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第6章 冒険 -帝国編-
強さとは
しおりを挟む「うーん...」
「どうしたのシーマ? さっき言われたことで悩んでるの?」
俺たちは今、フィリアを心配して迎えに来てくれたアイゼンの幻陽と共にフィデールに戻っているところだ。
フォルティスさんに言われたことを考えていたらセレナに心配されてしまった。
「まぁ、そうだね。俺のことはともかく、どうやったらみんなを守れるのかって思ってた...」
「ふふっ笑」
「何だよセレナ。そんなにおかしいことか?」
「ううん、そうじゃないの。私が襲われた時とシーマが変わってないなって思ってね笑」
「俺、あれから何も変わってないのかな?」
「うん、変わってない。どうせまた私たちを守ることばかり考えてるんでしょ?」
「そりゃそうだよ。みんな大切なんだからさ!!」
「そうでしょうね。シーマのそういうところが変わってないのよ。でもね、私...というか、私たちは変わってるわ!!」
「?」
「あの時と違って私はもう1人じゃないし、私は1人では無理でも今では力を合わせてみんなで乗り越えていけると思ってる」
「...」
「私はシェリルとクラリス、そしてフィリアとカノンのみんなと共に、あなたを守っていくの...」
「...」
「私はシーマの心を守っていく!!」
「セレナ...」
「じゃあ、ボクはシーマを社会的な部分で守っていこうかな!!」
「シェリル...」
「私はシーマさんのアレ...じゃなくて、カラダを魔法で守ります!!」
「クラリス...」
「それじゃ、私はシーマさんを政治的な面で守ってみせるわ!!」
「フィリア...」
「私はえっと...、シーマさんに対するあらゆる攻戦をこの刀で撃退してみせます!!」
「カノンまで...」
ヤバい。
泣けてくる...。
強さとは、心だ。
「みんな強くなったな...」
「強くなったのかな...。もしそうだとしたら、それはシーマやみんなのおかげだね!!」
「どういうこと?」
「だって、やっぱりシーマの役に立ちたいもん。それについては誰にも負けたくない。たぶんみんながそう思ってるから、競い合いながら強くなってるんだと思う」
「そうだねー。今でも不意打ちならボクが1番強いと思ってるよ!!」
「昼も夜も、シーマさんを癒してるのは私が1番です!!」
「ふふっ、知識については私が1番なのはずっと変わらない事実よ!!」
「そ、それなら、前衛で戦うなら私が1番だと思います!!」
セレナの言葉にみんながそれぞれ反応している。
改めて思う。
みんな違ってみんな魅力的だ。
「ありがとう。これからもみんなで楽しく暮らそうな!!」
「「「「もちろん(です)!!」」」」
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