落ちこぼれ一兵卒が転生してから大活躍

きこうダきこう

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第12章 新学年

第64話 頼み事(アルバイト)

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 2年生になった事で学校生活でもいくつか新しい制度が発生した。

 1つ目は委員会への加入で3年生は任意、2年生は全員強制的に何かしらの委員会に所属する事となっているため、兄ちゃんは2年の時同様風紀委員会に、アリスは将来の事も考えて保健委員会に、そして僕は去年顧問の先生から誘われていた事もあり、お姉ちゃんと同じ図書委員会に所属した。

 もう1つは去年兄ちゃんから大まかな仕組みは聞いていた、学校に届けられた"頼み事”を好きに選んで受けられるようになった事だ。

 これは学校と何かしらの関わりのある人達が人手が欲しい時に学校へ依頼状を出し、学校はそれを条件付きで掲示 (〇〇科限定や◯クラスレベル以上など)して希望者はそれを事務所へ持っていき受理証を発行してもらう。

 そして指定日時や指定場所があればそれらの日時や場所に行って実施する仕組みだ。

 なお完了した時には幾らかの成功報酬 (G:ギニー)も支払われるため、多くの人が利用していた。

 僕もお金には全然困ってはいないけど、"ある計画"を行おうと考えそれに向けての資金稼ぎのため、頼み事のうち何かしらの退治・討伐系でそこそこ報酬の良い頼み事を選んで受けているのだ。


 今日も特に課題や用事が無かったので見に来たら、たまたま"害虫退治、Bクラス以上、500G、早目に"という頼み事を見掛けたので引き受けようとしたら、「何か受けるの? レックス」と声を掛けられたのでその声の方を見たらロースがいた。

「うん、これをね」「フーン。······僕も付いて行って良い?」「うん、良いよ」と会話をして2人で手続きをし、ベアーズも連れて現地に向かった。

 依頼人は王都の郊外に住んでていつも食堂へ食料を納品している農家さんの1人だった。

 その依頼主の所に行って依頼内容を聞いたら、頻繁に畑へ鹿のような姿をした魔物であるバンピーディアーが現れて荒らしていくので、西の森に巣があるようなので追っ払って欲しいという内容だった。

 確かにBクラス以上が受けるべき内容だなと思いつつ引き受けてその巣があると思われる森へ向かった。

 森の入り口に着いてベアーズにも手伝ってもらいながら森の中を捜索していたら、「(······いた!)」僕が巣と思われる場所とそこにいた多くのバンピーディアーを見つけロースに伝えた。

「(どうするの?)」と聞いてきたので、奴らの群れの中からを探し当て、ロースに「(あそこの目の下に傷がある奴の目を狙って)」と頼んだところ無言で頷いた。

 その後僕がもう少し群れに近付いたところでローズに合図して矢を打ってもらった。

 矢は狙い通り奴の目に当たって叫び声を上げて苦しみ出した。すかさず僕は奴に近付いて息の根を止めた。

 その途端他のバンピーディアー達は一目散とバラバラに散っていった。

 辺りが静かになってローズが「どうなってるの?」と聞いてきたので僕が「コイツが恐らくあいつらの"ボス的な存在"だったんだよ。で、ボスが倒されたことで統率が崩れてバラバラに逃げ出したんだよ」と説明した。

「そうなんだ。でも良くわかったね」「故郷の村の近くの森でも似たような現象があったからね。取り敢えず······」

 僕はボスのバンピーディアーの首を討ち取り、「これを依頼主に見せてもう荒らしに来る事は無いだろうと報告しよう」と言ってロースも「そうだね」と賛同してくれて依頼主の元へ戻った。

 依頼主に報告と先ほどの首を見せて納得してもらって報酬をもらい、念のため先ほどの群れがいた所に首を置いてきて(見せしめのため)学校に戻った。ちなみに今回の報酬は全額僕がもらった。

 以降もちょくちょく似たような頼み事を受けたりしてお金を稼いだのだった······。


 そのうち僕がそういう行動をしていると3人にバレ、事ある毎に「金が必要なら言えよな」とか「お金が必要なの?」と兄ちゃんやアリスが言ったり聞いたりしてくるようになった。

 お姉ちゃんだけは特に何も聞いてくることは無く、逆にたまにお姉ちゃんも人生経験のために頼み事を受けているみたいで、その中で僕もやれるような事は一緒にやらないかと声を掛けてくれることがあった。

 そして余りにもしつこく2人が聞いてくるので、とうとう考えていた計画をバラしたのだった。

 その計画を聞いて2人は納得し、特に兄ちゃんは同じように頼み事を引き受けるようになって報酬を僕に渡してくれるようになった。

 そう、全ては僕のーー孤児院の子供達のために何かしてやりたいと考えてるのーーという計画のために······。
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