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「狂ってる……」
続いて立ち上がりながらエディが悲痛な本音を洩らす。
そんなエディに私はすかさず囁き声で詰問する。
「あなたは若すぎる子に興味ないわよね?」
「ないよ!」
エディはこの世の終わりのように悲哀と落胆を込めて全力で否定した。私は信じた。
「目覚めたら殺すわよ」
結婚したんだもの。
それが妻の務めでしょ?
エディは真剣に私に向かって訴えた。
「ノーラ。絶対にそんなことにはならない。信じて欲しい」
「信じたいわ」
「ありえないけど、もし本当にそんな日が来たら君の手で殺してくれ」
「だからそのつもりだって言ってるでしょ。ジェシカ、おいで」
私は改めてジェシカを呼んだ。
今度はエディも止めなかった。
「エディ。ジェシカの仕事はお義母様のお客様のお食事のお世話なんですって」
「……え」
「それも知らなかったのね」
「此処にそんな人がいるの?僕は、知らずに同じ屋根の下で暮らしていたのか?」
「私に聞かないで。でも、そうなんじゃない?もうあなたが領主なんだから、あなたがどうにでもできるわね?」
「う、うん」
頼りない返事だったが、ノルドマン伯爵にはその責務を全うしてもらう以外に生き残る道はない。
「ジェシカ。お前の他に食事係はいるの?」
「いいえ」
「んふっ。どんなお客様なのかしら」
「男の人です」
まあ、そうだろうと思った。
つまりはティルダのペットなのだろう。
「今朝はとんでもなくお待たせしてしまったわね。あ、大丈夫。そのせいで鞭で打たれたりしないわ」
私はジェシカに満面の笑みで語り掛ける。
それは同じ強制力でエディの耳にもぶち込んでいる私の決定だった。
「お話の通じる方なら、私が言い包めて味方にしてあげる」
首の皮一枚つないでやって懐柔し、ティルダを排除するための道具にするのだ。
エディは何も言えない様子だったが、ジェシカは違った。
「あ、きっと、お腹が空いていると思います」
食事の世話がしたいらしい。
ジェシカの屈託ない表情から、相手に脅威を感じていない事はわかる。ジェシカが狂っていなければの話だけど。
だからこそこの目で確かめたい。
「行くわよ。私と領主様がいれば安心よ。まずは厨房ね」
「はい」
ジェシカは真面目な召使の少女の顔になって頷き、先導して歩き始めた。私とエディは後を追った。エディも相手の正体を確かめておきたかったのかもしれない。
厨房に寄ると、既に別の召使が配膳しているとのことだった。ジェシカの代わりは、必要となればいくらでもいるということだ。
やはり虐めるために傍に置いておいたと考えていいだろう。
それだけでも異常だ。
その上で孫娘を祖母自ら手を下して大人にするなんて、人間じゃない。
「顔を拝むわよ」
ジェシカを促し歩き始めた私にエディが制止する力もない弱々しい声を掛ける。
「ノーラ……」
「逃がさないわ。私が留守の間、あなたがしっかり閉じ込めておいて」
エディはノルドマン伯爵になった。
此処は私たちノルドマン伯爵夫妻のもの。私たちこそが主で、支配者。
膿を出し切るのだ。
そう決意してジェシカの後を追って歩き、私とエディはすぐに深刻な現実を目の当たりにすることとなった。
ジェシカは襟ぐりに手を突っ込むと、服の中から首に下げた鍵を取り出した。相手は鍵のかかった扉の向こうにいるのだ。
呆れた。
エディは血の気の引いた白い顔で浅い呼吸をなんとか繰り返しながら、母親の真の姿に驚愕している。
「狂ってる」
「さっきも聞いたわ。ジェシカ、いいのよ気にしないで」
扉の先は薄暗く細い廊下になっており、いかにも秘密通路といった風情だった。
「どんな特別な食客かと思えば、まるで囚人ね」
「この先に豪華な部屋があるのかも」
エディはもう正気を保つのに精一杯なので、多少の失言は許してあげる。
私だって自分の親が実は生きる価値もない変態だったと知れば、たぶんこうなる。唯一の違いは、私の両親はまともだということだ。
エディの期待は虚しく撃ち砕かれた。
細い廊下を抜けた先もやはり細い廊下であり、その中ほどにぽつんと扉があった。ジェシカは慣れた手つきでこの扉の鍵も開けた。
「ジェシカ。お客様の名前は?」
尋ねると、小さな手をドアノブに乗せながらジェシカが此方に仰のいた。
「メルケル・フェーストレームさんと、ヴィルヘルム・ハフグレンさんと、テオドール・ボードさんです」
「……っ」
息のかかるほど近くでエディが声にならない悲鳴を上げる。
私は、呆れを通り越して嘲笑した。
三人も飼っていたとは。
