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48(カール)
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「殿下。姫様はダンスの才能がおありなので、当初の予定よりレッスンを減らしてもいいと思います」
朝食後にゆったりとお茶の時間を楽しんでいると、イデアが目を煌めかせて言った。私の胸は早鐘を打ち、たとえイデアが別の何かを言ったのだとしてもこう答えただろう。
「いいね」
シャーロットが無理に笑みを浮かべているのに気付いた私は、なるべく心の負担を軽くできるよう努めた。
「それで、イデア先生は減らした時間の分は何を教える計画かな?」
「殿下に協力して頂きたいのです」
「もちろん。どんな事でも言ってくれ」
イデアは間違った選択をしないと伝える為に、私はシャーロットに微笑んだ。シャーロットは僅かに目を細めるような、少し照れているとも見れる笑顔になる。
複雑な事を抜きにして、本当に可愛い妹だった。
できる限り力を尽くし、幸せになってもらいたい。そのためには私自身が国の統治者となった際、リムマーク大公国との友好関係をより一層強固なものへと育てていく必要がある。
もしその道のりに、隣に、イデアがいてくれたら……
「殿下」
「はい」
シャーロットを真似て遜った返事をすると、イデアは若干ながら楽しそうな表情を浮かべる。洩らすと言った方が正確かもしれない。彼女は心情を表に出さない能力に優れているが、私にはたまに見せてくれる。そこが可愛いくてたまらず、私の心は野を飛び回る蝶のように生き生きと弾む。
「?」
だが、今日は、イデアは完璧な微笑を浮かべていた。
微細な変化だが私は気付き、気にかかった。何かあったのだろうか。
「何が必要かな?」
私は無論、気づかないふりをして従順な相棒に徹する。
「新たな科目についてまずは私が知識を深めたいと思います」
「なるほど。素晴らしい向上心だ」
「どうも。それで、書庫を利用できますか?」
「もちろん」
「私は秘密の召使ですが」
つい忘れそうになるが、イデアは隠された存在だ。シャーロットがそうであるように。
「召使にしては能力が高すぎる。洗練されているし」
「変装しましょうか?」
「否、そのままで。人に見られたらチチェスター伯爵夫人の知り合いの学者とでも言おうか」
「キャタモール卿の遠縁で助手では?」
「印象が悪くなる」
イデアが笑った。
一瞬、その目にあの宮廷医師への嫌悪が光る。
宮廷内にはキャタモールを必要悪と捉える人物もいれば、潔く恩恵を拒む人物もいる。チチェスター伯爵夫妻などはその筆頭だ。
イデアが治療を受けた上で尚あの男を嫌悪しているとしても、誰も咎めはしないだろう。キャタモールは気色悪い。
「チチェスター伯爵夫人の姪にでもなれたら私はその方がいいですけれど、彼女がどう思うか」
「だがチチェスター伯爵夫人が長年居座り続けた男の宮廷医師を追い出すためにいい人材を発掘してきたと噂が広まれば、夫人の評判はますます上がり、最終的には君に感謝するよ」
「面白いお話です」
イデアはそう言って本題に移る。
「まずは法律関係と歴史について学びたいのですが、お付き合い頂けますか?殿下」
私はこの誘いに歓喜した。
イデアは私に案内役兼教師役を求めている。
「もちろん。早速、今日の午後から?」
「はい。殿下がいてくだされば心強いです」
愛しい私の太陽から絶大な信頼を得ているという実感に、これはもう酔い痴れる他ない。
「シャーロットは?その間、一緒に?」
「いえ。姫様は頑張りましたから、休暇を取って頂いてもいいかと。例えば、一旦故郷へお帰りになって長年過ごした家族とお寛ぎ頂くとか」
