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1章 金輪際人を見た目で判断しません
シュラバ?
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「ルミネ!大変よ!」
「お姉様!」
扉から現れたのは、さっき話題に上がったラミラお姉様だった。ラミラお姉様の装いは、青の薔薇の花柄の、落ち着きのあるドレス。お姉様は綺麗なんだから、もっと派手にされたらいいのに。
「どうなさったの、お姉様。」
お姉様がこんな大声で叫ぶなんて滅多にないから、驚いたわ。
「あ、あ、あなたの婚約者様が・・・」
「リオ様がお越しになられたの!?」
おかしいわね、そんなこと聞いてなかったわ。急なお越しね。そんなに私が恋しくなってしまったのかしら。
「い・言いにくいのだけれど、突然、私の部屋にお越しになったの・・・。」
「 え 」
さ、早速浮気かしらー!?!?
「ふふ、驚かせて悪かったよ、ラミラ。」
お姉様の後ろから続いて現れたのは、紛れもなくリオ様だった。従者も連れていないなんて、無防備な王子様ね。
「リオ様。これは一体どういうことですの!?」
私の姉を、お、襲ったんですの!?い、いくらイケメンだからって未婚の女性を襲うなんて許されませんわよ!
「ああ、婚約者どのか。数日ぶりだね。安心してくれ、襲ってなんかいないよ。」
「私の姉になんの用ですの?お姉様とは初対面のはずでしょう。」
「いいや、初対面じゃあないね、なあ、ラミラ。」
「・・・・・。」
「ラミラお姉様・・・本当ですの。」
これってまさか、シュラバってやつかしら。お姉様と三角関係・・・いえ、リオ様の好きな方を入れたら四角関係、にはなりたくないのだけれど。
もしや、リオ様のお好きな方って、ラミラお姉様!?
「お姉様!」
扉から現れたのは、さっき話題に上がったラミラお姉様だった。ラミラお姉様の装いは、青の薔薇の花柄の、落ち着きのあるドレス。お姉様は綺麗なんだから、もっと派手にされたらいいのに。
「どうなさったの、お姉様。」
お姉様がこんな大声で叫ぶなんて滅多にないから、驚いたわ。
「あ、あ、あなたの婚約者様が・・・」
「リオ様がお越しになられたの!?」
おかしいわね、そんなこと聞いてなかったわ。急なお越しね。そんなに私が恋しくなってしまったのかしら。
「い・言いにくいのだけれど、突然、私の部屋にお越しになったの・・・。」
「 え 」
さ、早速浮気かしらー!?!?
「ふふ、驚かせて悪かったよ、ラミラ。」
お姉様の後ろから続いて現れたのは、紛れもなくリオ様だった。従者も連れていないなんて、無防備な王子様ね。
「リオ様。これは一体どういうことですの!?」
私の姉を、お、襲ったんですの!?い、いくらイケメンだからって未婚の女性を襲うなんて許されませんわよ!
「ああ、婚約者どのか。数日ぶりだね。安心してくれ、襲ってなんかいないよ。」
「私の姉になんの用ですの?お姉様とは初対面のはずでしょう。」
「いいや、初対面じゃあないね、なあ、ラミラ。」
「・・・・・。」
「ラミラお姉様・・・本当ですの。」
これってまさか、シュラバってやつかしら。お姉様と三角関係・・・いえ、リオ様の好きな方を入れたら四角関係、にはなりたくないのだけれど。
もしや、リオ様のお好きな方って、ラミラお姉様!?
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