殺したガール

エピローグ

「ここは...？」
私は芽愛大切な人を自ら奪った許されざる殺人鬼
もちろん死ぬべきだったため、自分が死んでいるのも納得はしていた、でも
「拓磨...会いたいよ...」
自分が殺した相手に会いたい、これ程おかしな話があるだろうか
自分の愚かさに呆れ、苦しみ、絶望した
だけど、1つの光が見えた
そこを抜けると愛した人がいた
「め、芽愛！！」
「た、拓磨...？どうしてここに...ここは天国でしょ？私みたいな罪人が...」
「...神様が特別に許してくれたのかもな、芽愛がやったことは許されない
　でも、芽愛がこうなってしまった環境や社会そっちの方が悪かったんだ」
私はその言葉を聞くと泣き崩れた
「ごめん、ごめんね...」
「いいんだ、これからは俺が愛を与えるから...」
「うん...」
「俺達、結婚しよう？特別に許されたんだ、結婚したら幸せに暮らすことができる」
「したい...でもいいの？拓磨の命を奪ったのは私なんだよ？！私は拓磨といる価値なんてないゴミなんだよ？！」
私がそう言うと、拓磨は無言で私を抱きしめた
「そんなの関係ないさ...」
「...え？」
「愛してるから それでいいだろ？」
その言葉が嬉しすぎて私は感情が張り裂けそうだった
「うん、...ありがとう」
そう言うと改めて拓磨はプロポーズをしてきた
「芽愛...愛してるよ結婚してくだい」
「はい...」
それから私達は天国で仲良く暮らしている
愛は人を壊してしまう、それと同時に人を幸せにすることも出来る
両方そのことが起きてしまった私達だけど今は後者である
愛はどんな物よりも影響力が強いのかもしれない
私達という最高のカップルを結びつけたみたいに
             「エピローグ」完