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森での出来事
第17話 またお別れ?
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エルフの里の長ってヒトの家で寝泊まりした次の日。
ボクもレックスも結構早く目が覚め、準備をして「それじゃあ行こうか、ベアーズ」(うん!)そうして家を出て少し歩いたところでまた白い羽のような物を空に向けたら周りの景色が砂漠に変わった。
そうして再び自由に歩き回ったが······、(見つからなかった······)結局その日も見つけることが出来ず、また里に戻ってそこで夜を過ごした。
またその次の日も砂漠を歩き回っていた時······。
ピクッ!(あれ?)突然何か良い香りが鼻をよぎった。(もしかして、これが)と思うや「ガウ(レックス!)」レックスに知らせたのだ。
「もしかして、見つけたの?」(多分)そう聞かれ、よくよく匂いを辿り、少し歩いたら「ベアーズ、止まって!」レックスに呼び止められてその場に止まった(何?)。
「あれって、まさか······」レックスがそう呟いたのでボクも前を向いたら少し先に何か砂漠以外の何かが見えた。
そう感じたらレックスがボクを抱き上げて走り出した。そうして見掛けた所に着いたら目の前に水があった。
それを見てボクもレックスも「や、やっと辿り着いたぁ!」(やったぁ!)と思うやボクはすぐにレックスの腕から飛び降り水の中に入り、(冷たーい!!)と思いながらしばらくそこで泳いでいた。
少ししてレックスから「ベアーズ、行くよー」と声をかけられたので(はーい!)水から出ようとした。
すると、「どけどけお前ら!」(ん?)これまで見たこと無い(サソリの姿をした)生き物が現れ、近くにいた他の生き物達を散らした。そして一番気持ちの良さそうな場所を占拠してしまった。
しかもその近くに他の生き物が近付くと「寄るな! 鬱陶しい!」と払い除けていたのだった。
(何だ? あいつ)ボクがそう思って見ていると、コンッ! 不意にソイツの頭近くに何かが当たり「イテッ!? 誰だ!」その何かが飛んで行った方を全員が見つめたら、(えっ?)何とレックスだった。
「貴様ぁ」とソイツが怒っていると、レックスはソイツを誘い出すようにここから離れて行った。
(レックス!)ボクは驚き、そして大丈夫なのか心配してレックス達が去った方をずっと見ていた。
すると「うぎゃあ!!」その方向から突然叫び声と共に大きな炎が上がった。
さすがにそれを見て「レックス!」レックスが心配になってそちらに駆けて行った。
炎の近くに着くと、(······)何と先ほどの生き物が炎に体を焼かれて倒れていたのだった。そのすぐ近くにレックスが佇んでいたので(レックス!)レックスに駆け寄った。
「あぁベアーズ」(これって?)倒れている生き物の方を見ると「さっきコイツの体内にデザートフラワーを投げ込んでやったんだ」(デザートフラワーを!?)「デザートフラワーは体内に入れると体内で自然発火する恐れがあるってヨートス様に教えてもらってて、さっきのコイツの態度を見てたら怒りを覚えて試してみようと思ったんだ」(そうだったんだ)レックスの話を聞いてボクも納得した。
「さてと、このままヨートス様の里に帰るか」とレックスが言ったので、コク(······うん!)と頷き、ボクを抱いて白い羽のような物を空に向けた。
そしてエルフの里に戻ってきたところでそのままレックスは寝泊まりした長の家に向かった。
「ヨートス様!」「レックス君。っ! その手に持っているのは?」「はい! 何とかデザートフラワーを手に入れることが出来ました!」「そうかい。おめでとう。それで、これからどうするんだい?」
「今回のクエストはマリンタウンのお医者さんの所へこれを届けて完了になると言われてますので······」「だったら、今日これから出発するとなると向こうへ着いた時には暗くなるだろうから、明日"あれ"で送ってあげるよ」
(あれ?)「ホントですか!?」「ああ。君なら構わないよ」「ありがとうございます!」(あれって何だろう?)それはともかく、今夜もレックスとボクはここで寝泊まりする事になった。
