異世界テイスト ~宿屋の跡継ぎに転生した主人公の異世界飯テロチーレム冒険ファンタジー!!~

きーす

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第6章 冒険 -帝国編-

どうする?

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「そうなるといつ出発するかよね…」

「あと、人数も考えないとな…」

「あ、そっかー。そうよねー」

「カノンの両親を連れて帰って来ないといけないからな…」


 今の馬車に乗れる人数から考えると、俺とセレナ・シェリル・クラリス・フィリア・カノンに、カノンの両親をプラスするくらいが限界かなー?  
 戦力的にもエリシオンの3人がいないのは相当デカいんだけどしょうがないよなー。今回は諦めてもらうしかない。

 
「クリスさん、今回は馬車に乗れる人数の関係で、今回は俺たちディオランサだけで行こうと思うんですけどいいですか?」

「うーーーん。ちょっと…じゃないな、かなり心配なんだけど本当に大丈夫かい?」

「カノンがいる分、おそらく前衛は何とかなると思うんですが、魔法による火力不足が気になりますけど…大丈夫なんじゃないですかね…」


 クリスさんももちろんなんだが、正直な話こういう時にノエルさんがいないというのは本当に怖い。でも、今回ばかりは嫁ズに頑張ってもらうしかないよな…。


「僕たちで1台馬車を借りて付いて行こうか?」

「テンペスタならそんなに遠くないはずですし、シェスターならそんなにかからないでしょう。大丈夫ですよ、きっと」

「……わかった。そこまで言うなら僕たちはココで待ってることにする。無事に帰ってくるんだよ?」

「あと、何日間分だけでもいいから食事を置いていってくれる?」

「ノエル……」


 何とかクリスさんを説得出来たのだが、これはいかんとばかりにすかさずノエルさんが食事の作り置き要求をしてきた…。若干クリスさんも呆れているようだけど、ノエルさんには何も言えないみたいだ。ノエルさんだし分からないでもないけど…。

 料理かー。
 まぁそのくらいで折れてくれるならいたし方ないのかな。


「分かりました。どっちみち自分達の分も作らないといけないので問題ないです。ただ、交換条件ってわけじゃないですけど、食事を作る時にイースさんに手伝ってもらってもいいですか?」

「イースはどうだい?」

「私は構いませんよ。シーマさんの料理を覚えたいのでむしろ大歓迎です」

「ありがとう。そう言ってくれると助かるよ。シーマくんもよろしくね」

「はい。では時間がないので早速作り始めることにしますね」


 イースさんを確保出来たからな。何度も手伝ってもらってるだけにこれはかなりデカいぞー!!


「それでシーマさん、それで料理する時間はいつくらいまで必要かしら?」

「今日からやり始めるけど、明日いっぱいは欲しいところだね」

「そう。それなら明後日出発することにしましょう。それでいいわねカノン?」

「分かりました。皆さん、ご協力をいただき本当にありがとうございます!!」


 フィリアが上手くまとめてくれた。
 やはり王家の血筋なのか、取り仕切るのは上手いよな。俺としてはめちゃくちゃ助かるんだよな、こういう時は特に。



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