ぼっちになりたい俺は何かとかまってくる幼馴染みの女優がウザイ

宿題

茜が、ため息をついた。

そして机で放心状態のゆうが憂鬱な気持ちになっていた。

「夏休み終わりますね。」

「それを言わないで先生。」

また茜がため息をついた。

「本当に宿題やってないとは‥。」

夏休み、茜は帰郷していた。

「俺は、自己管理出来ない人間なんです。」

ゆうは、追いつめられていた。

「仕方ないですね。助っ人を呼びましょう。」

茜は２本の電話を入れた。

渚と誠がゆうの部屋に現れた。

「渚‥誠‥。」

「わたしが毎日、口を酸っぱく宿題は？って聞いたよね？」

渚はゆうに呆れている。

「俺も宿題終わってないから一緒にやろうや。」

誠は笑顔で言った。

それから、残りわずかな夏休みを使って宿題をゆうは、終わらせた。

この数日でゆうは、何度も脱走した。

「高校生にもなってもえげつない量の宿題だぜ！」

「現実を見なさい！」

「悪魔！」

ゆうと渚は、ケンカがばっかりしている。

誠は、茜の言うとうりにして宿題を終わらせた。

「気分転換に花火でもしましょう。」

茜にしては気の効いた提案だった。

「あー花火のように夏休みは短し。」

ゆうは、花火を見ながら呟いた。

「上手い！」

いつの間にか舞も来ていた。

舞は、ゆうの宿題の大半をやってしまった。

渚と舞は睨み合って

「甘やかすだけが愛情じゃないのよ！」

「だって困ってるゆうを見てられないんだもん。」

ゆうは、舞に土下座した。

こうして、ゆうの夏休みは終わった。