その夜またレックスはロースと色々会話をして少しした後に眠った。
翌日。(······)ボクは目の前の大きな白い鳥を見て驚き、言葉が出なかった。レックスは見慣れているように「またお願いします」と言ってヒョイッとボクを抱えてその鳥に飛び乗り、その鳥は飛び立った。
さすがに色々驚きすぎてボクはレックスに抱かれたままじっとしていた。
しばらく飛んでいると「あ、見えてきました!」「そうですね。ではあの辺りで降ろしますね?」「はい!」ってレックスと鳥を操っているヒトが言葉を交わし、その場所に着いてボク達は鳥から降り「ありがとうございました!」レックスがお礼を言って直ぐに鳥は飛び立った。
「それじゃあ行こうか」とレックスは先ほど見えた所に向かって歩き出した。
しばらく歩いたところで(······)先ほどの所に着き、これまた見た事の無いヒト達が歩いていたのでボクは驚いていた。
するとレックスが、「ここは海人族達の街でマリンタウンってとこなんだよ」(うみ、びと、ぞく?)さすがに聞いた事が無い言葉だったので、首を傾げた。
そんなボクを無視してレックスは近くにいたヒトに「すみません」「はい?」「お医者さんの家か診療所はどちらでしょうか?」「ああ、それなら······」と"いしゃ"ってヒトの家を探しだした。
そうして何人かに聞いた後、「ここかぁ」目的の場所に着いたみたいだ。
「ごめん下さい」「はい。どちらさんかな?」と言って中からヒトが出てきた。
「あの、お医者様でしょうか?」「ああそうだが、ヒト族の子が何の用かな?」「サンドリア王国のギルドに依頼されましたデザートフラワーをお届けに参りまして」とレックスはあのデザートフラワーを見せた。
すると「おおっ! 間違いなくデザートフラワーだ。ありがとう! さっ、中に入ってくれ」と促されてレックスは中に入った。
「そこで少し待っていてくれ」と言った後、そのヒトはどこかに行ってしまい、しばらくして姿が見えたらまた別の所に入って行った。少ししたらそこから「先生、本当にありがとうございました!」と大きな声が聞こえてきた。
(何だろう?)って思っていると、そこからさっきのヒトが現れて「いやぁ、本当に君のお陰であそこで寝込んでいる患者さんの命が救われたよ」「本当に良かったですね」「ああ。本当にありがとう」
「あの、それでこちらに」「ああ。完了の証だね」と言ってそのヒトはレックスが渡した紙に何かを書いた。
それをレックスに返して「はい。これをギルドに持っていけば大丈夫だよ」「ありがとうございました!」お礼を言ってレックスはそこを出た。
「ふぅ。何とか無事に終わった」(そうなんだ)「ベアーズ。今回は本当にありがとね」(良いよ)「さて、後は君を森に返しておしまいだな」(······え?)レックスに突然そう言われ、(森に返す? じゃあ、またレックスとお別れ? えっ? えっ?)頭の中が混乱しだした。
そしてレックスはまた羽のような物を(······あれ? 色が違う)今までのとは違う赤い色をした物をまた空に向けた。
すると······(また違う景色だ)周りが今まで見た事が無い景色となった。
そしてレックスが目の前にある家のような所に向かって歩き出し、その前に着いたところで「ハウル様、レックスです」と声をかけた。
すると中から「おおレックス。今度は何じゃ?」レックスがハウルって呼んだヒトが現れた。
「コイツを森に返したいので、また森に連れてってくれませんか?」「ああ。別に構わんぞ」(そんなぁ)そうしてレックスがハウルってヒトの肩に手を置き、ハウルってヒトが手に持った何かで地面を突いたら······(ここ、って)ボクが住んでいる森の入り口に立っていた(戻ってきちゃった······)。
そのままレックス達はボクらの住み処に進んだ。そしてとうとう「帰ってきたね、ベアーズ」(······うん)住み処の前に到着した。住み処の前にはボクが帰ってきた事に気付いた父ちゃんが待っていた。
「じゃあね、ベアーズ」と言ってレックスはボクを地面に降ろしてその場を離れようとした。
