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0章 歪んだバイト
0-18 嵐の前の静けさ
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「よし、んじゃ今日も元気に労働しますか~!」
バイト5日目────────
すっかり日常になってしまった部屋から出る。鍵をかけているルプスの背中を見つめていると、遠くの方から扉の開く音がした。それは、2つ重なって聞こえた。
「おはよ、2人とも」
「おはよ~」
隣の部屋から出てきたのは、バイト仲間の3人。それぞれ挨拶をして、自然と歩き出した。しかし、他にも扉の開く音がした気がしたアーラはその場に留まる。
案の定、3人の後ろにもう1人の人影が見えた。それはアーラの知っている人物。数日前、夜に会ったあの子だ。
「! お、おはよ。アーラくん」
「おはよう。早起きだね」
目が合うと、眩しい笑顔を咲かせたその子にアーラは挨拶をする。まるで子犬のように駆け寄ってきたその子を迎え入れ、優しい視線を向けた。
歩き出したはずの仲間たちがこちらを見ているのが分かる。でも、仕事までは余裕があるし、少し話しても大丈夫だろう。
「あ、うん。えっとね……この時間なら、アーラくんいるかもと思ってたんだけど……今日もお仕事なの?」
「そうなんだよね。一応、期間中は休み無しだから……何か僕に用だった?」
「ううん、違うの! ただ……お休みだったら一緒に宿題とかしたいなって思ってただけだから……お休みなしって大変だね。せっかくの日曜日なのに……」
その子にそう言われて、初めて今日が日曜日であることを思い出した。せっかくのお誘いを無下にしてしまうのは申し訳ないが、仕事は仕方がない。
「ごめんね? また今度一緒にやろ?」
「うん! でも、今日は工場もお休みだってパパが言ってたよ。他の社員の人も皆お休みなんだって。それなのに、アーラくん達は何のお仕事するの?」
「それは企業秘密なんだって。だから……ね?」
アーラは、口元に指を当てて「シー……」と言った。それを見たその子は、ハッとしたように両手足で口を押えて眉を下げた。
そんな平和なやりとりをした後、アーラは手を振ってその子と別れた。こちらを見ている仲間たちの元へ駆け寄り、何事もなかったかのように合流する。しかし、そんなことを仲間たちが許すはずもない。
「おいおい~、お前もやる事やってんじゃねぇかぁ」
「『シー……』とか、素でやる奴いるのな。それが似合うのも腹立つ」
「嫉妬は醜いぞ~。それはそうと、可愛い子だったね、同級生?」
「はい、そうです」
平然と言ってのけるアーラに、またしてもルプスとアークの2人は頭を抱えて奇声を発している。そんな事を気にする様子もなく、アーラは歩を進めた。
「爽やかでモテそうだもんね、アーラくん。お相手の名前は?」
「…………?」
「おい、まさか名前知らないのか? あんだけ親しそうに話しておいて!?」
「……別に、覚える必要もなかったですし。接点も同級生ってこと以外何もないですし」
「恋人じゃねぇの!? あの距離感で!?」
どの距離感だろうか。アーラとして普通に話していたつもりだったので、驚かれている意味が分からない。確かに、多少は猫被って声のトーンが変わっていたかもしれないが、そんなに言われるほどではないと思う。
しかし、そんなことを気にする様子もなく、あの子の名前を考えていたアーラは首を傾げた。どこまでもマイペースなアーラに、さすがの仲間たちも呆れ顔だ。
.
