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第17章 ダークエルフの復讐
第98話 大戦に向けて
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エルフの王国でのフィンラル様との会話後、僕達は校長室に戻って来た。
「では先ほどの事は頼んじゃぞ、ジルコニー」「分かった」「レックス、お主はもう少し付き合ってもらうぞ」「はい」と言って僕とハウル様は校長室を出た。
僕らが出て行った後、「さて······」ジルコニー校長も部屋を出た。
校長室を出て更に校舎を出たところで「ハウル様、これから一体何を?」と聞くと、「儂と一緒に奴らが集結しておる場所に行ってもらう」「えっ?」ぼ、僕らだけで!? と思っていたら、「ただ様子を見てくるだけじゃ」あっ、そうですか。「分かりました」と僕らは再び飛んだ。
飛んだ先はあの岩山連山の一角だった。そして近くから強烈な邪悪なる気配を感じ、その方向に進んだらダークエルフが大勢集結している光景を見掛けた。
更にはダークエルフ以外に魔人族やら竜族などの他種族や魔物なども多く見掛けられたのだった。
「(こ、こんなにも集結してるなんて······)」「(うむ。相当集まっておるようじゃのう)」コイツらを相手にしないといけないと考えると、流石に多くの生徒が足をすくませてしまうだろうと思った。
その時ハウル様が「(さてレックス。お主を連れて来た一番の理由は、あの魔物らの中で前世の決戦の折に見掛けた奴がおるかどうかを聞くためじゃ)」と仰った。
(っ! そうか!)確かに魔王の配下の魔物なら、僕は前世で見てるかもしれないんだ。と思って目の前の魔物達を見渡したら、やはり何体かの魔物は見掛けた事があった。その事をハウル様に報告した。
「(やはりおったか。どうやら向こうも"本気"で攻め込むつもりで準備をしておるようじゃな)」「本気、で······」その言葉に僕は前世の決戦の事をふと思い出していた。
「取り敢えずは一旦戻るとしよう」「はい」そうして僕達は学校に戻った。その直後、僕達がいた場所をルーチェが近くから見下ろしていた。
そして「やはり貴様も出てきたか、ハウル」と呟き、(しかし、奴と一緒にいたヒト族らしき男は一体······)レックスの事も気にしながらその場を離れた。
学校に戻ったところで「では儂はあの魔物らの事を調べたり監視を続けるから、お主もジルコニーらの指示の下準備を進めるんじゃ」「分かりました」「お主にとっても、この戦いは未知なる戦いじゃろうから慎重に行動するのじゃぞ」「はい!」と仰ってハウル様は帰られた。
(さてと)これからどうするかと考えてたら突然ベアーズが走り出したので、「あ、おい! ベアーズ!!」と後を追い掛けた。
するとベアーズはある窓に辿り着いてその窓から中を覗いていた。(あそこって······)と思いながらもベアーズに追い付き一緒に中を覗いた。(やっぱり)そこはジルコニー校長の部屋だった。
中ではジルコニー校長と何人かの先生が何かの紙を見て話し合っているみたいだった。その時先生の1人が僕に気付き、ジルコニー校長に伝えてそのジルコニー校長が僕の方を見るやこっちへ来いと言わんばかりに手招きをした。
それに応じて校舎に入り校長室へ向かい、部屋に入ったところで「おぉレックス君、ハウルは?」「さっき家に帰りまして、魔物の事を調べたり奴らの監視をすると仰ってました」「そうか。ならこっちを手伝ってくれ」
「手伝ってとは?」と聞いたら「実は、装備の増強を考えて武具屋などへ頼み込んだのだが、その時に必要となる鉱石をこちらで用意させてもらうといったところ、これだけの種類と数を要求されたんだ」先生の1人がそう話して紙を見せてくれた。
「こ、こんなにですか?」そこにはかなりの数の鉱石の種類と必要となる数が書かれていた。
「そうだ。その中で君にリストの一番下の分を調達してきてもらいたいんだ」と言われリストの一番下を見たら、クリスタル○○個と書かれていた。
(あー、だからか)と納得して「分かりました」と返答して校長室を出た。その時紙に書かれていた鉱石の種類を記憶しておいて······。
校長室を出てすぐに持っていた紙に先ほどの鉱石を全て書き上げ、そしてある人物がいると思しき場所を目指した······。
そうしてその場所ーー図書室ーーに入っていつもの場所で本を読んでいた探し人である"ピエール"を見掛けたので声を掛けた。
