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学校での出来事
第25話 ジュギョウへ
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レックスと学校にまた行きだして大分日数も過ぎた頃······。
「おーい、ベアーズー」(あれ? レックス?)さっき昼ごはんを届けてくれたはずのレックスがまたやって来た。
「バーミリアン先生からお前を連れて王都の中のある屋敷に向かえって言われたんだ」(何で?)「そこで魔法科の1年生のクラスが授業をするみたいなんだけど、お前の力を借りたいって言われたみたいなんだ」(ふーん)ということでレックスに連れられ、言われた所に向かった。
言われた所にはすでにレックスの言っていたクラスのヒト達が待っていて、その集団の前にいたヒトにレックスが挨拶したらそのヒトが「おお、来てくれたか。では授業内容を説明する」と話をしだした。
その話が長くなりそうだったので眠くなりかけた時、「······場合は動物を用いて気配を感知させているんだ」と聞こえた。
(どうぶつ······え?)そこで意識をはっきりと戻して周りを見たら、みんながボクの方を見ていた。
(何? え? 今、何て言ったの?)色々疑問に思っていたら、さっきのヒトが「では今から今回の訓練方法を説明する!」と言ったことに他のヒトが「「はい!」」と返事したからボクもつられて(はい!)と反応した。
「まずベアーズ君に中で魔物の気配を感知してもらう」(うんうん)「そして魔物のいる場所が分かったらそこに出現魔法を放つ」(それでそれで)「そこで魔物が出現したらすかさず滅却魔法を放つ······という流れを1人ずつ行ってもらう。分かったな!」「「はい!!」」(はい!)
ボクも含めて全員が理解したところで「それでは中に入るぞ。レックス君、中に入ったらすぐベアーズ君を放してくれ」「分かりました」レックスも納得して前のヒトの後に入り、「それじゃあ頑張れよ、ベアーズ」ボクを地面に放した。
その直後、クンクン(ん? 何だろう、この匂い)と何かを嗅ぎ付けてその場所に向かい「ヴー(誰かそこにいるの?)」と唸った。
その直後さっきのヒトが「ほれ、すぐに出現魔法を掛けんか!」と叫んだ。直後に誰かが「······」何かを叫んだら目の前にさっきまで見えてなかった生き物が現れた。
(ひょっとして、コイツがまもの?)とボクが思っていると多くのヒトの驚いた声が聞こえてきた。
そこにまたさっきのヒトの「何をしている! すぐに滅却魔法をかけんか!」という叫び声が聞こえた。そのため同じヒトが「······」また何かを叫んだら目の前にいたまものの姿が消えた。
(······消えちゃった)と思った直後、クンクン(あれ? また同じ匂いが······)別の所からさっきと同じ匂いがしたのでその場所に向かい「ヴー(そこにも誰かいるんでしょ?)」と唸っていると、レックスとさっきのヒトの話し声が聞こえたかと思ったら、誰かが近付いてきて「······」また何か叫んだら目の前にまものが現れ、すかさず「······」と何か叫んだと同時に目の前のまものは姿を消したのだった。
(また消えちゃった)それからは同じように、クンクン(今度はこっちから)匂いのした方に走れば誰かが「······」「······」と叫んで現れたまものを消し去り、クンクンクン(次はこっちだー)また匂いを嗅ぎ付けた方に走ったら誰かが「······」「······」と叫ぶの繰り返しを続けた。
そうした繰り返しを何回かしたところで、クンクン、クンクン(もうしないかなぁ?)と思いつつ数歩歩いたら、クン(あれ?)突然また匂いを感じだしたのだ。
しかも、(上の方から何か匂ってくるような······)と思って目の前にあった階段を上った。そして階段を上りきってすぐ近くのドアの向こうから匂いを感じたので「ヴー(ここにも何かいるみたい)」と唸り続けた。