それから5人は適当な無駄話をしながら、いつもの会社員と合流して出勤した。だが、今日はなんだかいつもと様子が違う。その理由はすぐに分かった。
「……今日はやけに静かだな」
「さっきアーラの同級生が言ってただろ? 全社員休みだって。工場も止まってるし、この建物にいるのはオレ達だけなんじゃねぇか?」
「ねぇ、お兄さん。皆お休みの中、お兄さんだけ出勤なんて大変だね~」
そういえば。という顔で5人は先頭を歩く社員を見た。モルスの問いかけに一切足を止めることなく、こちらを振り返りもしない社員が一言ボソッと言う。
「この工場に人が居なくなることは決してありません。常に誰かが見張っているのです」
「見張る……? あの魔獣をか?」
「……」
「これ以上はダメっぽいね」
人が居なくなるだけで、建物の中はこんなにも冷たく感じてしまうのか。足音だけが響くようになった廊下を抜ければ、いつもの頑丈な扉があった。
5人は何も疑わずにその中に入って、今日も生きている魔獣たちを見た。もう世界樹モドキに驚くこともない。ただ1日1回の餌やりを終わらせればいい。それだけを考えていた。
「……今日で5日目か」
「?」
「今まで色んなバイトやってきたけどさ、1つだけ決めてることがあんだよ」
「何~? 裏バイトの心得ってやつ?」
「いや……あぁ、そうかもな」
早速仕事をしようと動き出していたアーラが、珍しく動きを止めて何かを語り出したルプスの方を見た。それにつられるように、他の仲間たちもルプスの元に集まる。
いつもは人の目を見て話すはずのルプスが下を見たまま口を開く。それだけで、これはただの雑談ではないと察した。
「……大抵、こういうバイトで脱落者が出るのは最初か最後だ。それか、慣れてきた頃」
「いや、全部じゃねぇか」
「あぁそうだ、全部だよ。いつだって脱落するかもしれねぇ。だから、必要以上に会話を避ける奴もいる。情が湧くと、何かあった時に道連れにされるかもしれねぇからな」
苦しそうにそう言うルプスの姿は、まるでそんな経験をしたことがあると言わんばかりだった。それとも、そういうことをよく見てきたのか。どっちにしろ、気分の良いものではないだろう。
「お前らはこういうバイトは初めてらしいからな、どうしても気が合う奴を見つけちまう。でも、それを喜ぶなよ」
やっと目を合わせたルプスは、何か覚悟を決めたような瞳をしていた。少しピリついた空気の中、様子の変化にアーラは首を傾げた。
今朝まではそんなことを話す様子など1ミリもなかった。というか、なんでそんな話を今したのだろう。自分たちが仲良くなったと思ったから?慣れてきて気が抜けていると思ったから?
「つまり、誰がいつ死んでもおかしくない……と。その話を今した理由は?」
「……お前らも気づいてるだろ。あの異様な静けさ、何かある。大体、今までが異常だったんだ。それぞれ何か引っかかってる部分はあるだろ?」
いくら危険だからといっても、魔獣の餌やりだけであれだけの額の報酬は異様だ。複数の疑問点を考慮しても、不思議というだけで、大金をはたく必要性が分からない。
それに、なんとなく引っかかっていたことがある。それは、1週間という"バイト期間"だ。
魔獣は生き物だ。当然、食事は毎日必要なこと。業務内容が餌やりなら、交代要員が必要だ。しかし、自分たちの任務期間は1週間。
募集要項の"魔力操作が出来る者"という条件を満たす魔人は、正直多くないだろう。それなのに、そんな珍しい人材を1週間で手放すだろうか。しかも、後釜を1週間単位で選定するのもかなりの手間だ。
「……とりあえず、仕事終わらせちまうか。オレが言うのもなんだけどよ」
「そだね~。今日はアタシがやるよ。なんか1回くらいはやっとこっかな~、って。経験でね」
「ではワタシも手伝うよ。いつもやってもらってるからね」
そう言って、2人は仕事に取りかかった。こう見ると、初日の言い争いが嘘のようだ。5人の仲は確実に変わってしまった。それは、ルプスにとって良いことなのだろうか。それとも、悪いことなのだろうか。
誰もその本心は分からない。しかし、もし誰も脱落をしなかったのなら、ルプスの心配は杞憂に終わるだろう。そうなることを願っているように見えた。
さて、残された3人は何をしようか。ぼーっと立ち尽くした中学生の元に忍び寄る1つの影。それは、3人を囲むように魔力の幕を張った。
「!」
「見たかアーラ! 昨日で防御魔法ができるようになったんだぞ!」
「……防御魔法、ですか」
目を細めたアーラは、目の前にあるソレを眺めて手をにぎにぎした。それに気がついていないアークは、腕を組んで偉そうにしている。ルプスは呆れ顔だ。
