異世界テイスト ~宿屋の跡継ぎに転生した主人公の異世界飯テロチーレム冒険ファンタジー!!~

きーす

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第6章 冒険 -帝国編-

レーヴとルーチェ

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「突然お邪魔してすみません。俺はシーマといいます。カノンがご両親とオルティアで暮らしたいというので、そのお手伝いをしにきました」


 自己紹介ってこんなんでいいのかな?
 あまり慣れてないから不自然かな?


「あら、若いのにしっかりしてるのねー!! それになかなか男前...レーヴといい勝負ね、うん。私はルーチェ。こちらが夫のレーヴよ、よろしくね!!」

「よろしくな」


 ルーチェさんは大人しめなカノンと違ってハキハキ系なのかな? 見た目はそっくりなだけに少しの違和感はあるが、それはそれでいい感じではある。
 俺のことはともかくレーヴさんもなかなかの男前だと思うけどな。若いけど渋みがある...そんな感じだ。


「はい。でもまだまだこれからが本番ですので気を抜かずにやっていきますね」

「ところで、君はどうやってこの部屋に入ったんだ? 全然分からなかったんだが...」

「それもそうよね...」

「俺は、カノンの魔力が反応を示す場所に向かって、テレポという魔法を使ってやってきました」

「そんな魔法を使えるのか...」

「すご~い!!」

「お父様お母様、こんな事で驚いていたらこの先はもっと大変なことになりますよ?」

「そうなの? どうせならもっとビックリさせてもらっちゃおうかなー?」


 何だろ...。
 さっきからルーチェさんはちょいちょい色気を感じる言葉を挟んでくるような...。
 考えすぎかな?笑


「そういえば、シーマくんは1人で来たのか?」

「テンペスタの街中には1人で入りましたが、街のすぐ外には冒険者パーティーのメンバーである婚約者達が待っててくれています」

「婚約者...達って、いったい何人婚約者がいるのよ?」

「3...じゃなかった。4人です」

「羨ましいな...」

「あなた!!」

「いや、何でもない。何でもないぞー笑」


 レーヴさんは「分かってくれる人」だな。
 良かったー!!
 ハーレムは男の夢ですよね!!


「シーマさんの婚約者達はみんな可愛くて美人さんなんですよ」

「あらあら、それはまた...。レーヴとは違って、さぞかし皆さんを満足させるモノをお持ちなのかしら?」

「おい!! カノンもルーチェも、その辺の話は後でいいから、とりあえずココから抜け出さないと!!」


 ルーチェさんが何か妖しげなことを言っていたのが気になるけど、今はレーヴさんの言うように早く抜け出すことが最優先だ。


「そ、そうですね。荷物はマジックバッグに入ってるんですよね?」

「ああ、大丈夫だ。カノンに言われたようにしてある」

「それでは、お1人ずつテレポで仲間の元へ移動しますのでよろしいでしょうか?」

「ちょっと待って下さい!!」


 ん?
 レーヴさんとルーチェさんに確認しようとしたら、何故かカノンから待ったが入った。
 どうしたんだろう...。




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