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見聞録
観光できる地下世界 ⑨
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リースたちがエヴラールたちのところにとんぼ返りしたのは、約一時間後のことであった。
「おかえり」
「ただいま戻りました」
リースたちを待ちくたびれたような雰囲気は、エヴラールにはない。マーキスたちもそれは同様に思えた。みな、温かくリースたちの帰りを向かい入れた次第である。
そんな光景に内心安堵しながら、リースはすぐに彼らに報告をした。
「この近くに埋まっていると噂されていたものを、エリチョクたちが発見いたしました」
先手必勝。リースはマーキスたちに何かを訊ねられる前に、自ら切り出す。そうすることで、リースは自分たちの今までの行動を、さもそれが全てだとマーキスたちに思い込ませようと試みた。
それには、エヴラールはおやと片眉を上げ訝しみ、マーキスたちも少しばかり身構えるような気配を漂わせる。
そんな空気を知ってか知らずか、リースは平然と説明を続けていく。
「お噂されていたのは、おそらくこちらではございませんか?」
リースは、マーキスたちの座るテーブル中央に、ことりと何かを置いた。
「これは、もしや金か?」
「はい。おそらくそうであると思われます」
エリチョク・妖精たちが発見したのは、魔瘴の封印結界だけではない。
金を含んだ鉱石もまた、この地下世界の中で見つけ出していた。
リースが差し出した、所々キラリ光るかのような金を含む鉱石を手に取り、マーキスはしげしげと眺めている。
すると、エリチョクたちは次々に持って帰ってきた金を有する鉄石を、その場近くに山のように積み上げていった。すぐに金鉱石の小山が完成する。
それから、リースは代表として、金鉱石をどのようにして見つけた経緯を説明した。
「持ち帰ったものは、こちらが全てです。奥にはまだたくさん残っているかと思われます」
「ほう。なるほど」
マーキスは事態を把握しつつ、金鉱石の小山に視線を送る。
「あれは君たちの戦利品としてもらっても構わないよ。私が許可しよう」
マーキスの太っ腹な言葉に、エリチョクや妖精たちは顔を輝かせた。
しかし、リースは困ったような表情である。次いで正直な思いをリースは明かした。
「いえ。私はもらい受けることはできかねます。お気持ちだけありがたく頂戴します」
「理由を聞いても?」
「はい。こちらを発見した功績は、全てエリチョクや妖精たちにあります。私は彼らの導きに従っただけで、何もしておりません。また、おそらくこちらの土地は国もしくは所有者のものかと思われます。エリチョクや妖精たちはまだしも、他国民である私はもらい受ける理由はございません」
「そうか」
リースの正直な考えに、マーキスは軽く頷いてみせた。
数秒後、マーキスはにこりというよりは、にやりと形容するにふさわしい顔つきに変化する。
「では、提出されたこちらは、私がもらい受け、エヴラールに譲ろうとしよう。エヴラール、ありがたく受け取ってくれ」
「はい。至極恐縮にございます」
とんとん拍子に、金鉱石の一つがエヴラールの手に渡る。
リースはあっという間の成り行きに、ただ黙って見ていることしかできない。
そんなリースに対し、右隣に座るエヴラールは何やら考え込んでいた。
「リースならこちらをどうしたい?」
試すようにエヴラールの瞳がリースを射抜く。
たじろぎながら、リースは覚束ない思考を稼働させる。
「そう、ですね。私でしたら、金箔にして飲み物に浮かべたいと思います」
「え? つまり、食べるつもりかい?」
「え、ええ、はい」
率直なリースの意見に、周囲には動揺が走った。
エヴラールだけでなく、マーキスたちもやや度肝を抜かれた感が否めない。