「こんな湯葉みたいなののどこが防御魔法なんですか」
「へ……?」
ため息混じりにそう呟いたアーラは、自身の指からピンッと小さな魔力の玉のような物を飛ばした。それが幕に触れた途端、それはシャボン玉のように簡単に割れてしまった。
「あー!! 何すんだ!!」
頭を抱えて発狂したアークは、親の仇のようにアーラを睨む。それを嘲笑ったアーラは、ルプス曰く最高の表情だったらしい。
それからは、再びアークの魔法指導が始まった。果たして、湯葉から豆腐に進化できるのだろうか。
バイト5日目────────
すっかり日常になってしまった部屋から出る。鍵をかけているルプスの背中を見つめていると、遠くの方から扉の開く音がした。それは、2つ重なって聞こえた。
「おはよ、2人とも」
「おはよ~」
隣の部屋から出てきたのは、バイト仲間の3人。それぞれ挨拶をして、自然と歩き出した。しかし、他にも扉の開く音がした気がしたアーラはその場に留まる。
案の定、3人の後ろにもう1人の人影が見えた。それはアーラの知っている人物。数日前、夜に会ったあの子だ。
「! お、おはよ。アーラくん」
「おはよう。早起きだね」
目が合うと、眩しい笑顔を咲かせたその子にアーラは挨拶をする。まるで子犬のように駆け寄ってきたその子を迎え入れ、優しい視線を向けた。
歩き出したはずの仲間たちがこちらを見ているのが分かる。でも、仕事までは余裕があるし、少し話しても大丈夫だろう。
「あ、うん。えっとね……この時間なら、アーラくんいるかもと思ってたんだけど……今日もお仕事なの?」
「そうなんだよね。一応、期間中は休み無しだから……何か僕に用だった?」
「ううん、違うの! ただ……お休みだったら一緒に宿題とかしたいなって思ってただけだから……お休みなしって大変だね。せっかくの日曜日なのに……」
その子にそう言われて、初めて今日が日曜日であることを思い出した。せっかくのお誘いを無下にしてしまうのは申し訳ないが、仕事は仕方がない。
「ごめんね? また今度一緒にやろ?」
「うん! でも、今日は工場もお休みだってパパが言ってたよ。他の社員の人も皆お休みなんだって。それなのに、アーラくん達は何のお仕事するの?」
「それは企業秘密なんだって。だから……ね?」
アーラは、口元に指を当てて「シー……」と言った。それを見たその子は、ハッとしたように両手足で口を押えて眉を下げた。
そんな平和なやりとりをした後、アーラは手を振ってその子と別れた。こちらを見ている仲間たちの元へ駆け寄り、何事もなかったかのように合流する。しかし、そんなことを仲間たちが許すはずもない。
「おいおい~、お前もやる事やってんじゃねぇかぁ」
「『シー……』とか、素でやる奴いるのな。それが似合うのも腹立つ」
「嫉妬は醜いぞ~。それはそうと、可愛い子だったね、同級生?」
「はい、そうです」
平然と言ってのけるアーラに、またしてもルプスとアークの2人は頭を抱えて奇声を発している。そんな事を気にする様子もなく、アーラは歩を進めた。
「爽やかでモテそうだもんね、アーラくん。お相手の名前は?」
「…………?」
「おい、まさか名前知らないのか? あんだけ親しそうに話しておいて!?」
「……別に、覚える必要もなかったですし。接点も同級生ってこと以外何もないですし」
「恋人じゃねぇの!? あの距離感で!?」
どの距離感だろうか。アーラとして普通に話していたつもりだったので、驚かれている意味が分からない。確かに、多少は猫被って声のトーンが変わっていたかもしれないが、そんなに言われるほどではないと思う。
しかし、そんなことを気にする様子もなく、あの子の名前を考えていたアーラは首を傾げた。どこまでもマイペースなアーラに、さすがの仲間たちも呆れ顔だ。
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それから5人は適当な無駄話をしながら、いつもの会社員と合流して出勤した。だが、今日はなんだかいつもと様子が違う。その理由はすぐに分かった。
「……今日はやけに静かだな」
「さっきアーラの同級生が言ってただろ? 全社員休みだって。工場も止まってるし、この建物にいるのはオレ達だけなんじゃねぇか?」
「ねぇ、お兄さん。皆お休みの中、お兄さんだけ出勤なんて大変だね~」
そういえば。という顔で5人は先頭を歩く社員を見た。モルスの問いかけに一切足を止めることなく、こちらを振り返りもしない社員が一言ボソッと言う。
