妊娠条令

あらら

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ドリッコ島

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「葵!葵!目が覚めたか?」

「うん。」

葵が目覚めたのは飛行機の中だった。

「ずいぶん飛ばされたけどドリッコ島に不時着したみたいだ。」

「ドリッコ島?」

「ああ、叔父さんに聞いたら日本に似た島らしい。今、仲間集めをしてるところだ。」

「仲間?」

「Neo妊娠条令軍だよ。」

外に出ると真っ暗闇で星がたくさん出ていた。

「歩も、Neo妊娠条令軍なの?」

「そうだよ。ずっと叔父さんと連絡取れなくて心配してたけどね。」

外では焚き火をしている人達がたくさんいた。

「みんな、Neo妊娠条令軍の仲間だ。」

「おお、目が覚めたかい。お嬢さん。」

いつの間にか隣に叔父さんがいた。

「栗林限界だ。よろしくな。」

「助けて頂いてありがとうございます。」

「ふ、堅苦しい挨拶は無しだ。」

歩が、何故か恥ずかしそうだった。

「ここにいるNeo妊娠条令軍は日本人だけだが明日から世界中から来るぞ。」

「世界中‥。」

葵は、状況がいまいちのみ込めなかった。

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