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2章
お見合いpart2
しおりを挟む「ところでルミネ。これは、一体どういうことだい?」
「どういうことって。お見合い会場ですわよ。」
「え。」
お見合い会場に強制連行した矢先、リオ様はようやく理解されたようね。
「エルカ姫とリオ様の、ですわ。ね、リリー。」
「そうよ、リオ王子。エルカ姫と末長くお幸せに~!」
「な なんだって!?ルミネ、僕には君という婚約者がいるんだけど!」
そんなこと気になさらないで。エルカ姫はこんなにも美少女且つお姉様に似ておられるのだから、文句なんてないでしょう?後は相性の確認だけ。
「さあ、お見合いを始めて下さいね!私たちはとっととズラかりますから。」
そう言って、そそくさとリリーの背中を押してお見合い会場を脱した。
これで、よかったのよね?
*******
「あー、ゴホン。すまないね、エルカ姫。僕の婚約者がやらかしてしまって。」
「いえ、いいんです。リオ王子とお話ししたいことがあったので。」
「ふうん。何が目的かな?」
「.....お話が早くて助かる。リオ王子、私は今日、あなたに会うためにこの地へ赴いた。パーティーに参加していたのは予想外だけれど。」
「何?」
態度が一変したことに驚いたと共に、この姫は何を言い出すのか──。
今までの気弱な一面は嘘で、こちらが素、という感じかな。まだ判断するには早いけれど。
「それが素かな?生憎、僕はルミネ以外の女性にはなびかないよ。媚を売ろうたって無駄だ。」
「聞いていた話と違うね。リオ王子は気弱なラミラ姫にご心中だと聞いてたんだけど。」
そんな噂が立っているのか・・・・。密かに会ったりしていたのがまずかったのかな・・・・?ルミネの為にも今後は控えよう。
「それは残念ながらデマだね。」
「そう。なら、仮面を被る必要はないね。」
「リオ王子。あなたに、国に帰るよう密かに通達が来てる。私と婚約することが条件で、ね。」
「なに!?」
国に帰るように通達──。ルミネの国に長居したことがまずかったのか。いや、それよりも。
「君と婚約することが、条件なのか・・・。」
「ええ。ルミネ姫との不仲説が出回ってるみたい。それで、国王が誤解している可能性もある。」
困ったことになったな。まだ、ルミネと親交を深めるどころか、お見合いをセッティングされてしまった僕って一体・・・・。
「一度、国に戻ってみたらどう?」
「ああ、考えてみよう。忠告をどうも。」
*******
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