そんな様子に、言いだしっぺのリースは微苦笑をこぼす。
「前世では、祝いの席での料理や特別な食べ物に金箔や金粉をまぶしたり、浮かべたりすることがあったんです。味はしませんが、ハレ・・・・・・いえ、祭事や特別な催しを行うおめでたい日を飾る食材の一つとされていました」
「そうだったのか」
「はい。私が食欲旺盛というわけではありませんよ」
「分かったよ」
リースのちょっとしたジョークに、エヴラールは目尻を下げて納得した。
しばらくして、エヴラールは神妙な面持ちに一変する。
「リース。先ほどの金を浮かべた飲み物を、ここで再現することは可能かい?」
「はい。金箔があれば、ですが」
「では、金箔はこちらで用意する。リースはマーキス様たちに振る舞う飲み物の準備をお願いしたい」
「かしこまりました」
「マーキス様、誠に勝手ながら、その用途でこちらを使用させていただいてもよろしいでしょうか?」
「ああ、もちろんだ。金入りの飲み物を、私たちも楽しみにするとしよう」
エヴラールの提案に、誰一人異論を唱える者はいない。
先ほど手に入れた金鉱石は、そうしてすぐに使用されることとなった。
* * *
金箔を作り出すのは、いとも簡単であった。
まず、エリチョクや妖精たちが魔法などを駆使して、金を含む鉱石から金だけを抽出。加えて汚れなどまで全て落とし、体内に摂取しても大丈夫な金箔を見事作り上げた次第である。
一方、リースもマーキスの部下たちに手伝ってもらいながら、三種類の飲み物を用意していた。エリチョクや妖精たちの分まで作ったため、中々の量となる。
「お待たせいたしました」
手伝ってくれたマーキスの部下たちに感謝ながら、リースはエヴラールたちに完成した飲み物を運ぶ。
まずは、マーキスに一番最初に試飲してもらうこととなった。一応、リース自身やマーキスの部下数人で毒見は済ませている。
「私の独断で、緑茶・梅昆布茶・お酒をご用意させていただきました」
「これは、見たことのない色と匂いの茶だ。また、こちらの酒も見たことがない」
初対面の飲み物に、マーキスは興味深げだ。
「はい。お茶は独特の風味から、流通している国が限られていると思われます。こちらのお酒も、私の知り合いの酒屋で特別に作っていただいた、一般には流通していないものでございます」
「では、酒は特に味わえない貴重な品だな。それをいただけるとはありがたい」
「恐れ入ります」
各種の飲み物の特徴を追加で捕捉しつつ、リースは軽く飲み物に金箔を浮かべた。細やかなそれらは、三種類の飲み物の表面にきちんと浮かぶ。
仕上げが終わると、マーキスは早速試飲していく。途中、口直しに水や飲み慣れたお茶を飲むことはなかった。
初めて飲むには、いずれも少々癖があることを危惧される飲み物である。しかしながら、マーキスの舌に大いに厭われる結果にはならなかったようだ。それには、リースは内心胸を撫で下ろす。
「うむ。どれも中々に面白い味わいであった。緑茶とやらも良かったが、個人的には梅昆布茶と酒が好きだな。特に酒は果実感がある変わった風味、酒精がやや強めなのもいい」
「お褒めいただき、光栄にございます」
まずまずのマーキスの反応に、リースは嬉しさを滲ませた。
「私だけ見世物のように飲んでも気分が悪い。みなも早く手をつけなさい」
マーキスが促せば、彼の部下たちは遠慮なくその指示に従っていく。
エリチョクや妖精たちもその波に乗って、乾杯の音頭をとっていた。
「さて、我儘を言わせてもらうと、先ほどの酒をもう少しいただいてもよろしいかな?」
「はい」
「できれば、その酒に合うつまみがあると最高なんだが」
「かしこまりました。ご用意いたします」
マーキスの要望に、リースはアルバイトしている職場然として対応する。
その様子に、エヴラールは忍び笑いを堪えていた。
先ほどまで優雅なお茶会に近しかった雰囲気が、一気に大衆居酒屋寄りのムードに変わる。
