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第14章 帰省
第78話 村にて〜アリス・メリッサ〜
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レックス達がゴーシュおじさん達とオークの討伐に向かっている間、私とお姉ちゃんはというと······森をベアーと共に散歩していました。
朝早くにレックスとお兄ちゃんがおじさん達とオークの討伐に向かうと聞いてそれを見送った後、暫くは私の家にある本を色々読んだりしてレックスも昔よく読んでいた話をした。
そして少ししてからベアーの下を訪れ一緒に散歩へ行こうと誘い、現在私達はベアーの背中に乗せてもらってベアーの思うがままに任せて森を徘徊していた。
「本当にとても気持ちいい所ね」「うん本当に。村にずっといた時には感じなかったけど、久しぶりに来るとそう感じるわ」「私は去年村に来た時には森にまでは来れなかったから、昨日初めて来てみて本当に良かったって思ったもの」「そっかぁ」
「それに皆のお父さんやお母さん、村の他の人達も皆優しく接して下さってくれるから、本当に過ごしやすいし」「本当に皆変わってないなぁ。けど、レックスの話じゃ今は本当は皆いなくなってたはずなんだから」「······そうよねぇ」「ねぇ、お姉ちゃんの子供時代はどう過ごしてたの?」「私の子供時代? 私はね······」
そう言ってメリッサは以前レックスにも話した祖父の代まで厳しかったのが嫌で父親が優しく育ててくれた事を話し、それで家族で色々出掛けたり家の中ででも兄妹仲良く楽しく過ごしていたとアリスに話した。
そして父親から養成学校で結婚相手を探すようにと言われた事も話し、流石にそれを聞いてアリスはレックス同様とても驚いていた。
しかしその後、養成学校に通い出してからの話をしたらとても羨ましがられた。
「じゃあお兄ちゃんと出会えた事が······」「うん。本当に今は心の底から喜んでいるわ」「そっか。良いなぁ、そんな出会いが出来て」「フフッ。アリスちゃんにだって今は彼氏のような人がいるじゃない。マーシュ君が」と言われて私は少し恥ずかしがった。
「でも、マーシュはひょっとしたら将来レックスを殺すかもしれないみたいだし······」と言ったところでお姉ちゃんは私の肩に手を当て、「それはまだ分からないんじゃないかしら。まだ1年以上時間があるんだし、レックス君の前世の時と色々大きく違ってきてるんだから、その未来も変えられる可能性もあるはずでしょ?」「そうですね」
「うん。もし来年以降困った事が起きたら、私の家に来てもらえばいつでも相談に乗ってあげるから。多分卒業した後もあの家にいる事になると思うから」「はい!」
そこまで話したところでいつの間にかベアーが自分の寝床に戻っていた事に気付き、時間も時間になったのでお昼ご飯を食べに村へ戻った。
お昼ご飯を食べた後は子供時代によく遊びに行っていた川まで散歩しながら思い出話をし、川に着いたら近くに生えている薬草などの話題をして村に帰った。
ちょうど村に戻ったところでレックスやお兄ちゃん達もオーク討伐から帰ってきたところだった。
それで夕ご飯までの時間それぞれ今日の出来事を話したのでした······。
朝早くにレックスとお兄ちゃんがおじさん達とオークの討伐に向かうと聞いてそれを見送った後、暫くは私の家にある本を色々読んだりしてレックスも昔よく読んでいた話をした。
そして少ししてからベアーの下を訪れ一緒に散歩へ行こうと誘い、現在私達はベアーの背中に乗せてもらってベアーの思うがままに任せて森を徘徊していた。
「本当にとても気持ちいい所ね」「うん本当に。村にずっといた時には感じなかったけど、久しぶりに来るとそう感じるわ」「私は去年村に来た時には森にまでは来れなかったから、昨日初めて来てみて本当に良かったって思ったもの」「そっかぁ」
「それに皆のお父さんやお母さん、村の他の人達も皆優しく接して下さってくれるから、本当に過ごしやすいし」「本当に皆変わってないなぁ。けど、レックスの話じゃ今は本当は皆いなくなってたはずなんだから」「······そうよねぇ」「ねぇ、お姉ちゃんの子供時代はどう過ごしてたの?」「私の子供時代? 私はね······」
そう言ってメリッサは以前レックスにも話した祖父の代まで厳しかったのが嫌で父親が優しく育ててくれた事を話し、それで家族で色々出掛けたり家の中ででも兄妹仲良く楽しく過ごしていたとアリスに話した。
そして父親から養成学校で結婚相手を探すようにと言われた事も話し、流石にそれを聞いてアリスはレックス同様とても驚いていた。
しかしその後、養成学校に通い出してからの話をしたらとても羨ましがられた。
「じゃあお兄ちゃんと出会えた事が······」「うん。本当に今は心の底から喜んでいるわ」「そっか。良いなぁ、そんな出会いが出来て」「フフッ。アリスちゃんにだって今は彼氏のような人がいるじゃない。マーシュ君が」と言われて私は少し恥ずかしがった。
「でも、マーシュはひょっとしたら将来レックスを殺すかもしれないみたいだし······」と言ったところでお姉ちゃんは私の肩に手を当て、「それはまだ分からないんじゃないかしら。まだ1年以上時間があるんだし、レックス君の前世の時と色々大きく違ってきてるんだから、その未来も変えられる可能性もあるはずでしょ?」「そうですね」
「うん。もし来年以降困った事が起きたら、私の家に来てもらえばいつでも相談に乗ってあげるから。多分卒業した後もあの家にいる事になると思うから」「はい!」
そこまで話したところでいつの間にかベアーが自分の寝床に戻っていた事に気付き、時間も時間になったのでお昼ご飯を食べに村へ戻った。
お昼ご飯を食べた後は子供時代によく遊びに行っていた川まで散歩しながら思い出話をし、川に着いたら近くに生えている薬草などの話題をして村に帰った。
ちょうど村に戻ったところでレックスやお兄ちゃん達もオーク討伐から帰ってきたところだった。
それで夕ご飯までの時間それぞれ今日の出来事を話したのでした······。
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