「……」
まさか、ティルダはその三人を使って私をどうこうしようとしていたとか、そんなことないわよね。さすがに……。
ないと思いたい。
「……うぅ」
もう全体的に何もかもが気持ち悪い。
地獄だ。
「でも、敵を知ることが勝利の第一歩よ」
自らを鼓舞した私に同意する声はなかった。
ただ、やっとエディが私への愛で絶望から這い上がり、愛する私と可哀相な姪を守ろうと先頭に立った。
一歩下がったジェシカを私が引き寄せる。
開錠の音を聞きつけたらしく、扉の向こうにも明らかな人の気配があった。
エディが扉を開けた。
向こうも迎える姿勢を整えていたのだろうか、目が合った。
「あ」
相手の男が声を上げる。
私たちは言葉を失い、魂さえも失った屍のように立ち尽くした。
男は、未来のエディ。
時を超える透明な鏡でも挟んでいるかのように、二人は年月だけを隔てた他はあまりにもそっくりな顔を首の上に置いていた。似ている。似すぎている。
同じ血を、その体に流し、息をしている生物。
父と子だ。
「……」
私はエディの背中を恐る恐る見つめた。
私が愛し、私が身を捧げた夫が、まさか、檻で暮らすペットの息子とは。
「おいで」
私はジェシカの手首を乱暴に掴み、元来た細い廊下を駆け抜けた。
こんなはずない。
こんなのは結婚じゃない。
心の中でそう叫びながら、私は一刻も早く外の空気を吸いたくて走った。
ここは悪魔の城だ。
そうじゃなくても皆、狂っている。
「はぁっ!はっ!……若奥様ッ!」
ジェシカが悲鳴のような声で私を呼んだ。
だがジェシカの足が縺れようと、私の足が縺れようと、立ち止まるなどあり得ない。
私は走って、走って、走って、やっと外へ出ると女主の権限で今度は馬車を走らせた。
幸いにも私とジェシカを逃がすつもりだったエディが準備させていた馬車だったようで、何の言い訳も必要なかった。
揺れる。
「……っ」
酷い悪寒。
吐気がする。
「若奥様。大丈夫ですか?あの、どちらへ行かれるんです?」
ジェシカは逆らわない。
あと二人の内のどちらかにジェシカの父親もいるのだろうか。違う。違う。どうでもいい。ジェシカは様を付けなかった。
私は、平民に抱かれたのだ。
「……許さない……!」
愛は憎しみに変わった。
続いて立ち上がりながらエディが悲痛な本音を洩らす。
そんなエディに私はすかさず囁き声で詰問する。
「あなたは若すぎる子に興味ないわよね?」
「ないよ!」
エディはこの世の終わりのように悲哀と落胆を込めて全力で否定した。私は信じた。
「目覚めたら殺すわよ」
結婚したんだもの。
それが妻の務めでしょ?
エディは真剣に私に向かって訴えた。
「ノーラ。絶対にそんなことにはならない。信じて欲しい」
「信じたいわ」
「ありえないけど、もし本当にそんな日が来たら君の手で殺してくれ」
「だからそのつもりだって言ってるでしょ。ジェシカ、おいで」
私は改めてジェシカを呼んだ。
今度はエディも止めなかった。
「エディ。ジェシカの仕事はお義母様のお客様のお食事のお世話なんですって」
「……え」
「それも知らなかったのね」
「此処にそんな人がいるの?僕は、知らずに同じ屋根の下で暮らしていたのか?」
「私に聞かないで。でも、そうなんじゃない?もうあなたが領主なんだから、あなたがどうにでもできるわね?」
「う、うん」
頼りない返事だったが、ノルドマン伯爵にはその責務を全うしてもらう以外に生き残る道はない。
「ジェシカ。お前の他に食事係はいるの?」
「いいえ」
「んふっ。どんなお客様なのかしら」
「男の人です」
まあ、そうだろうと思った。
つまりはティルダのペットなのだろう。
「今朝はとんでもなくお待たせしてしまったわね。あ、大丈夫。そのせいで鞭で打たれたりしないわ」
私はジェシカに満面の笑みで語り掛ける。
それは同じ強制力でエディの耳にもぶち込んでいる私の決定だった。
「お話の通じる方なら、私が言い包めて味方にしてあげる」
首の皮一枚つないでやって懐柔し、ティルダを排除するための道具にするのだ。
エディは何も言えない様子だったが、ジェシカは違った。
「あ、きっと、お腹が空いていると思います」
食事の世話がしたいらしい。
ジェシカの屈託ない表情から、相手に脅威を感じていない事はわかる。ジェシカが狂っていなければの話だけど。
だからこそこの目で確かめたい。
「行くわよ。私と領主様がいれば安心よ。まずは厨房ね」
「はい」
ジェシカは真面目な召使の少女の顔になって頷き、先導して歩き始めた。私とエディは後を追った。エディも相手の正体を確かめておきたかったのかもしれない。
