チャラ男甲子園に行く

美少女

夏にむけての練習は、基本的なものだった。

「轟さんですか？」

休憩中に、キラキラしてる少女に声をかけられた。

「うん。そうだけど、なんか用？」

「はい。すいません。手紙読めたら読んで下さい。」

「うん。」

「轟、佐々木に何か渡されたの？」

「あ？武田、あの子知ってるの？」

「有名人だぜ。佐々木穂花、モテモテでシャイでモデルの仕事してるらしいぜ。」

そっかやけにキラキラしてると思った。

「お前は、里美と付き合ってるの？」

「微妙なんだよな。」

「甲子園でホームラン打ったら里美も微妙から確信へと変わると思うけど。」

練習が、終わって自宅に戻ると里美がキッチンにいた。

「里美、武田と付き合ってるの？」

「保留中。」

そいつは生殺しだと武田に同情した。

「修吾は？特別な女の子見つかった？」

「ちょっとな。」

里美は、珍しいという顔をした。

「今日、佐々木穂花に手紙もらった。」

「えー！キラキラオーラの？」

「そう。」

里美は、面白くなってきたとウキウキしている。

里美が帰った後に穂花からの手紙を読んだ。

「好きです。付き合って下さい。」

と書いてあった。