(レックスとまたお別れ······そんなの)そう思った瞬間、(そんなのイヤだぁーーー!!)突然ボクは後ろを振り返り、レックスに飛びかかったのだった······。
ボクもレックスも結構早く目が覚め、準備をして「それじゃあ行こうか、ベアーズ」(うん!)そうして家を出て少し歩いたところでまた白い羽のような物を空に向けたら周りの景色が砂漠に変わった。
そうして再び自由に歩き回ったが······、(見つからなかった······)結局その日も見つけることが出来ず、また里に戻ってそこで夜を過ごした。
またその次の日も砂漠を歩き回っていた時······。
ピクッ!(あれ?)突然何か良い香りが鼻をよぎった。(もしかして、これが)と思うや「ガウ(レックス!)」レックスに知らせたのだ。
「もしかして、見つけたの?」(多分)そう聞かれ、よくよく匂いを辿り、少し歩いたら「ベアーズ、止まって!」レックスに呼び止められてその場に止まった(何?)。
「あれって、まさか······」レックスがそう呟いたのでボクも前を向いたら少し先に何か砂漠以外の何かが見えた。
そう感じたらレックスがボクを抱き上げて走り出した。そうして見掛けた所に着いたら目の前に水があった。
それを見てボクもレックスも「や、やっと辿り着いたぁ!」(やったぁ!)と思うやボクはすぐにレックスの腕から飛び降り水の中に入り、(冷たーい!!)と思いながらしばらくそこで泳いでいた。
少ししてレックスから「ベアーズ、行くよー」と声をかけられたので(はーい!)水から出ようとした。
すると、「どけどけお前ら!」(ん?)これまで見たこと無い(サソリの姿をした)生き物が現れ、近くにいた他の生き物達を散らした。そして一番気持ちの良さそうな場所を占拠してしまった。
しかもその近くに他の生き物が近付くと「寄るな! 鬱陶しい!」と払い除けていたのだった。
(何だ? あいつ)ボクがそう思って見ていると、コンッ! 不意にソイツの頭近くに何かが当たり「イテッ!? 誰だ!」その何かが飛んで行った方を全員が見つめたら、(えっ?)何とレックスだった。
「貴様ぁ」とソイツが怒っていると、レックスはソイツを誘い出すようにここから離れて行った。
(レックス!)ボクは驚き、そして大丈夫なのか心配してレックス達が去った方をずっと見ていた。
すると「うぎゃあ!!」その方向から突然叫び声と共に大きな炎が上がった。
さすがにそれを見て「レックス!」レックスが心配になってそちらに駆けて行った。
炎の近くに着くと、(······)何と先ほどの生き物が炎に体を焼かれて倒れていたのだった。そのすぐ近くにレックスが佇んでいたので(レックス!)レックスに駆け寄った。
「あぁベアーズ」(これって?)倒れている生き物の方を見ると「さっきコイツの体内にデザートフラワーを投げ込んでやったんだ」(デザートフラワーを!?)「デザートフラワーは体内に入れると体内で自然発火する恐れがあるってヨートス様に教えてもらってて、さっきのコイツの態度を見てたら怒りを覚えて試してみようと思ったんだ」(そうだったんだ)レックスの話を聞いてボクも納得した。
「さてと、このままヨートス様の里に帰るか」とレックスが言ったので、コク(······うん!)と頷き、ボクを抱いて白い羽のような物を空に向けた。
そしてエルフの里に戻ってきたところでそのままレックスは寝泊まりした長の家に向かった。
「ヨートス様!」「レックス君。っ! その手に持っているのは?」「はい! 何とかデザートフラワーを手に入れることが出来ました!」「そうかい。おめでとう。それで、これからどうするんだい?」
「今回のクエストはマリンタウンのお医者さんの所へこれを届けて完了になると言われてますので······」「だったら、今日これから出発するとなると向こうへ着いた時には暗くなるだろうから、明日"あれ"で送ってあげるよ」
(あれ?)「ホントですか!?」「ああ。君なら構わないよ」「ありがとうございます!」(あれって何だろう?)それはともかく、今夜もレックスとボクはここで寝泊まりする事になった。
その夜またレックスはロースと色々会話をして少しした後に眠った。