すると後から階段を上ってきたヒト達が「こ、この部屋に、いるのか?」と聞いてきたから、ボクは唸りながらコク(そうだよ)と頷いて答えた。
そうしたら先頭にいたヒトがそのドアを開けて中に入った。ボクや他のヒトも後に続き中に入った。
中の様子を見たが何もいる様子はなかったけど、ボクはある隅の方にさっきのと同じ匂いを感じたので「ヴー(そこにいるんでしょ!)」と唸った。
すると「っ! そこかっ!」と誰かが言ってまた「······」と叫んだらまものが現れたので再び「······」と叫んでまものの姿は消えた。
その後も他の場所で同じ事を繰り返したのだった。そして······。
クンクン、クンクン。······クンクン、クンクン(ホントにもういないみたい)さっきまで感じていた匂いが全然しなくなったのを確認して後ろを振り返った。
そこにはあちこち駆け回ったヒト達がぐったりとしていた。そのうちの1人が「べ、ベアーズ。もう魔物はいなさそうかい?」と聞いてきたのでコク(うん。もういないみたいだよ)と頷いた。
すると「「お、終わったぁ」」と全員がそう呟いた。
それを聞いたボクも(もう終わり? じゃあレックスの所に戻って良いよね?)と思いつつボクはレックスのいる所に向かった。
そして階段を下りた所にいたレックスを確認するや、(レックスー!)レックスの足下に向かった。
レックスの足下に着くや「お疲れ様、ベアーズ」(うん!)と声をかけて頭を撫でてくれた。
少しして「先生、一通り駆除し終わりました」と後から来たヒトの1人がそう告げた。
するとせんせいと呼ばれたヒトも屋敷全体の気配を確認して「その様だな。皆良くやった。今回の実践訓練は合格だ!」と言われたので他のヒト達が「「やったぁーー!!」」とみんなで喜んでいた。
その後せんせいというヒトが「レックス君、今日はありがとう。君のお陰でスムーズに駆除が出来たよ」とお礼を言ったところでボク達は解放され、そのままキシュクシャに帰ることにした。
その途中レックスが「今日は大活躍だったなぁ、ベアーズ」と話しかけてきたので(まあね)と誇らしげにしていたらレックスが「調子の良いやつだなぁ」と言ってきた(えへへ)。
こうして、ボクの初めてのジュギョウへの参加はとりあえず無事に終わったのだった······。
「おーい、ベアーズー」(あれ? レックス?)さっき昼ごはんを届けてくれたはずのレックスがまたやって来た。
「バーミリアン先生からお前を連れて王都の中のある屋敷に向かえって言われたんだ」(何で?)「そこで魔法科の1年生のクラスが授業をするみたいなんだけど、お前の力を借りたいって言われたみたいなんだ」(ふーん)ということでレックスに連れられ、言われた所に向かった。
言われた所にはすでにレックスの言っていたクラスのヒト達が待っていて、その集団の前にいたヒトにレックスが挨拶したらそのヒトが「おお、来てくれたか。では授業内容を説明する」と話をしだした。
その話が長くなりそうだったので眠くなりかけた時、「······場合は動物を用いて気配を感知させているんだ」と聞こえた。
(どうぶつ······え?)そこで意識をはっきりと戻して周りを見たら、みんながボクの方を見ていた。
(何? え? 今、何て言ったの?)色々疑問に思っていたら、さっきのヒトが「では今から今回の訓練方法を説明する!」と言ったことに他のヒトが「「はい!」」と返事したからボクもつられて(はい!)と反応した。
「まずベアーズ君に中で魔物の気配を感知してもらう」(うんうん)「そして魔物のいる場所が分かったらそこに出現魔法を放つ」(それでそれで)「そこで魔物が出現したらすかさず滅却魔法を放つ······という流れを1人ずつ行ってもらう。分かったな!」「「はい!!」」(はい!)