イデアの提案にシャーロットは忽ち目を輝かせ、期待に満面の笑みを浮かべる。私は残酷な返答しか持ち合わせていない自分が歯痒い。
「残念だが、それは無理だ」
「……っ」
シャーロットの表情が絶望に変わる。ここへ来たあの日のように、また泣き顔に変わってしまう。その予兆自体に私は心を傷めたが、イデアが咎めるような視線を寄こした事で完全に決意した。
「陛下はこのまま嫁がせる事を考えているが、私が掛け合うよ。家族が引き離されたままというのは残酷すぎる」
それは前々から考えている事だった。
だが迷いがあったのは、シャーロットには却って酷ではないかという思いがあったからだ。嫁ぎ先に養母を連れてはいけない。キャタモールは養母が同行を拒んだと言っているらしい。
「お願いします」
イデアの声音はお願いというより命令に近いが、私にとってはその強さが尚更好ましかった。イデアの強さは魅力の一つだから、もっと強くなってくれて構わない。
「シャーロット、約束する。必ず家族に会わせるよ。私が」
「……!」
シャーロットが涙ぐんだ目を大きく見開き、両手で口を覆う。この運命に翻弄される妹になんとか安らぎを与えたい。
私は、父親の全てをただ頷いて受け取るつもりは毛頭なかった。
もしイデアが私を支えてくれたなら、私はより良い国王になれる。公私共に全幅の信頼を寄せられるイデアという存在は正に神から与えられた奇跡だ。
イデアの望む世界を、教えてほしい。
彼女が現在のこの国をどう捉えているか、法律と照らし合わせて議論するのはこの上なく重要且つ有意義であると私の胸に期待で膨らむ。
「だがイデア先生と新しい科目の準備をする時間には間に合わない。その間、どうする?部屋で休んでもいいが、何かやりたい事はあるかい?」
「養育者は布屋と聞いています。姫様、チチェスター伯爵夫人に衣装室を見せてもらっては?最近は優しくしてもらえていますよね?」
「は、はい……」
イデアに提案されシャーロットが目を輝かせたのは、私の約束があるからだろうが、夫人の元に預けておくのは今現在ほかの何より安全で適切に思えた。
「それでいい?何か希望があれば、チチェスター伯爵夫人にお願いする事もできるんだよ?」
「あ、いいです……お城のドレスを、いろいろ見てみるのは……とても、楽しそうです」
随分言葉を選んだ印象だが、本心ではあるようだった。
イデアを見ると、彼女は励ますような笑みをシャーロットに向け、やがて目が合うと二人は信頼で結ばれた視線を交わした。美しくて胸が詰る光景だ。
「今度は姫様が選ぶ番です。サイズが合わなくても、遊びと思えば楽しめますでしょう」
「はい」
「王侯貴族が好んだ材質や宝飾品の知識を得るのは重要ですが、姫様には素質がありますから楽しく覚えられるはずです。もしかしたら、衣装室には、衣装係しか知らない秘密が眠っているのかも」
厳格な印象を与えるイデアが面白い事を言うので、私もシャーロットも意外に思い、今度は私たちが視線を交える。
「なんです?二人して。私、何かおかしな事を申しました?」
イデアの新たな一面を知る事ができた喜びは、兄妹で共有する喜びとして贅沢で優しい宝物のようだ。
「……」
ふと儚い夢が過る。
シャーロットを嫁がせたりせず、家族からも引き離さずに、イデアと私たちが共に優しい時間を過ごせる未来があったらどんなにいいだろう。
この時間が永遠に続けばいい。
儚い夢は何度も私に押し寄せ、その度に現実を突き付ける。
「否。楽しそうだ」
存在を隠された二人には自由がない。
本来、このような仕打ちが許されていいはずがないのだ。
私の儚い夢など、それこそシャーロットとイデアにとっては笑い話にしかならない。
これでいいのか。
私ができる事は、ただの監督や案内だけなのか。
いつまで父の付属品で在ればいい?