翌日。(······)ボクは目の前の大きな白い鳥を見て驚き、言葉が出なかった。レックスは見慣れているように「またお願いします」と言ってヒョイッとボクを抱えてその鳥に飛び乗り、その鳥は飛び立った。
さすがに色々驚きすぎてボクはレックスに抱かれたままじっとしていた。
しばらく飛んでいると「あ、見えてきました!」「そうですね。ではあの辺りで降ろしますね?」「はい!」ってレックスと鳥を操っているヒトが言葉を交わし、その場所に着いてボク達は鳥から降り「ありがとうございました!」レックスがお礼を言って直ぐに鳥は飛び立った。
「それじゃあ行こうか」とレックスは先ほど見えた所に向かって歩き出した。
しばらく歩いたところで(······)先ほどの所に着き、これまた見た事の無いヒト達が歩いていたのでボクは驚いていた。
するとレックスが、「ここは海人族達の街でマリンタウンってとこなんだよ」(うみ、びと、ぞく?)さすがに聞いた事が無い言葉だったので、首を傾げた。
そんなボクを無視してレックスは近くにいたヒトに「すみません」「はい?」「お医者さんの家か診療所はどちらでしょうか?」「ああ、それなら······」と"いしゃ"ってヒトの家を探しだした。
そうして何人かに聞いた後、「ここかぁ」目的の場所に着いたみたいだ。
「ごめん下さい」「はい。どちらさんかな?」と言って中からヒトが出てきた。
「あの、お医者様でしょうか?」「ああそうだが、ヒト族の子が何の用かな?」「サンドリア王国のギルドに依頼されましたデザートフラワーをお届けに参りまして」とレックスはあのデザートフラワーを見せた。
すると「おおっ! 間違いなくデザートフラワーだ。ありがとう! さっ、中に入ってくれ」と促されてレックスは中に入った。
「そこで少し待っていてくれ」と言った後、そのヒトはどこかに行ってしまい、しばらくして姿が見えたらまた別の所に入って行った。少ししたらそこから「先生、本当にありがとうございました!」と大きな声が聞こえてきた。
(何だろう?)って思っていると、そこからさっきのヒトが現れて「いやぁ、本当に君のお陰であそこで寝込んでいる患者さんの命が救われたよ」「本当に良かったですね」「ああ。本当にありがとう」
「あの、それでこちらに」「ああ。完了の証だね」と言ってそのヒトはレックスが渡した紙に何かを書いた。
それをレックスに返して「はい。これをギルドに持っていけば大丈夫だよ」「ありがとうございました!」お礼を言ってレックスはそこを出た。
「ふぅ。何とか無事に終わった」(そうなんだ)「ベアーズ。今回は本当にありがとね」(良いよ)「さて、後は君を森に返しておしまいだな」(······え?)レックスに突然そう言われ、(森に返す? じゃあ、またレックスとお別れ? えっ? えっ?)頭の中が混乱しだした。
そしてレックスはまた羽のような物を(······あれ? 色が違う)今までのとは違う赤い色をした物をまた空に向けた。
すると······(また違う景色だ)周りが今まで見た事が無い景色となった。
そしてレックスが目の前にある家のような所に向かって歩き出し、その前に着いたところで「ハウル様、レックスです」と声をかけた。
すると中から「おおレックス。今度は何じゃ?」レックスがハウルって呼んだヒトが現れた。
「コイツを森に返したいので、また森に連れてってくれませんか?」「ああ。別に構わんぞ」(そんなぁ)そうしてレックスがハウルってヒトの肩に手を置き、ハウルってヒトが手に持った何かで地面を突いたら······(ここ、って)ボクが住んでいる森の入り口に立っていた(戻ってきちゃった······)。
そのままレックス達はボクらの住み処に進んだ。そしてとうとう「帰ってきたね、ベアーズ」(······うん)住み処の前に到着した。住み処の前にはボクが帰ってきた事に気付いた父ちゃんが待っていた。
「じゃあね、ベアーズ」と言ってレックスはボクを地面に降ろしてその場を離れようとした。
(レックスとまたお別れ······そんなの)そう思った瞬間、(そんなのイヤだぁーーー!!)突然ボクは後ろを振り返り、レックスに飛びかかったのだった······。
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