厨房に寄ると、既に別の召使が配膳しているとのことだった。ジェシカの代わりは、必要となればいくらでもいるということだ。
やはり虐めるために傍に置いておいたと考えていいだろう。
それだけでも異常だ。
その上で孫娘を祖母自ら手を下して大人にするなんて、人間じゃない。
「顔を拝むわよ」
ジェシカを促し歩き始めた私にエディが制止する力もない弱々しい声を掛ける。
「ノーラ……」
「逃がさないわ。私が留守の間、あなたがしっかり閉じ込めておいて」
エディはノルドマン伯爵になった。
此処は私たちノルドマン伯爵夫妻のもの。私たちこそが主で、支配者。
膿を出し切るのだ。
そう決意してジェシカの後を追って歩き、私とエディはすぐに深刻な現実を目の当たりにすることとなった。
ジェシカは襟ぐりに手を突っ込むと、服の中から首に下げた鍵を取り出した。相手は鍵のかかった扉の向こうにいるのだ。
呆れた。
エディは血の気の引いた白い顔で浅い呼吸をなんとか繰り返しながら、母親の真の姿に驚愕している。
「狂ってる」
「さっきも聞いたわ。ジェシカ、いいのよ気にしないで」
扉の先は薄暗く細い廊下になっており、いかにも秘密通路といった風情だった。
「どんな特別な食客かと思えば、まるで囚人ね」
「この先に豪華な部屋があるのかも」
エディはもう正気を保つのに精一杯なので、多少の失言は許してあげる。
私だって自分の親が実は生きる価値もない変態だったと知れば、たぶんこうなる。唯一の違いは、私の両親はまともだということだ。
エディの期待は虚しく撃ち砕かれた。
細い廊下を抜けた先もやはり細い廊下であり、その中ほどにぽつんと扉があった。ジェシカは慣れた手つきでこの扉の鍵も開けた。
「ジェシカ。お客様の名前は?」
尋ねると、小さな手をドアノブに乗せながらジェシカが此方に仰のいた。
「メルケル・フェーストレームさんと、ヴィルヘルム・ハフグレンさんと、テオドール・ボードさんです」
「……っ」
息のかかるほど近くでエディが声にならない悲鳴を上げる。
私は、呆れを通り越して嘲笑した。
三人も飼っていたとは。
「……」
まさか、ティルダはその三人を使って私をどうこうしようとしていたとか、そんなことないわよね。さすがに……。
ないと思いたい。
「……うぅ」
もう全体的に何もかもが気持ち悪い。
地獄だ。
「でも、敵を知ることが勝利の第一歩よ」
自らを鼓舞した私に同意する声はなかった。
ただ、やっとエディが私への愛で絶望から這い上がり、愛する私と可哀相な姪を守ろうと先頭に立った。
一歩下がったジェシカを私が引き寄せる。
開錠の音を聞きつけたらしく、扉の向こうにも明らかな人の気配があった。
エディが扉を開けた。
向こうも迎える姿勢を整えていたのだろうか、目が合った。
「あ」
相手の男が声を上げる。
私たちは言葉を失い、魂さえも失った屍のように立ち尽くした。
男は、未来のエディ。
時を超える透明な鏡でも挟んでいるかのように、二人は年月だけを隔てた他はあまりにもそっくりな顔を首の上に置いていた。似ている。似すぎている。
同じ血を、その体に流し、息をしている生物。
父と子だ。
「……」
私はエディの背中を恐る恐る見つめた。
私が愛し、私が身を捧げた夫が、まさか、檻で暮らすペットの息子とは。
「おいで」
私はジェシカの手首を乱暴に掴み、元来た細い廊下を駆け抜けた。
こんなはずない。
こんなのは結婚じゃない。
心の中でそう叫びながら、私は一刻も早く外の空気を吸いたくて走った。
ここは悪魔の城だ。
そうじゃなくても皆、狂っている。
「はぁっ!はっ!……若奥様ッ!」
ジェシカが悲鳴のような声で私を呼んだ。
だがジェシカの足が縺れようと、私の足が縺れようと、立ち止まるなどあり得ない。
私は走って、走って、走って、やっと外へ出ると女主の権限で今度は馬車を走らせた。
幸いにも私とジェシカを逃がすつもりだったエディが準備させていた馬車だったようで、何の言い訳も必要なかった。
揺れる。
「……っ」
酷い悪寒。
吐気がする。
「若奥様。大丈夫ですか?あの、どちらへ行かれるんです?」
ジェシカは逆らわない。
あと二人の内のどちらかにジェシカの父親もいるのだろうか。違う。違う。どうでもいい。ジェシカは様を付けなかった。
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「……許さない……!」
愛は憎しみに変わった。
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