「ピエール!」「あ、レックスさん」「質問があるんだけど、これらの鉱石を大量に効率よく集めるには、それぞれどこへ採集しに行けば良いか分かるかい?」と言ってメモした紙を見せた。
「これらを、効率よくですか?」「そう。別に1ヶ所でじゃなくても良いけど、出来るだけ王都から近く少ない場所で集めるとしたらどこが良いか教えてほしいんだ」と言ったら、「でしたら······これとこれは○○、これとこれは○○、これらは○○······」次々とメモした紙に場所を書いていってくれた。そして······。
「これが恐らく一番効率よく集められる場所と組み合わせだと思います」とメモを返してくれた。そこにはほぼ全ての鉱石の採集場所がメモされていた。「ありがとう! ピエール」「いえ、あ、あと······」「ん?」
ピエールが続けて何かを言おうとしたので耳を傾けた。「クリスタル何ですけど」「あぁ、流石にこれだけをいつもの場所だけでじゃあ足りないだろうから、これは僕の方でクラスの皆に協力してもらって探すから」「実は僕、他にクリスタルのある場所を知っているんです」「えっ!? な、何で知ってるの?」「以前1人で頼み事を実施した時、ベアーズに教えてもらったんです」とピエールは答えた。
確かに以前ピエールが1人でクリスタルの運搬依頼を実施したと聞いた事があった。それを聞いて僕は黙ってベアーズを睨んだが、ベアーズは何事も無いような素振りで僕を見た。
「······分かった。それはこっちで対応するよ」「は、はい」「取り敢えず、本当にありがとうね!」と言ってベアーズの首根っこを掴んで図書室を出た。
「お前、クリスタルの事今まで黙っていやがったな」と恨み調子でベアーズに言ったが、当人は全く反省する雰囲気は無かった。(ったく、まぁ良いか)と思いながら再び校長室を目指していた。
校長室に入り、「校長先生! 先ほどの鉱石を効率よく採集出来る場所が分かりました!」「「何っ!?」」校長先生を始めその場にいた先生方全員が驚いていた。
僕の報告を聞き、さらにその情報源がピエールだと分かると先生方全員が納得してすぐにその情報を元に探索チームが編成されたのだった······。
「ありがとう、レックス君」「いえ、では僕はクリスタルを取ってきます」「あぁ、頼んだよ!」校長室を出て取り敢えず僕は教室を目指した。
こうして、僕を始め各々がダークエルフとの戦いに向けての準備に取り掛かったのだった······。
「では先ほどの事は頼んじゃぞ、ジルコニー」「分かった」「レックス、お主はもう少し付き合ってもらうぞ」「はい」と言って僕とハウル様は校長室を出た。
僕らが出て行った後、「さて······」ジルコニー校長も部屋を出た。
校長室を出て更に校舎を出たところで「ハウル様、これから一体何を?」と聞くと、「儂と一緒に奴らが集結しておる場所に行ってもらう」「えっ?」ぼ、僕らだけで!? と思っていたら、「ただ様子を見てくるだけじゃ」あっ、そうですか。「分かりました」と僕らは再び飛んだ。
飛んだ先はあの岩山連山の一角だった。そして近くから強烈な邪悪なる気配を感じ、その方向に進んだらダークエルフが大勢集結している光景を見掛けた。
更にはダークエルフ以外に魔人族やら竜族などの他種族や魔物なども多く見掛けられたのだった。
「(こ、こんなにも集結してるなんて······)」「(うむ。相当集まっておるようじゃのう)」コイツらを相手にしないといけないと考えると、流石に多くの生徒が足をすくませてしまうだろうと思った。
その時ハウル様が「(さてレックス。お主を連れて来た一番の理由は、あの魔物らの中で前世の決戦の折に見掛けた奴がおるかどうかを聞くためじゃ)」と仰った。
(っ! そうか!)確かに魔王の配下の魔物なら、僕は前世で見てるかもしれないんだ。と思って目の前の魔物達を見渡したら、やはり何体かの魔物は見掛けた事があった。その事をハウル様に報告した。
「(やはりおったか。どうやら向こうも"本気"で攻め込むつもりで準備をしておるようじゃな)」「本気、で······」その言葉に僕は前世の決戦の事をふと思い出していた。
「取り敢えずは一旦戻るとしよう」「はい」そうして僕達は学校に戻った。その直後、僕達がいた場所をルーチェが近くから見下ろしていた。
そして「やはり貴様も出てきたか、ハウル」と呟き、(しかし、奴と一緒にいたヒト族らしき男は一体······)レックスの事も気にしながらその場を離れた。
