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Vegetablesー2ー
祝! 就職 6
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あれからツルさんのところには母がずっと行っている。なにかあれば代わるとは言ってるんだけど、なぜか母が行けなくても俺には声がかからない。
多分幸子さんが俺に気を遣ってくれてるんだろうな。もう手遅れなんだけど――。かといってばらす勇気は俺にはないし、律も言うつもりはないみたいだ。
おやじさんに「ごちそうさま」とあいさつをして、店を後にする。
いつものように自宅近くのコンビニまで律に送ってもらった。家の前まで送ってもらうのはまだ抵抗がある。
「千章、キス」
「律、最近なんか俺からばっかりキスさせようとしてないか?」
「して欲しいのか?」
「あ、そういうわけじゃ……ないこともないけど……」
おかしな日本語になってしまった。案の定、律に「どっちなんだ」と呆れられてしまう。して欲しいなんて言いづらいじゃないか。
「千章、ちゃんと言葉にしろ。おまえはすぐごまかそうとする」
痛いところを衝かれてしまった。気まずくてつい目をそらしてしまう。これじゃダメなんだろうな、俺。
「あのさ―― 今日は律にキスして欲しい……ダメか?」
さすがに真正面から堂々とは言えなくて、俯きながら言ってみた。言ってから上目遣いで律を見る。
ドキッとした―― だって、律がむちゃくちゃ優しい顔で俺のこと見てたから――。
そのまま頬を引き寄せられゆっくりと唇が重なった。いつもの律とは少し違って、やわらかく静かなキス。溶けてしまいそうだ。
ゆっくり唇が離れていく―― もうちょっと、キスしたい。
「……律……もっと―― っあっ……なんでもないっ!」
ついうっかり心の声が口に出てしまった。恥ずかしすぎる。
「千章、そんなカワイイ顔すんな。襲いたくなる」
そういって律は、リクエスト通り? もう一度キスをしてくれたんだ。
「続きは今度――な?」
ゆっくり離れながら耳元で囁かれた。俺が耳元でしゃべられると弱いのを知ってて、律はいつもわざと耳元でしゃべる。
「また、店にも食いにいく」
「ああ、おやすみ」
そういって俺は律の車を見送った。さて、明日は忙しくなりそうだし、帰って早く寝よ。
多分幸子さんが俺に気を遣ってくれてるんだろうな。もう手遅れなんだけど――。かといってばらす勇気は俺にはないし、律も言うつもりはないみたいだ。
おやじさんに「ごちそうさま」とあいさつをして、店を後にする。
いつものように自宅近くのコンビニまで律に送ってもらった。家の前まで送ってもらうのはまだ抵抗がある。
「千章、キス」
「律、最近なんか俺からばっかりキスさせようとしてないか?」
「して欲しいのか?」
「あ、そういうわけじゃ……ないこともないけど……」
おかしな日本語になってしまった。案の定、律に「どっちなんだ」と呆れられてしまう。して欲しいなんて言いづらいじゃないか。
「千章、ちゃんと言葉にしろ。おまえはすぐごまかそうとする」
痛いところを衝かれてしまった。気まずくてつい目をそらしてしまう。これじゃダメなんだろうな、俺。
「あのさ―― 今日は律にキスして欲しい……ダメか?」
さすがに真正面から堂々とは言えなくて、俯きながら言ってみた。言ってから上目遣いで律を見る。
ドキッとした―― だって、律がむちゃくちゃ優しい顔で俺のこと見てたから――。
そのまま頬を引き寄せられゆっくりと唇が重なった。いつもの律とは少し違って、やわらかく静かなキス。溶けてしまいそうだ。
ゆっくり唇が離れていく―― もうちょっと、キスしたい。
「……律……もっと―― っあっ……なんでもないっ!」
ついうっかり心の声が口に出てしまった。恥ずかしすぎる。
「千章、そんなカワイイ顔すんな。襲いたくなる」
そういって律は、リクエスト通り? もう一度キスをしてくれたんだ。
「続きは今度――な?」
ゆっくり離れながら耳元で囁かれた。俺が耳元でしゃべられると弱いのを知ってて、律はいつもわざと耳元でしゃべる。
「また、店にも食いにいく」
「ああ、おやすみ」
そういって俺は律の車を見送った。さて、明日は忙しくなりそうだし、帰って早く寝よ。
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