ボクも含めて全員が理解したところで「それでは中に入るぞ。レックス君、中に入ったらすぐベアーズ君を放してくれ」「分かりました」レックスも納得して前のヒトの後に入り、「それじゃあ頑張れよ、ベアーズ」ボクを地面に放した。
その直後、クンクン(ん? 何だろう、この匂い)と何かを嗅ぎ付けてその場所に向かい「ヴー(誰かそこにいるの?)」と唸った。
その直後さっきのヒトが「ほれ、すぐに出現魔法を掛けんか!」と叫んだ。直後に誰かが「······」何かを叫んだら目の前にさっきまで見えてなかった生き物が現れた。
(ひょっとして、コイツがまもの?)とボクが思っていると多くのヒトの驚いた声が聞こえてきた。
そこにまたさっきのヒトの「何をしている! すぐに滅却魔法をかけんか!」という叫び声が聞こえた。そのため同じヒトが「······」また何かを叫んだら目の前にいたまものの姿が消えた。
(······消えちゃった)と思った直後、クンクン(あれ? また同じ匂いが······)別の所からさっきと同じ匂いがしたのでその場所に向かい「ヴー(そこにも誰かいるんでしょ?)」と唸っていると、レックスとさっきのヒトの話し声が聞こえたかと思ったら、誰かが近付いてきて「······」また何か叫んだら目の前にまものが現れ、すかさず「······」と何か叫んだと同時に目の前のまものは姿を消したのだった。
(また消えちゃった)それからは同じように、クンクン(今度はこっちから)匂いのした方に走れば誰かが「······」「······」と叫んで現れたまものを消し去り、クンクンクン(次はこっちだー)また匂いを嗅ぎ付けた方に走ったら誰かが「······」「······」と叫ぶの繰り返しを続けた。
そうした繰り返しを何回かしたところで、クンクン、クンクン(もうしないかなぁ?)と思いつつ数歩歩いたら、クン(あれ?)突然また匂いを感じだしたのだ。
しかも、(上の方から何か匂ってくるような······)と思って目の前にあった階段を上った。そして階段を上りきってすぐ近くのドアの向こうから匂いを感じたので「ヴー(ここにも何かいるみたい)」と唸り続けた。
すると後から階段を上ってきたヒト達が「こ、この部屋に、いるのか?」と聞いてきたから、ボクは唸りながらコク(そうだよ)と頷いて答えた。
そうしたら先頭にいたヒトがそのドアを開けて中に入った。ボクや他のヒトも後に続き中に入った。
中の様子を見たが何もいる様子はなかったけど、ボクはある隅の方にさっきのと同じ匂いを感じたので「ヴー(そこにいるんでしょ!)」と唸った。
すると「っ! そこかっ!」と誰かが言ってまた「······」と叫んだらまものが現れたので再び「······」と叫んでまものの姿は消えた。
その後も他の場所で同じ事を繰り返したのだった。そして······。
クンクン、クンクン。······クンクン、クンクン(ホントにもういないみたい)さっきまで感じていた匂いが全然しなくなったのを確認して後ろを振り返った。
そこにはあちこち駆け回ったヒト達がぐったりとしていた。そのうちの1人が「べ、ベアーズ。もう魔物はいなさそうかい?」と聞いてきたのでコク(うん。もういないみたいだよ)と頷いた。
すると「「お、終わったぁ」」と全員がそう呟いた。
それを聞いたボクも(もう終わり? じゃあレックスの所に戻って良いよね?)と思いつつボクはレックスのいる所に向かった。
そして階段を下りた所にいたレックスを確認するや、(レックスー!)レックスの足下に向かった。
レックスの足下に着くや「お疲れ様、ベアーズ」(うん!)と声をかけて頭を撫でてくれた。
少しして「先生、一通り駆除し終わりました」と後から来たヒトの1人がそう告げた。
するとせんせいと呼ばれたヒトも屋敷全体の気配を確認して「その様だな。皆良くやった。今回の実践訓練は合格だ!」と言われたので他のヒト達が「「やったぁーー!!」」とみんなで喜んでいた。
その後せんせいというヒトが「レックス君、今日はありがとう。君のお陰でスムーズに駆除が出来たよ」とお礼を言ったところでボク達は解放され、そのままキシュクシャに帰ることにした。
その途中レックスが「今日は大活躍だったなぁ、ベアーズ」と話しかけてきたので(まあね)と誇らしげにしていたらレックスが「調子の良いやつだなぁ」と言ってきた(えへへ)。
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