優聖高校

初心者

授業中、タケシの頬を春の風が通り抜ける。

タケシ、秀一は居眠りをしている。
その原因はくるみである。

昨晩に、くるみはタケシと秀一の部屋に来てオセロ、トランプをしようと押し掛けて来た。

「秀一！あんた好きな子いないの？」

くるみは、ジュースで酔っ払っている。

「います！くるみさんであります。」

くるみは、大爆笑して

「わたし、中身、オッサンだからさ、ごめんね、色恋は苦手でさ。」

と言った。

「ふーん、そのわりに自分が可愛いって気が付いてるんだね。」

とタケシはストレートに言った。

図星のようでくるみは黙ってしまった。
顔を真っ赤にして。

「自分の初めてをあげるなんて自意識過剰じゃない？俺、いらないし。」

またまたストレートにタケシは言った。

オヤジに、歯向かってからタケシは変わった。

くるみは、タケシを無視して秀一とオセロを始めた。

秀一は、手を抜いてくるみに勝たせていた。

「本気でやりなさいよ！わたしに勝ったらキスしてあげる。」

秀一は、真に受けて勝ってしまった。

くるみは、泣き出してしまった。