やはり予想していた通り魔物の討伐はそれほど苦労はしなかった。中でも俺とフレッドにボブの連携はもちろんだったが、意外とオリバーとの連携も上手くでき、最後の相手はあっという間に倒せたのだった······。
そのためその日の内に頼まれていた物を全て集め終え、先生に提出する事が出来た。
その後も先生から度々素材集めを頼まれ、その都度3人に声を掛けて取り組み、すぐに集め終えることが出来た。
「今回もあっという間に揃えてくれたな、お前達」頼んでいた素材を引き取りながら先生はそう仰った。
「次があったらその時も頼むな」「はい。ところで先生、ダークエルフ達との戦いの準備の方は?」「ああ、今あちこちで順調に何とか出来つつある状態だ。お前達も各武器の特訓に励んでおけよ。恐らく戦いが始まれば、養成学校内ではお前達も主戦力となってもらうだろうからな」と仰って先生はその場を離れた。
「お、俺達が、主戦力?」「す、凄い」ボブとフレッドがそう言い合い、オリバーも驚いた顔をしていた。
「そう驚く事でも無いだろ。最近の素材集めの実績を考えれば、ああ言われてもおかしくはないだろう」と俺がそう言うと、「確かにそうかもな」とオリバーが答えた。
「取り敢えず、教室に戻るぞ」「「はい!」」「おう」と教室に戻る事にした。
(それにしても、本当に4人で戦ったら上手いぐらいあっという間に終わらせられているよなぁ······)と俺は改めてそう思いながら教室に向かった。
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