「そうでしょう?……チチェスター伯爵夫人の新人教育という名目で城内を探検させて頂くというのは?」
イデアの瞳が輝いている。
私は内心の葛藤を脇に置き、彼女の案を全面的に支持する姿勢を示した。
「衣装係の格好で?」
「ええ。ずっと閉じ込めていては気が沈みますもの。ねえ、姫様。ドレスを見たり、お城を探検したり。チチェスター伯爵夫人が一緒なら安心して楽しめますよね?」
「はい……!」
シャーロットが喜んでいる。
私は率先して腰をあげた。
「よし、行こう」
朝食後にゆったりとお茶の時間を楽しんでいると、イデアが目を煌めかせて言った。私の胸は早鐘を打ち、たとえイデアが別の何かを言ったのだとしてもこう答えただろう。
「いいね」
シャーロットが無理に笑みを浮かべているのに気付いた私は、なるべく心の負担を軽くできるよう努めた。
「それで、イデア先生は減らした時間の分は何を教える計画かな?」
「殿下に協力して頂きたいのです」
「もちろん。どんな事でも言ってくれ」
イデアは間違った選択をしないと伝える為に、私はシャーロットに微笑んだ。シャーロットは僅かに目を細めるような、少し照れているとも見れる笑顔になる。
複雑な事を抜きにして、本当に可愛い妹だった。
できる限り力を尽くし、幸せになってもらいたい。そのためには私自身が国の統治者となった際、リムマーク大公国との友好関係をより一層強固なものへと育てていく必要がある。
もしその道のりに、隣に、イデアがいてくれたら……
「殿下」
「はい」
シャーロットを真似て遜った返事をすると、イデアは若干ながら楽しそうな表情を浮かべる。洩らすと言った方が正確かもしれない。彼女は心情を表に出さない能力に優れているが、私にはたまに見せてくれる。そこが可愛いくてたまらず、私の心は野を飛び回る蝶のように生き生きと弾む。
「?」
だが、今日は、イデアは完璧な微笑を浮かべていた。
微細な変化だが私は気付き、気にかかった。何かあったのだろうか。
「何が必要かな?」
私は無論、気づかないふりをして従順な相棒に徹する。
「新たな科目についてまずは私が知識を深めたいと思います」
「なるほど。素晴らしい向上心だ」
「どうも。それで、書庫を利用できますか?」
「もちろん」
「私は秘密の召使ですが」
つい忘れそうになるが、イデアは隠された存在だ。シャーロットがそうであるように。
「召使にしては能力が高すぎる。洗練されているし」
「変装しましょうか?」
「否、そのままで。人に見られたらチチェスター伯爵夫人の知り合いの学者とでも言おうか」
「キャタモール卿の遠縁で助手では?」
「印象が悪くなる」
イデアが笑った。
一瞬、その目にあの宮廷医師への嫌悪が光る。
宮廷内にはキャタモールを必要悪と捉える人物もいれば、潔く恩恵を拒む人物もいる。チチェスター伯爵夫妻などはその筆頭だ。
イデアが治療を受けた上で尚あの男を嫌悪しているとしても、誰も咎めはしないだろう。キャタモールは気色悪い。
「チチェスター伯爵夫人の姪にでもなれたら私はその方がいいですけれど、彼女がどう思うか」
「だがチチェスター伯爵夫人が長年居座り続けた男の宮廷医師を追い出すためにいい人材を発掘してきたと噂が広まれば、夫人の評判はますます上がり、最終的には君に感謝するよ」
「面白いお話です」
イデアはそう言って本題に移る。
「まずは法律関係と歴史について学びたいのですが、お付き合い頂けますか?殿下」
私はこの誘いに歓喜した。
イデアは私に案内役兼教師役を求めている。
「もちろん。早速、今日の午後から?」
「はい。殿下がいてくだされば心強いです」
愛しい私の太陽から絶大な信頼を得ているという実感に、これはもう酔い痴れる他ない。
「シャーロットは?その間、一緒に?」
「いえ。姫様は頑張りましたから、休暇を取って頂いてもいいかと。例えば、一旦故郷へお帰りになって長年過ごした家族とお寛ぎ頂くとか」
イデアの提案にシャーロットは忽ち目を輝かせ、期待に満面の笑みを浮かべる。私は残酷な返答しか持ち合わせていない自分が歯痒い。
「残念だが、それは無理だ」
「……っ」