けれどもそれは「今回の功労に対しての祝杯を挙げる場にふさわしい」と、エヴラールはじめこの場にいる何人かは思ったに違いない。
「おかえり」
「ただいま戻りました」
リースたちを待ちくたびれたような雰囲気は、エヴラールにはない。マーキスたちもそれは同様に思えた。みな、温かくリースたちの帰りを向かい入れた次第である。
そんな光景に内心安堵しながら、リースはすぐに彼らに報告をした。
「この近くに埋まっていると噂されていたものを、エリチョクたちが発見いたしました」
先手必勝。リースはマーキスたちに何かを訊ねられる前に、自ら切り出す。そうすることで、リースは自分たちの今までの行動を、さもそれが全てだとマーキスたちに思い込ませようと試みた。
それには、エヴラールはおやと片眉を上げ訝しみ、マーキスたちも少しばかり身構えるような気配を漂わせる。
そんな空気を知ってか知らずか、リースは平然と説明を続けていく。
「お噂されていたのは、おそらくこちらではございませんか?」
リースは、マーキスたちの座るテーブル中央に、ことりと何かを置いた。
「これは、もしや金か?」
「はい。おそらくそうであると思われます」
エリチョク・妖精たちが発見したのは、魔瘴の封印結界だけではない。
金を含んだ鉱石もまた、この地下世界の中で見つけ出していた。
リースが差し出した、所々キラリ光るかのような金を含む鉱石を手に取り、マーキスはしげしげと眺めている。
すると、エリチョクたちは次々に持って帰ってきた金を有する鉄石を、その場近くに山のように積み上げていった。すぐに金鉱石の小山が完成する。
それから、リースは代表として、金鉱石をどのようにして見つけた経緯を説明した。
「持ち帰ったものは、こちらが全てです。奥にはまだたくさん残っているかと思われます」
「ほう。なるほど」
マーキスは事態を把握しつつ、金鉱石の小山に視線を送る。
「あれは君たちの戦利品としてもらっても構わないよ。私が許可しよう」
マーキスの太っ腹な言葉に、エリチョクや妖精たちは顔を輝かせた。
しかし、リースは困ったような表情である。次いで正直な思いをリースは明かした。
「いえ。私はもらい受けることはできかねます。お気持ちだけありがたく頂戴します」
「理由を聞いても?」
「はい。こちらを発見した功績は、全てエリチョクや妖精たちにあります。私は彼らの導きに従っただけで、何もしておりません。また、おそらくこちらの土地は国もしくは所有者のものかと思われます。エリチョクや妖精たちはまだしも、他国民である私はもらい受ける理由はございません」
「そうか」
リースの正直な考えに、マーキスは軽く頷いてみせた。
数秒後、マーキスはにこりというよりは、にやりと形容するにふさわしい顔つきに変化する。
「では、提出されたこちらは、私がもらい受け、エヴラールに譲ろうとしよう。エヴラール、ありがたく受け取ってくれ」
「はい。至極恐縮にございます」
とんとん拍子に、金鉱石の一つがエヴラールの手に渡る。
リースはあっという間の成り行きに、ただ黙って見ていることしかできない。
そんなリースに対し、右隣に座るエヴラールは何やら考え込んでいた。
「リースならこちらをどうしたい?」
試すようにエヴラールの瞳がリースを射抜く。
たじろぎながら、リースは覚束ない思考を稼働させる。
「そう、ですね。私でしたら、金箔にして飲み物に浮かべたいと思います」
「え? つまり、食べるつもりかい?」
「え、ええ、はい」
率直なリースの意見に、周囲には動揺が走った。
エヴラールだけでなく、マーキスたちもやや度肝を抜かれた感が否めない。
そんな様子に、言いだしっぺのリースは微苦笑をこぼす。
「前世では、祝いの席での料理や特別な食べ物に金箔や金粉をまぶしたり、浮かべたりすることがあったんです。味はしませんが、ハレ・・・・・・いえ、祭事や特別な催しを行うおめでたい日を飾る食材の一つとされていました」