「この工場に人が居なくなることは決してありません。常に誰かが見張っているのです」
「見張る……? あの魔獣をか?」
「……」
「これ以上はダメっぽいね」
人が居なくなるだけで、建物の中はこんなにも冷たく感じてしまうのか。足音だけが響くようになった廊下を抜ければ、いつもの頑丈な扉があった。
5人は何も疑わずにその中に入って、今日も生きている魔獣たちを見た。もう世界樹モドキに驚くこともない。ただ1日1回の餌やりを終わらせればいい。それだけを考えていた。
「……今日で5日目か」
「?」
「今まで色んなバイトやってきたけどさ、1つだけ決めてることがあんだよ」
「何~? 裏バイトの心得ってやつ?」
「いや……あぁ、そうかもな」
早速仕事をしようと動き出していたアーラが、珍しく動きを止めて何かを語り出したルプスの方を見た。それにつられるように、他の仲間たちもルプスの元に集まる。
いつもは人の目を見て話すはずのルプスが下を見たまま口を開く。それだけで、これはただの雑談ではないと察した。
「……大抵、こういうバイトで脱落者が出るのは最初か最後だ。それか、慣れてきた頃」
「いや、全部じゃねぇか」
「あぁそうだ、全部だよ。いつだって脱落するかもしれねぇ。だから、必要以上に会話を避ける奴もいる。情が湧くと、何かあった時に道連れにされるかもしれねぇからな」
苦しそうにそう言うルプスの姿は、まるでそんな経験をしたことがあると言わんばかりだった。それとも、そういうことをよく見てきたのか。どっちにしろ、気分の良いものではないだろう。
「お前らはこういうバイトは初めてらしいからな、どうしても気が合う奴を見つけちまう。でも、それを喜ぶなよ」
やっと目を合わせたルプスは、何か覚悟を決めたような瞳をしていた。少しピリついた空気の中、様子の変化にアーラは首を傾げた。
今朝まではそんなことを話す様子など1ミリもなかった。というか、なんでそんな話を今したのだろう。自分たちが仲良くなったと思ったから?慣れてきて気が抜けていると思ったから?
「つまり、誰がいつ死んでもおかしくない……と。その話を今した理由は?」
「……お前らも気づいてるだろ。あの異様な静けさ、何かある。大体、今までが異常だったんだ。それぞれ何か引っかかってる部分はあるだろ?」
いくら危険だからといっても、魔獣の餌やりだけであれだけの額の報酬は異様だ。複数の疑問点を考慮しても、不思議というだけで、大金をはたく必要性が分からない。
それに、なんとなく引っかかっていたことがある。それは、1週間という"バイト期間"だ。
魔獣は生き物だ。当然、食事は毎日必要なこと。業務内容が餌やりなら、交代要員が必要だ。しかし、自分たちの任務期間は1週間。
募集要項の"魔力操作が出来る者"という条件を満たす魔人は、正直多くないだろう。それなのに、そんな珍しい人材を1週間で手放すだろうか。しかも、後釜を1週間単位で選定するのもかなりの手間だ。
「……とりあえず、仕事終わらせちまうか。オレが言うのもなんだけどよ」
「そだね~。今日はアタシがやるよ。なんか1回くらいはやっとこっかな~、って。経験でね」
「ではワタシも手伝うよ。いつもやってもらってるからね」
そう言って、2人は仕事に取りかかった。こう見ると、初日の言い争いが嘘のようだ。5人の仲は確実に変わってしまった。それは、ルプスにとって良いことなのだろうか。それとも、悪いことなのだろうか。
誰もその本心は分からない。しかし、もし誰も脱落をしなかったのなら、ルプスの心配は杞憂に終わるだろう。そうなることを願っているように見えた。
さて、残された3人は何をしようか。ぼーっと立ち尽くした中学生の元に忍び寄る1つの影。それは、3人を囲むように魔力の幕を張った。
「!」
「見たかアーラ! 昨日で防御魔法ができるようになったんだぞ!」
「……防御魔法、ですか」
目を細めたアーラは、目の前にあるソレを眺めて手をにぎにぎした。それに気がついていないアークは、腕を組んで偉そうにしている。ルプスは呆れ顔だ。
「こんな湯葉みたいなののどこが防御魔法なんですか」
「へ……?」
ため息混じりにそう呟いたアーラは、自身の指からピンッと小さな魔力の玉のような物を飛ばした。それが幕に触れた途端、それはシャボン玉のように簡単に割れてしまった。
「あー!! 何すんだ!!」
頭を抱えて発狂したアークは、親の仇のようにアーラを睨む。それを嘲笑ったアーラは、ルプス曰く最高の表情だったらしい。
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