魔王を生かしたことでパーティの密告によって死刑された英雄—じつは魔王に惚れられ蘇生してくれたので結婚し、順風満帆な人生を送りたいと思う—

 人の願いをだけ聞き入れ、叶えてきた英雄ルーディン。
 最終決戦でなんとか魔王を瀕死にまで陥れるが、その覇道と民にむける善意によりトドメを刺すのを断念。
 脅威ではないことを悟ったルーディンは故郷へと帰還し婚約者である姫様の元へと急ぐが、仲間の密告により人類の裏切り者であると決めつけられ処刑されてしまう。  
 ルーディンが最後に見たのは仲間と関係を作っていた婚約者と、人々の侮蔑の眼差し。
 一方、ルーディンに恋心を抱いてしまった魔王は彼を蘇らせるため死者蘇生の大魔術を利用してなんとか復活。

「汝に問おう。余の夫婦となり人間共に復讐を果たさんか?」


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