シャーロットの表情が絶望に変わる。ここへ来たあの日のように、また泣き顔に変わってしまう。その予兆自体に私は心を傷めたが、イデアが咎めるような視線を寄こした事で完全に決意した。
「陛下はこのまま嫁がせる事を考えているが、私が掛け合うよ。家族が引き離されたままというのは残酷すぎる」
それは前々から考えている事だった。
だが迷いがあったのは、シャーロットには却って酷ではないかという思いがあったからだ。嫁ぎ先に養母を連れてはいけない。キャタモールは養母が同行を拒んだと言っているらしい。
「お願いします」
イデアの声音はお願いというより命令に近いが、私にとってはその強さが尚更好ましかった。イデアの強さは魅力の一つだから、もっと強くなってくれて構わない。
「シャーロット、約束する。必ず家族に会わせるよ。私が」
「……!」
シャーロットが涙ぐんだ目を大きく見開き、両手で口を覆う。この運命に翻弄される妹になんとか安らぎを与えたい。
私は、父親の全てをただ頷いて受け取るつもりは毛頭なかった。
もしイデアが私を支えてくれたなら、私はより良い国王になれる。公私共に全幅の信頼を寄せられるイデアという存在は正に神から与えられた奇跡だ。
イデアの望む世界を、教えてほしい。
彼女が現在のこの国をどう捉えているか、法律と照らし合わせて議論するのはこの上なく重要且つ有意義であると私の胸に期待で膨らむ。
「だがイデア先生と新しい科目の準備をする時間には間に合わない。その間、どうする?部屋で休んでもいいが、何かやりたい事はあるかい?」
「養育者は布屋と聞いています。姫様、チチェスター伯爵夫人に衣装室を見せてもらっては?最近は優しくしてもらえていますよね?」
「は、はい……」
イデアに提案されシャーロットが目を輝かせたのは、私の約束があるからだろうが、夫人の元に預けておくのは今現在ほかの何より安全で適切に思えた。
「それでいい?何か希望があれば、チチェスター伯爵夫人にお願いする事もできるんだよ?」
「あ、いいです……お城のドレスを、いろいろ見てみるのは……とても、楽しそうです」
随分言葉を選んだ印象だが、本心ではあるようだった。
イデアを見ると、彼女は励ますような笑みをシャーロットに向け、やがて目が合うと二人は信頼で結ばれた視線を交わした。美しくて胸が詰る光景だ。
「今度は姫様が選ぶ番です。サイズが合わなくても、遊びと思えば楽しめますでしょう」
「はい」
「王侯貴族が好んだ材質や宝飾品の知識を得るのは重要ですが、姫様には素質がありますから楽しく覚えられるはずです。もしかしたら、衣装室には、衣装係しか知らない秘密が眠っているのかも」
厳格な印象を与えるイデアが面白い事を言うので、私もシャーロットも意外に思い、今度は私たちが視線を交える。
「なんです?二人して。私、何かおかしな事を申しました?」
イデアの新たな一面を知る事ができた喜びは、兄妹で共有する喜びとして贅沢で優しい宝物のようだ。
「……」
ふと儚い夢が過る。
シャーロットを嫁がせたりせず、家族からも引き離さずに、イデアと私たちが共に優しい時間を過ごせる未来があったらどんなにいいだろう。
この時間が永遠に続けばいい。
儚い夢は何度も私に押し寄せ、その度に現実を突き付ける。
「否。楽しそうだ」
存在を隠された二人には自由がない。
本来、このような仕打ちが許されていいはずがないのだ。
私の儚い夢など、それこそシャーロットとイデアにとっては笑い話にしかならない。
これでいいのか。
私ができる事は、ただの監督や案内だけなのか。
いつまで父の付属品で在ればいい?
「そうでしょう?……チチェスター伯爵夫人の新人教育という名目で城内を探検させて頂くというのは?」
イデアの瞳が輝いている。
私は内心の葛藤を脇に置き、彼女の案を全面的に支持する姿勢を示した。
「衣装係の格好で?」
「ええ。ずっと閉じ込めていては気が沈みますもの。ねえ、姫様。ドレスを見たり、お城を探検したり。チチェスター伯爵夫人が一緒なら安心して楽しめますよね?」
「はい……!」
シャーロットが喜んでいる。
私は率先して腰をあげた。
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