樹海でセックス

あらら

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赤ずきん

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気がつくと寝袋に仁の姿はなかった。

赤ずきんが、うろうろ洞窟の前を歩いていると

「ああ、起きたの?」

と仁は、赤ずきんに言いながら焚き火の用意を始めた。

火をつけると仁は赤ずきんの隣に座った。

「良く寝たな。」

「どっから来たの?」

「うんと遠くから。」

この男は簡単には口を割らないと赤ずきんは感じた。

「でさ、爆睡よ。爆睡。」

「わたしもつられて寝ちゃった。」

赤ずきんは、仁の横顔をチラッと見た。

15歳には見えない大人びた顔だった。

「樹海の森にはさ不思議なパワーがあるんだよ。だから来たんだけどね。」

「そうか…。」

「赤ずきんは?」

「わたし?わたしはOLしててくたくたになって死のうかなって思って樹海に来たの。」

「ふーん、そっか、人生一度や二度、死にたくなるわな。」

わたし、励まされてる?年下に?

「でも、赤ずきんはラッキーだよ。俺がいるからさ。」

「何で?」

「生まれ変わるんだよ。この樹海でさ。」

妙に説得力があって力強い男だと赤ずきんは感じた。

「わたし、若い時に乱暴されたんだよね。尊敬してた先輩に…。」

仁は、赤ずきんの瞳をじっと見た。

「本当な事なんだな。」  

「うん…それが今になって明るみに出て、先輩は部長にまでなっててお金を渡して来たの。 

「要するに口止め料てヤツだ。」

【一千万円ある。会社を辞めてくれないか?】

と部長に言われた。

何で乱暴された人間が辞めて、した人間は金で解決しようとするのか理解出来なかった。

「辞めないと噂は広まってヤリマンだの金欲しさに抱かれたのと陰口を言われて堪えられずに樹海の森に足が向いたの…。」

仁は、赤ずきんを抱きしめた。

「大丈夫。これからは全てが変わる。」

仁の温もりは赤ずきんを優しく包みこんでくれた。
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