「そうだったのか」
「はい。私が食欲旺盛というわけではありませんよ」
「分かったよ」
リースのちょっとしたジョークに、エヴラールは目尻を下げて納得した。
しばらくして、エヴラールは神妙な面持ちに一変する。
「リース。先ほどの金を浮かべた飲み物を、ここで再現することは可能かい?」
「はい。金箔があれば、ですが」
「では、金箔はこちらで用意する。リースはマーキス様たちに振る舞う飲み物の準備をお願いしたい」
「かしこまりました」
「マーキス様、誠に勝手ながら、その用途でこちらを使用させていただいてもよろしいでしょうか?」
「ああ、もちろんだ。金入りの飲み物を、私たちも楽しみにするとしよう」
エヴラールの提案に、誰一人異論を唱える者はいない。
先ほど手に入れた金鉱石は、そうしてすぐに使用されることとなった。
* * *
金箔を作り出すのは、いとも簡単であった。
まず、エリチョクや妖精たちが魔法などを駆使して、金を含む鉱石から金だけを抽出。加えて汚れなどまで全て落とし、体内に摂取しても大丈夫な金箔を見事作り上げた次第である。
一方、リースもマーキスの部下たちに手伝ってもらいながら、三種類の飲み物を用意していた。エリチョクや妖精たちの分まで作ったため、中々の量となる。
「お待たせいたしました」
手伝ってくれたマーキスの部下たちに感謝ながら、リースはエヴラールたちに完成した飲み物を運ぶ。
まずは、マーキスに一番最初に試飲してもらうこととなった。一応、リース自身やマーキスの部下数人で毒見は済ませている。
「私の独断で、緑茶・梅昆布茶・お酒をご用意させていただきました」
「これは、見たことのない色と匂いの茶だ。また、こちらの酒も見たことがない」
初対面の飲み物に、マーキスは興味深げだ。
「はい。お茶は独特の風味から、流通している国が限られていると思われます。こちらのお酒も、私の知り合いの酒屋で特別に作っていただいた、一般には流通していないものでございます」
「では、酒は特に味わえない貴重な品だな。それをいただけるとはありがたい」
「恐れ入ります」
各種の飲み物の特徴を追加で捕捉しつつ、リースは軽く飲み物に金箔を浮かべた。細やかなそれらは、三種類の飲み物の表面にきちんと浮かぶ。
仕上げが終わると、マーキスは早速試飲していく。途中、口直しに水や飲み慣れたお茶を飲むことはなかった。
初めて飲むには、いずれも少々癖があることを危惧される飲み物である。しかしながら、マーキスの舌に大いに厭われる結果にはならなかったようだ。それには、リースは内心胸を撫で下ろす。
「うむ。どれも中々に面白い味わいであった。緑茶とやらも良かったが、個人的には梅昆布茶と酒が好きだな。特に酒は果実感がある変わった風味、酒精がやや強めなのもいい」
「お褒めいただき、光栄にございます」
まずまずのマーキスの反応に、リースは嬉しさを滲ませた。
「私だけ見世物のように飲んでも気分が悪い。みなも早く手をつけなさい」
マーキスが促せば、彼の部下たちは遠慮なくその指示に従っていく。
エリチョクや妖精たちもその波に乗って、乾杯の音頭をとっていた。
「さて、我儘を言わせてもらうと、先ほどの酒をもう少しいただいてもよろしいかな?」
「はい」
「できれば、その酒に合うつまみがあると最高なんだが」
「かしこまりました。ご用意いたします」
マーキスの要望に、リースはアルバイトしている職場然として対応する。
その様子に、エヴラールは忍び笑いを堪えていた。
先ほどまで優雅なお茶会に近しかった雰囲気が、一気に大衆居酒屋寄りのムードに変わる。
けれどもそれは「今回の功労に対しての祝杯を挙げる場にふさわしい」と、エヴラールはじめこの場にいる何人かは思ったに違いない。
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