協奏曲

あらら

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罪悪

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コンビニでは俺の殺した女の話でもちきりだった。

「ショックですよ、あんな可愛い子が殺されるなんて、ねぇ、高木さん。」

俺の名前は高木隼人。

「そうだな…。」

作業をしてても隼人は身が入らなかった。

俺には罪悪感はあった…。

そして、店に刑事が来た。

一人一人簡単な事情聴取をされた。

店の奥に隼人が呼ばれて

頭の中はパニックになっていた。

「店長さんですか?」

「アルバイトですけど…。一応店長です。」

「菅原美樹さんと個人的な付き合いは無いんでしょうか?」

「ありません、でも、ショックは受けてます。明るくて元気な子でしたから。」

「ちょっとある噂を聞きましてね。菅原美樹さん、高木さんの事が好きだったみたいなんですけど告白されました?」

「いえ、告白された事は無いです。」

「そうですか…。」

「まぁ、菅原さんの家に行った事はありますか?」

「無いです。」

「そうですか…。忙しい中、すみませんでした。」


ニュースで菅原美樹は大々的に取り上げられた。

隼人の殺した菅原美樹の父親の話しなどが出ていた。

菅原家は有名な財閥だった。

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隼人は、その日から眠れない夜を過ごした。

二人を殺した映像がリプレイされる。

歯ぎしり、寝言、多汗症…。

彼女の美羽は心配していた。

最近の隼人はいつもとどこか違う。

隼人は、仕事をしている時だけ解放された気分だった。

何度か警察署前まで行っては帰って来た。

誰かに告白して楽になりたいと感じていた。

人を殺めるのは簡単だがそれを無にする事は難しい。

ある日突然、菅原美樹の執事が隼人を訪ねて来た。

「知ってるんですよ。」

コンビニの裏で二人は話していた。

「何をですか?」

隼人の声が震えた。

「やはりそうでしたか。」

「だから何をですか?」

「旦那様とお嬢様を殺したのはあなたですね。」

隼人は目眩をおこして吐いた。
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