Vegetables

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Vegetables―スピンオフ―

あいつらの日常 7

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 途中、コンビニで軽くパンを食べたりしながらゆっくり帰ると、由乃屋に着いたのは一時過ぎだった。

「こんにちは~」

 週末のこの時間は店内も程よく空いていて、カウンターの中から千章が驚いたように手を上げてきた。

 土日は日替わりをやってないので、メニューから親子丼を頼んだ。昨夜に引き続いて丼になったことは、頼んでから気づいた。

「今日は休みなんだ? 珍しいな」

 千章がカウンターから話しかけてきた。

「まぁ希望出せば月イチくらいなら土日も休めるからな」

 相変わらず極楽リゾートで勤め続けるオレは、今では結構な古株になってしまっている。たった二年で古株って、どれだけ人員の入れ替わりが激しいんだよ。

「どっか行ってたのか?」

「そうそう。昨日の晩から玉突き行って、吉田屋行って、ラブホで泊まってきて、今帰りだよ」

「っ拓!!」

 そこは普通に言うところじゃないだろう!?

 千章を見ると……予想通り固まっている。

「あのな……おまえら、もうちょっと慎みってのを持ったほうがいいと思う……」

「千章……オレは多少もってる……」

「え~? さとちゃんヒドイ裏切りだ~」

 拓が横で膨れてるけど、さすがのオレもそこまでオープンにされたら恥ずかしいって。

 千章は聞いただけなのに顔が赤くなっている。そこまでいい反応されるとからかいたくなるじゃないか。

「千章もラブホ行ったりすんの?」

「……っ知るか!!」

「なんでさ、今さらだろ?」

「そうそう!あきちゃん、ぼく聞きたいことがあるんだけどさぁ……えっちのとき……」

「拓……それ以上口開いたら、ココ出入り禁止にするからな!」

「あきちゃん、いいじゃん、おしえてよ」

「真昼間の定食屋で何考えてんだ!?」

「まぁまぁ、千章落ち着けって」

「智! さっさと食ってコイツ連れ出せ!」

「「え~? ヒド~イ」」







 他人の枕事情が気になるのなんて普通だろ?千章はそういうとこ堅いんだよなぁ。

 拓なんかだと結構リアルに語り合えるんだけど。

 とりあえず、恋人(仮)一歩前進!







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