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第6章 冒険 -帝国編-
何だこりゃ
しおりを挟む「そろそろこの辺で野営にしましょうか」
「私達はどこでもいいのよ。それよりもいよいよシーマくんの『がいも料理』が食べられるのね!!」
野営地の確認をしたかっただけなのだが、ルーチェさんの興味は『がいも』にしかないようだ。
俺の料理つってもフライドポテトとポテトサラダしかないんだけどな...。
あ、そうだ!!
一応あのことを釘をさしておかないと!!
「レーヴさんとルーチェさんにお願いがあるんですけど?」
「どうした? 俺が火を焚こうか?」
「何か手伝いましょうか?」
「いや、とりあえず今日はそういうのは大丈夫です。俺がお2人にお願いしたいのは、これから見ることの全てを内緒にしていただきたいんです」
「ん? 何か特別なことでもするのか?」
「それは、カノンも知ってること?」
「はい。カノンも知ってますが、俺との約束のために、たとえ両親であっても黙ってくれているのでしょう。とても良い娘さんですね!!」
「えっ、そんなこと...ポッ🖤」
「「「「あちゃ~ッ!!」」」」
ん?
俺の言葉にカノンがモジモジし出して、嫁ズたちが呆れてるぞ?
まぁいいや。
「カノンが知ってるなら構わない。俺も内緒にしよう」
「そうね」
「では、始めますね」
俺はいつものようにまずは家を取り出して誰もいないほうへ置いた。
「「あ、アイテムボックス!!」」
そして、魔道具とバリアで覆って野営地の完成だ。
「何だこりゃ...」
「あなた...。私は夢を見てるのかしら?」
まぁ、そういう感想になるよねー。
いい加減、俺もそんな反応に慣れたけどね笑
嫁ズたちも少しドヤ顔でその様子を眺めている。
「なるほどな。内緒にしたいわけだ」
「スゴ~い!! スゴいよシーマくん!!」
ルーチェさん、それは夜のベッドで聞きたい言葉のナンバーワンなんだよ...って話が変わってきちゃうな。
「部屋については親子3人で1部屋を使って下さいね。食堂で夕飯にしましょう!!」
「お、おう」
「はーい!!」
「あ、その前にシェスターとハイドを...」
厩舎へ連れて行こうかなーなんて思ったら、2頭は顔を合わせてイチャイチャしていた。
「「「「「「...」」」」」」
「すみません...。さっきからずっとこの調子なので放っておこうかなって思ってまして...」
「そうだな。カノンの言う通りにしようか...苦笑」
俺たちはそっと食堂へ移動した。
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