学校に戻ったところで「では儂はあの魔物らの事を調べたり監視を続けるから、お主もジルコニーらの指示の下準備を進めるんじゃ」「分かりました」「お主にとっても、この戦いは未知なる戦いじゃろうから慎重に行動するのじゃぞ」「はい!」と仰ってハウル様は帰られた。
(さてと)これからどうするかと考えてたら突然ベアーズが走り出したので、「あ、おい! ベアーズ!!」と後を追い掛けた。
するとベアーズはある窓に辿り着いてその窓から中を覗いていた。(あそこって······)と思いながらもベアーズに追い付き一緒に中を覗いた。(やっぱり)そこはジルコニー校長の部屋だった。
中ではジルコニー校長と何人かの先生が何かの紙を見て話し合っているみたいだった。その時先生の1人が僕に気付き、ジルコニー校長に伝えてそのジルコニー校長が僕の方を見るやこっちへ来いと言わんばかりに手招きをした。
それに応じて校舎に入り校長室へ向かい、部屋に入ったところで「おぉレックス君、ハウルは?」「さっき家に帰りまして、魔物の事を調べたり奴らの監視をすると仰ってました」「そうか。ならこっちを手伝ってくれ」
「手伝ってとは?」と聞いたら「実は、装備の増強を考えて武具屋などへ頼み込んだのだが、その時に必要となる鉱石をこちらで用意させてもらうといったところ、これだけの種類と数を要求されたんだ」先生の1人がそう話して紙を見せてくれた。
「こ、こんなにですか?」そこにはかなりの数の鉱石の種類と必要となる数が書かれていた。
「そうだ。その中で君にリストの一番下の分を調達してきてもらいたいんだ」と言われリストの一番下を見たら、クリスタル○○個と書かれていた。
(あー、だからか)と納得して「分かりました」と返答して校長室を出た。その時紙に書かれていた鉱石の種類を記憶しておいて······。
校長室を出てすぐに持っていた紙に先ほどの鉱石を全て書き上げ、そしてある人物がいると思しき場所を目指した······。
そうしてその場所ーー図書室ーーに入っていつもの場所で本を読んでいた探し人である"ピエール"を見掛けたので声を掛けた。
「ピエール!」「あ、レックスさん」「質問があるんだけど、これらの鉱石を大量に効率よく集めるには、それぞれどこへ採集しに行けば良いか分かるかい?」と言ってメモした紙を見せた。
「これらを、効率よくですか?」「そう。別に1ヶ所でじゃなくても良いけど、出来るだけ王都から近く少ない場所で集めるとしたらどこが良いか教えてほしいんだ」と言ったら、「でしたら······これとこれは○○、これとこれは○○、これらは○○······」次々とメモした紙に場所を書いていってくれた。そして······。
「これが恐らく一番効率よく集められる場所と組み合わせだと思います」とメモを返してくれた。そこにはほぼ全ての鉱石の採集場所がメモされていた。「ありがとう! ピエール」「いえ、あ、あと······」「ん?」
ピエールが続けて何かを言おうとしたので耳を傾けた。「クリスタル何ですけど」「あぁ、流石にこれだけをいつもの場所だけでじゃあ足りないだろうから、これは僕の方でクラスの皆に協力してもらって探すから」「実は僕、他にクリスタルのある場所を知っているんです」「えっ!? な、何で知ってるの?」「以前1人で頼み事を実施した時、ベアーズに教えてもらったんです」とピエールは答えた。
確かに以前ピエールが1人でクリスタルの運搬依頼を実施したと聞いた事があった。それを聞いて僕は黙ってベアーズを睨んだが、ベアーズは何事も無いような素振りで僕を見た。
「······分かった。それはこっちで対応するよ」「は、はい」「取り敢えず、本当にありがとうね!」と言ってベアーズの首根っこを掴んで図書室を出た。
「お前、クリスタルの事今まで黙っていやがったな」と恨み調子でベアーズに言ったが、当人は全く反省する雰囲気は無かった。(ったく、まぁ良いか)と思いながら再び校長室を目指していた。
校長室に入り、「校長先生! 先ほどの鉱石を効率よく採集出来る場所が分かりました!」「「何っ!?」」校長先生を始めその場にいた先生方全員が驚いていた。
僕の報告を聞き、さらにその情報源がピエールだと分かると先生方全員が納得してすぐにその情報を元に探索チームが編成されたのだった······。
「ありがとう、レックス君」「いえ、では僕はクリスタルを取ってきます」「あぁ、頼んだよ!」校長室を出て取り敢えず僕は教室を目指した。
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