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潜入捜査
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「潜入捜査ですか?」
「大丈夫、今回は俺も行くから。」
3人目の犠牲者 保育士 26歳 女性
太郎は、猫田が集めた資料を見つめていた。
「それ何の資料ですか?」
梓は、仮眠室でコーヒーを飲みながら太郎に聞いた。
「あずあずは、キルモンスター、KMって知ってるかな?」
「KM?知りません。」
「日本が戦争中に人体実験をしてたのは知ってるかな?石○四郎7○1細菌部隊。」
「ちょっと、聞いた事があります。確か、石○四郎はその実験結果や資料をアメリカに売って戦犯逃れをして今のミ○リ○字病院を設立したんですよね。」
「まぁ、具体的には、7○1部隊にいた人間は戦後の医学界の頂点に君臨した。」
「ひどい現実ですね。」
「そう、そしてそれを模倣したかのようにKMが組織された。」
「じゃあ、どこかで人体実験が?」
「うーん、そこまでは分かっていない。ただ今日、これから潜入する機関と関係している可能性がある。」
「それと、今回の連続強姦殺人事件と繋がりがあるんですか?」
梓の質問に太郎は答えないで行こうと立ち上がった。
太郎は、スーツ姿に梓も控え目なでも明るいスカート姿。
「どうも、木村さん、良く来てくれましたね。」
心の底から笑顔を出している中年の紳士が太郎と握手している。
「妻の梓も、ぜひ来たいと言うので一緒に来ました。」
「それはどうもありがとうございます。あ、そろそろ始まりますね。」
30人ほど入れる明るい空間に小さな壇上があり、少し学校の教室のような印象を梓は受けた。
適当にニコニコしてるだけで良いから。
太郎からは、それだけしか言われなかった。
しかし時間が経つにつれて梓はこの集まりが何なのか理解した。
終始、笑顔を振り撒いて太郎と梓はその集まりの場から去った。
「木村さんあれって。」
「そう、宗教の集まりさ。聖書を勉強しようってやつ。今回の被害者には共通点がある。あのカルト教団に勧誘を受けていた。」
「って事は犯人は?」
「何らかの形であの教団と関係している。」
太郎は、難しい顔をして髪の毛をかきむしった。
「大丈夫、今回は俺も行くから。」
3人目の犠牲者 保育士 26歳 女性
太郎は、猫田が集めた資料を見つめていた。
「それ何の資料ですか?」
梓は、仮眠室でコーヒーを飲みながら太郎に聞いた。
「あずあずは、キルモンスター、KMって知ってるかな?」
「KM?知りません。」
「日本が戦争中に人体実験をしてたのは知ってるかな?石○四郎7○1細菌部隊。」
「ちょっと、聞いた事があります。確か、石○四郎はその実験結果や資料をアメリカに売って戦犯逃れをして今のミ○リ○字病院を設立したんですよね。」
「まぁ、具体的には、7○1部隊にいた人間は戦後の医学界の頂点に君臨した。」
「ひどい現実ですね。」
「そう、そしてそれを模倣したかのようにKMが組織された。」
「じゃあ、どこかで人体実験が?」
「うーん、そこまでは分かっていない。ただ今日、これから潜入する機関と関係している可能性がある。」
「それと、今回の連続強姦殺人事件と繋がりがあるんですか?」
梓の質問に太郎は答えないで行こうと立ち上がった。
太郎は、スーツ姿に梓も控え目なでも明るいスカート姿。
「どうも、木村さん、良く来てくれましたね。」
心の底から笑顔を出している中年の紳士が太郎と握手している。
「妻の梓も、ぜひ来たいと言うので一緒に来ました。」
「それはどうもありがとうございます。あ、そろそろ始まりますね。」
30人ほど入れる明るい空間に小さな壇上があり、少し学校の教室のような印象を梓は受けた。
適当にニコニコしてるだけで良いから。
太郎からは、それだけしか言われなかった。
しかし時間が経つにつれて梓はこの集まりが何なのか理解した。
終始、笑顔を振り撒いて太郎と梓はその集まりの場から去った。
「木村さんあれって。」
「そう、宗教の集まりさ。聖書を勉強しようってやつ。今回の被害者には共通点がある。あのカルト教団に勧誘を受けていた。」
「って事は犯人は?」
「何らかの形であの教団と関係している。」
太郎は、難しい顔をして髪の毛をかきむしった。
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